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公開番号
2024151502
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023064880
出願日
2023-04-12
発明の名称
電極式液面レベルセンサ
出願人
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類
G01F
23/24 20060101AFI20241018BHJP(測定;試験)
要約
【課題】電極への泡沫の付着を効果的に抑えることで誤検知を回避することが可能な電極式液面レベルセンサを提供する。
【解決手段】保護管11内に配設された電極棒13a,13bと保護管11との間に配設されて電極棒13a,13bを取り囲む内筒15を設け、この内筒15を、メッシュ状部材を筒状に形成して構成し、保護管11の下端開口部よりも下方へ突出させ、内筒15と保護管11との間に全周に亘って隙間Sを形成する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
保護管内に電極棒を配設して該保護管内の液面レベルを検出する電極式液面レベルセンサであって、
前記電極棒と前記保護管との間に配設されて前記電極棒を取り囲む内筒を設け、
前記内筒は、メッシュ状部材を筒状に形成して構成され、前記保護管の下端開口部よりも下方へ突出させ、前記内筒と前記保護管との間には全周に亘って隙間を形成するようにしたことを特徴とする電極式液面レベルセンサ。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記内筒の上端は開放され、前記内筒の上方には、前記内筒の内部へ散水する散水ノズルが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電極式液面レベルセンサ。
【請求項3】
処理槽に流入した処理水の液位レベルを検知するために用いられ、前記散水ノズルからの散水は、前記処理槽への処理水の流入がある場合に常時行われることを特徴とする請求項2記載の電極式液面レベルセンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡沫が発生する処理槽に設置されてこの処理槽の液面レベルを正確に検知することが可能な電極式液面レベルセンサに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
火力発電所では、海水を取水し、復水器等の熱交換器に使用している。このため、取水する海水中に存在するクラゲ等の異物を除去する必要があり、取水口には、図7に示されるように、これら異物を除去する除塵機(スクリーン)3が設置されている。
しかしながら、除塵機3の網に付着したクラゲ等の異物により取水口の前後で差圧が生じ、最悪の場合には海水量が低下して火力発電所の運転に支障をきたす虞がある。そこで、取水口に設けられる除塵機にスプレー装置を設置し、付着した異物を除去するようにしている。
【0003】
除塵機3によって除去されたクラゲ等の異物は、海水と共にクラゲ処理槽4に流入して一時的に貯められるが、このクラゲ処理槽4のレベルが所定レベル以上に上昇するとポンプ5が自動起動し、海水と共にクラゲ溜め槽(かご)6へ移送され、ここで回収されて廃棄物として処理するようにしている。また、クラゲ処理槽4のレベルが所定レベル未満に降下すると、ポンプ5が自動停止し、クラゲ溜め槽6への移送が停止される。
【0004】
このように、ポンプ5の起動、停止を自動で繰り返すことでクラゲ処理槽4の液面レベルが管理されているが、ポンプの自動起動、停止を適切に制御するためには、クラゲ処理槽4の液面レベルを正確にモニタリングする必要がある。このため、従来においては、処理槽の液面レベルをモニタリングするために、可動部のない電気的なレベルセンサとして広く用いられる電極式の液面レベルセンサが用いられている。
【0005】
この電極式の液面レベルセンサは、それ自体周知のもので(特許文献1~3参照)、図8にも示されるように、複数の電極13a,13bを先端の高さが異なるように設置し、電極棒間が導電性液体に接触した場合に電流が流れる原理を利用して、液面が所定レベル以上に上昇した場合にポンプを起動させ、液面が所定レベルを下回った場合にポンプを停止させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013―79808号公報
特開昭63-210627号公報
特開昭53-48767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、クラゲ処理槽4の処理水表面には、海洋生物から発生する泡やスプレー装置の稼働に伴う多量のスプレー液の流入等により、多量の泡沫が発生するため、この泡沫が電極13a,13bに付着すると、誤検知を誘発する不都合がある。すなわち、本来ポンプ5を起動すべき液面レベルに上昇してもポンプ5が起動しなかったり、ポンプ5を停止すべき液面レベルに低下してもポンプ5が停止しなかったりする不都合がある。特に処理槽内の液面レベルが低い場合にポンプ5が停止しない場合には、ポンプが空引きの状態となり損傷する虞がある。
一般的に電極式のレベルセンサ1には、泡や異物等による影響がないように、電極棒13a,13bが筒状の保護管15で保護されているが、処理槽4の液面レベルが著しく低下した場合には、液面上の泡沫が保護管内に流入し、電極棒13a,13bに付着して誤検知を誘発する不都合がある。
【0008】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、電極への泡沫の付着を効果的に抑えることで誤検知を回避することが可能な電極式液面レベルセンサを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成するために、本発明に係る電極式液面レベルセンサは、保護管内に電極棒を配設して該保護管内の液面レベルを検出する電極式液面レベルセンサであって、
前記電極棒と前記保護管との間に配設されて前記電極棒を取り囲む内筒を設け、
前記内筒は、メッシュ状部材を筒状に形成して構成され、前記保護管の下端開口部よりも下方へ突出させ、前記内筒と前記保護管との間には全周に亘って隙間を形成するようにしたことを特徴としている。
なお、内筒のメッシュ孔は、泡沫の通過を防ぎつつ、海水のみを通過させることができる程度の大きさに形成されている。
【0010】
したがって、このような電極式液面レベルセンサを処理槽に設置することで、処理槽の液面レベルが低下し、保護管の下端より泡沫が保護管内に入り込む場合でも、内筒は、保護管の内側にあって、保護管の下端開口部よりも下方に突出しているので、内筒の内側に泡沫が入り込むことはなく、電極に泡沫が付着する不都合を回避することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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