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公開番号2024129585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038896
出願日2023-03-13
発明の名称カッター組立体及びヘッジトリマー
出願人株式会社やまびこ
代理人弁理士法人IPX
主分類A01G 3/04 20060101AFI20240919BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】生垣や植木の剪定作業時に、長孔に入り込んだ枝が速やかに排除されることによって、作業性が向上するカッター組立体、及びかかるカッター組立体を備えるヘッジトリマーを提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ヘッジトリマー用のカッター組立体が提供される。このカッター組立体は、互いに重ね合わされ、長手方向に沿ってスライド可能に設けられた下側カッター及び上側カッターを備える。下側カッター及び上側カッターのそれぞれは、カッター本体と、カッター本体から側方に突出する複数の刃部とを有する。少なくとも下側カッターのカッター本体には、その厚さ方向に貫通するとともに、長手方向に沿った長孔が形成される。長孔は、カッター組立体の外部に露出す。長孔の内周面の長手方向に沿った領域には、長孔に侵入した枝に接触して、長孔内から排除する機能を有する少なくとも1つの排除構造が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッジトリマー用のカッター組立体であって、
互いに重ね合わされ、長手方向に沿ってスライド可能に設けられた下側カッター及び上側カッターを備え、
前記下側カッター及び前記上側カッターのそれぞれは、カッター本体と、前記カッター本体から側方に突出する複数の刃部とを有し、
少なくとも前記下側カッターの前記カッター本体には、その厚さ方向に貫通するとともに、長手方向に沿った長孔が形成され、
前記長孔は、前記カッター組立体の外部に露出し、
前記長孔の内周面の長手方向に沿った領域には、前記長孔に侵入した枝に接触して、前記長孔内から排除する機能を有する少なくとも1つの排除構造が設けられている、カッター組立体。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のカッター組立体において、
前記長孔の長手方向に沿った長さは、前記下側カッターと前記上側カッターとの相対的な最大移動距離を上回る、カッター組立体。
【請求項3】
請求項1に記載のカッター組立体において、
前記排除構造は、前記長孔内に突出する凸部で構成されている、カッター組立体。
【請求項4】
請求項3に記載のカッター組立体において、
前記凸部は、その突出方向が前記刃部の突出方向とほぼ平行となるように、前記長孔の内周面の前記刃部と反対側の領域に設けられている、カッター組立体。
【請求項5】
請求項3に記載のカッター組立体において、
前記凸部は、前記カッター組立体の平面視において、その形状が三角形をなしている、カッター組立体。
【請求項6】
請求項5に記載のカッター組立体において、
前記三角形は、その頂部の角度が鈍角である、カッター組立体。
【請求項7】
請求項5に記載のカッター組立体において、
前記長孔の内周面と前記三角形の頂点との長手方向に沿った最大長さは、前記下側カッターと前記上側カッターとの相対的な最大移動距離以下である、カッター組立体。
【請求項8】
請求項1に記載のカッター組立体において、
少なくとも前記下側カッターの前記カッター本体には、隣り合う前記刃部同士の間に、枝に接触して前記刃部同士の間から排除する機能を有する少なくとも1つの第2の排除構造が設けられている、カッター組立体。
【請求項9】
請求項8に記載のカッター組立体において、
前記第2の排除構造は、前記刃部の突出方向と同じ方向に突出する第2の凸部で構成されている、カッター組立体。
【請求項10】
請求項9に記載のカッター組立体において、
前記第2の凸部は、その突出方向が前記刃部の突出方向とほぼ平行である、カッター組立体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カッター組立体及びヘッジトリマーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
生垣や植木の剪定用の園芸工具として、ヘッジトリマーが使用される(特許文献1参照)。この園芸用トリマは、前後方向に往復運動する上ブレードと下ブレードと(以下、単に「ブレード」とも記載する。)を有している。
一般に、ヘッジトリマーでは、軽量化を目的として、ブレードに長孔(肉抜き)が形成される。
ところが、生垣や植木の剪定の際、特に仕上げ作業を行っている際に、枝の先端が長孔に入り込むことがある。この状態で、ヘッジトリマーを左右方向にスイングすると、ブレードの長孔に留まっている枝の先端が長孔の周縁に引っ掛かり、スイング操作の抵抗となって作業性が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-154562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では上記事情に鑑み、生垣や植木の剪定作業時に、長孔に入り込んだ枝が速やかに排除されることによって、作業性が向上するカッター組立体、及びかかるカッター組立体を備えるヘッジトリマーを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、ヘッジトリマー用のカッター組立体が提供される。このカッター組立体は、互いに重ね合わされ、長手方向に沿ってスライド可能に設けられた下側カッター及び上側カッターを備える。下側カッター及び上側カッターのそれぞれは、カッター本体と、カッター本体から側方に突出する複数の刃部とを有する。少なくとも下側カッターのカッター本体には、その厚さ方向に貫通するとともに、長手方向に沿った長孔が形成される。長孔は、カッター組立体の外部に露出す。長孔の内周面の長手方向に沿った領域には、長孔に侵入した枝に接触して、長孔内から排除する機能を有する少なくとも1つの排除構造が設けられている。
【0006】
このような態様によれば、長孔に入り込んだ枝が速やかに排除されることによって、作業者が引っ掛かりを感じず、生垣や植木の剪定作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態のヘッジトリマーを上側から見た全体斜視図である。
第1実施形態のヘッジトリマーを下側から見た全体斜視図である。
図1中のA-A線断面の拡大図である。
第1の凸部及び第2の凸部の構成を示す図である。
カッター移動距離と長孔の長さとの関係を説明するための図である。
カッター移動距離と長孔の長さとの関係を説明するための図である。
カッター移動距離と長孔の長さとの関係を説明するための図である。
第2実施形態のカッター組立体の一部を拡大して下側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
<第1実施形態>
まず、本発明のカッター組立体及びヘッジトリマーの第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のヘッジトリマーを上側から見た全体斜視図である。図2は、第1実施形態のヘッジトリマーを下側から見た全体斜視図である。図3は、図1中のA-A線断面の拡大図である。
なお、図中に示した「上下」、「左右」及び「前後」に基いて、ヘッジトリマー及びヘッジトリマーを構成する各部材の方向を規定する。
【0009】
図1に示すヘッジトリマー1は、生垣や植木の刈り込みや剪定に用いられる手持式の小型切断作業機であり、バッテリ100を装着して電動で駆動する。
ヘッジトリマー1は、駆動操作部2と、駆動操作部2の前側に接続されたカッター組立体6とを備えている。
駆動操作部2は、本体3と、本体3の前側に設けられた前ハンドル4と、本体3の後側に設けられた後ハンドル5とを有している。前ハンドル4と後ハンドル5とを手で把持することにより、ヘッジトリマー1の操作を行うことができる。
【0010】
本体3は、本体ケース31と、本体ケース31に収容された電動モータ32とを有している。
本体ケース31は、樹脂製の箱体であり、上面が下面に対して傾斜している。本体ケース31の上面は、後側から前側に向かうに連れて下がるように傾斜している。すなわち、本体ケース31は、後部よりも前部が低く形成されている。そして、本体ケース31は、側面視でほぼ三角形に形成されている。
電動モータ(動力源)32は、駆動伝達機構(図示せず。)を介して、カッター組立体6に接続され、カッター組立体6を駆動させる。後述するように、カッター組立体6は、下側カッター61及び上側カッター62を備えており、電動モータ32は、これらを長手方向に沿って相対的にスライドさせる。
(【0011】以降は省略されています)

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