TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025023719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023128102
出願日2023-08-04
発明の名称充放電制御システム、及び充放電制御方法
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250207BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】車両に搭載されている蓄電池を電力系統に接続して用いる場合における当該蓄電池の充放電の制御を適切に行う。
【解決手段】充放電制御システムは、予測情報から再エネ余剰電力の発生が予測され、かつ、蓄電池の現在のSOC(State Of Charge)がSOC基準値以上である場合に、予測情報に基づく余剰電力量の予測値を補填するのに必要な電力量を放電した後、余剰電力の発生が予測される期間に電力系統から供給される電力により蓄電池を充電する。また、充放電制御システムは、車両の利用予約の状況を更に記憶し、車両の利用予約がある場合は、余剰電力量の予測値を、車両の利用開始時までに生じる余剰電力量の積算値とする。また、充放電制御システムは、蓄電池の放電を電力価格の高い期間に行い、蓄電池の充電を電力価格の低い期間に行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されている蓄電池を電力系統に接続して用いる場合における前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御システムであって、
プロセッサ及び記憶装置を有する情報処理装置であるSOC管理サーバと、
蓄電池及び前記蓄電池の充電又は放電の制御を行う情報処理装置を有する車両と、
を含み、
前記SOC管理サーバは、
前記車両と通信可能に接続し、
前記蓄電池の現在のSOC(State Of Charge)、及び前記電力系統の再生可能エネルギーの余剰電力の予測情報を記憶し、
前記予測情報から再エネ余剰電力の発生が予測される場合に、前記予測情報に基づく余剰電力量の予測値を補填するのに必要な電力量を放電した後、前記余剰電力の発生が予測される期間に前記電力系統から供給される電力により前記蓄電池を充電する、
充放電制御システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の充放電制御システムであって、
前記SOC管理サーバは、
前記車両の利用予約の状況を更に記憶し、
前記車両の利用予約がある場合は、前記余剰電力量の予測値を、前記車両の利用開始時までに生じる前記余剰電力量の積算値とする、
充放電制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載の充放電制御システムであって、
前記SOC管理サーバは、
前記電力系統の時系列の電力価格の情報を更に記憶し、
前記蓄電池の放電を電力価格の高い期間に行い、
前記蓄電池の充電を電力価格の低い期間に行う、
充放電制御システム。
【請求項4】
請求項1に記載の充放電制御システムであって、
前記SOC管理サーバは、
前記蓄電池の充電効率を更に記憶し、
前記余剰電力量の予測値を補填するのに必要な電力量を、前記予測値を前記充電効率で除すことにより求める、
充放電制御システム。
【請求項5】
請求項1に記載の充放電制御システムであって、
前記SOC管理サーバは、前記蓄電池のSOC基準値を更に記憶し、
前記予測情報から再エネ余剰電力の発生が予測され、かつ、前記蓄電池の現在のSOCが前記SOC基準値以上である場合に、前記予測情報に基づく余剰電力量の予測値を補填するのに必要な電力量を放電した後、前記余剰電力の発生が予測される期間に前記電力系統から供給される電力により前記蓄電池を充電する、
充放電制御システム。
【請求項6】
車両に搭載されている蓄電池を電力系統に接続して用いる場合における前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御システムを用いて行われる充放電制御方法であって、
前記充放電制御システムは、
プロセッサ及び記憶装置を有する情報処理装置であるSOC管理サーバと、
前記SOC管理サーバと通信可能に接続する、蓄電池及び前記蓄電池の充電又は放電の制御を行う情報処理装置を有する車両と、
を含み、
前記SOC管理サーバが、
前記蓄電池の現在のSOC(State Of Charge)、及び前記電力系統の再生可能エネルギーの余剰電力の予測情報を記憶するステップ、及び、
前記予測情報から再エネ余剰電力の発生が予測される場合に、前記予測情報に基づく余剰電力量の予測値を補填するのに必要な電力量を放電した後、前記余剰電力の発生が予測される期間に前記電力系統から供給される電力により前記蓄電池を充電するステップ、
を実行する、充放電制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の充放電制御方法であって、
前記SOC管理サーバが、
前記車両の利用予約の状況を更に記憶するステップ、及び、
前記車両の利用予約がある場合は、前記余剰電力量の予測値を、前記車両の利用開始時までに生じる前記余剰電力量の積算値とするステップ、
を更に実行する、充放電制御方法。
【請求項8】
請求項6に記載の充放電制御方法であって、
前記SOC管理サーバが、
前記電力系統の時系列の電力価格の情報を更に記憶するステップ、
前記蓄電池の放電を電力価格の高い期間に行うステップ、及び、
前記蓄電池の充電を電力価格の低い期間に行うステップ、
を更に実行する、充放電制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充放電制御システム、及び充放電制御方法に関し、とくに車両に搭載されている蓄電池を電力系統に接続して用いる場合における当該蓄電池の充放電を制御する技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーの利用により生じる余剰電力や不足電力の調整に用いる蓄電池として、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)等の電気エネルギーによる動力源を備えた車両(移動体)に搭載されている蓄電池を活用することについての具体的な取り組みが進められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、太陽光発電装置を用いた設備における定置蓄電池の規模の拡大を抑えつつ、太陽光発電装置の発電電力を活用することを目的として構成された電力管理システムについて記載されている。電力管理システムは、次回の充電までに電気自動車の利用量が少なく、予想された発電量が十分である場合は、夜間に車載蓄電池に商用電力により充電し、昼間に太陽光発電装置から供給される電力を車載蓄電池に供給して充電する第1充放電計画データを生成し、次回の充電までの電気自動車の利用量が、車両利用基準値以上である場合は、電気自動車の利用前日の夜間に商用電力により車載蓄電池に充電し、利用当日昼間において、該当日の電気自動車の利用に影響がない範囲で車載蓄電池から共有部の負荷へ電力を供給し、太陽光発電装置から得られる電力を定置蓄電池に供給して充電する第2充放電計画データを生成して、充放電の制御を行うことが記載されている。
【0004】
また例えば、特許文献2には、太陽光発電装置の余剰電力及び夜間電力を有効活用しつつ蓄電池のSOC(State Of Charge)を高く維持することを目的として構成された直流電源システムの制御装置について記載されている。制御装置は、蓄電池の充電及び放電を制御するための複数のモードが実行されるタイミングを設定し、設定されたタイミングに基づき複数のモードを実行する。複数のモードは、太陽光発電装置の発電電力のうち負荷で消費されない余剰電力が発生したときには余剰電力によって蓄電池を充電するPV充電モードと、蓄電池のSOCが所定の下限レベルになるように蓄電池を放電させる強制放電モードと、記蓄電池のSOCが下限レベルよりも高い所定の設定レベルになるように夜間の外部電力によって蓄電池を充電する回帰モードと、を含む。制御装置は、PV充電モードの後に強制放電モードが実行され、強制放電モードの後に回帰モードが実行されるようにタイミングを設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-099140号公報
特開2016-220461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両に搭載されている蓄電池を電力系統の需給バランスを調整するためのリソースとして活用するには、再生可能エネルギーの余剰電力等を考慮しつつ、需給バランスの調整に効果的に作用するよう、蓄電池の充放電を適切に制御する必要がある。また、上記の制御は車両の利用に影響を与えないようにする必要がある。また、上記の制御は蓄電池を上記リソースとして提供する側の経済性も考慮して行う必要がある。
【0007】
上記の特許文献1には、当日の電気自動車の利用に与える影響を考慮して蓄電池の充放電計画を定めることが記載されている。しかし、同文献では、電池を上記リソースとして提供する側の経済性についてはとくに言及していない。
【0008】
また、特許文献2には、太陽光発電装置の余剰電力及び夜間電力を有効活用しつつ蓄電池のSOCを高く維持することが記載されている。しかし、同文献では、蓄電池を上記リソースとして用いることによる車両の本来の利用に与える影響や、蓄電池を上記リソースとして提供する側の経済的なメリットについてはとくに言及していない。
【0009】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、車両に搭載されている蓄電池を電力系統に接続して用いる場合における当該蓄電池の充放電の制御を適切に行うことが可能な、充放電制御システム、及び充放電制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、車両に搭載されている蓄電池を電力系統に接続して用いる場合における前記蓄電池の充放電を制御する充放電制御システムであって、プロセッサ及び記憶装置を有する情報処理装置であるSOC管理サーバと、蓄電池及び前記蓄電池の充電又は放電の制御を行う情報処理装置を有する車両と、を含み、前記SOC管理サーバは、前記車両と通信可能に接続し、前記蓄電池の現在のSOC(State Of Charge)、及び前記電力系統の再生可能エネルギーの余剰電力の予測情報を記憶し、前記予測情報から再エネ余剰電力の発生が予測される場合に、前記予測情報に基づく余剰電力量の予測値を補填するのに必要な電力量を放電した後、前記余剰電力の発生が予測される期間に前記電力系統から供給される電力により前記蓄電池を充電する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

中国電力株式会社
充放電制御システム、及び充放電制御方法
3日前
中国電力株式会社
充放電制御システム、及び充放電制御方法
3日前
中国電力株式会社
足場ボルト付き電柱および電柱に用いられる足場ボルト
6日前
株式会社デンソー
モータ
7日前
住友ベークライト株式会社
ロータ
14日前
株式会社神戸製鋼所
電動機
今日
富士電機株式会社
電源装置
14日前
住友電装株式会社
電気接続箱
7日前
個人
路面走行車両を利用した発電システム
今日
スワン電器株式会社
電源装置
14日前
富士電機株式会社
電力変換装置
14日前
東洋電装株式会社
駆動制御装置
14日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
14日前
株式会社アイシン
巻線界磁型回転電機
14日前
矢崎総業株式会社
蓄電システム
今日
ミネベアミツミ株式会社
モータ
6日前
東芝ライテック株式会社
電源装置
3日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
15日前
株式会社日立製作所
回転電機
15日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
6日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
6日前
キヤノン株式会社
受電装置および送電装置
7日前
愛知電機株式会社
電動シュレッダとその駆動方法
7日前
日新電機株式会社
ガス絶縁開閉装置
3日前
株式会社アイシン
車載充電装置
6日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
6日前
株式会社シマノ
発電装置
6日前
株式会社アイシン
車載充電装置
6日前
木谷電器株式会社
監視システム及び監視方法
6日前
株式会社デンソー
電力変換装置
7日前
株式会社アイシン
車載充電装置
14日前
株式会社アイシン
車載充電装置
14日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
6日前
トヨタホーム株式会社
電力融通システム
14日前
マツダ株式会社
回転電機
7日前
株式会社TMEIC
冷却器
6日前
続きを見る