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公開番号
2024128413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-24
出願番号
2023037377
出願日
2023-03-10
発明の名称
障子ユニットの固定構造
出願人
YKK AP株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E06B
1/18 20060101AFI20240913BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】施工性の向上を図り得る障子ユニットの固定構造を提供すること。
【解決手段】障子ユニットの固定構造10は、室内空間を第1空間側および第2空間側に仕切る障子ユニット3A,3Bを固定ねじによって方立6に固定する障子ユニットの固定構造10であって、障子ユニット3A,3Bは、横すべり出し窓およびFIX窓と、これらを保持する外側縦框43とを備える。固定ねじ9は、その軸部92の先端の位置がその頭部91の位置よりも第1空間側の位置に配置されるように、障子ユニット3A,3Bの面内方向に対して傾斜する。方立6には、外側縦框43を第1空間側から受止め可能に外側縦框43に向かって突出した受止部68が形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
空間を一方空間側および他方空間側に仕切る障子ユニットを固定ねじによって方立に固定する障子ユニットの固定構造であって、
前記障子ユニットは、パネル部と、前記パネル部を保持する縦材とを備え、
前記固定ねじは、前記障子ユニットの面内方向に対して傾斜し、
前記縦材および前記方立のうち一方には、前記縦材および前記方立のうち他方を前記障子ユニットの面外方向に受止め可能に当該他方に向かって突出した受止部が形成される
ことを特徴とする障子ユニットの固定構造。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の障子ユニットの固定構造において、
前記固定ねじの軸部の先端の位置は、当該固定ねじの頭部の位置よりも前記一方空間側の位置に配置され、
前記方立には、前記縦材を前記一方空間側から受止め可能に当該縦材に向かって突出した前記受止部が形成される
ことを特徴とする障子ユニットの固定構造。
【請求項3】
請求項1に記載の障子ユニットの固定構造において、
前記受止部は、前記縦材および前記方立のうち一方の見付け面に沿って形成される
ことを特徴とする障子ユニットの固定構造。
【請求項4】
請求項2に記載の障子ユニットの固定構造において、
前記縦材は、前記固定ねじの前記頭部を受けるねじ受け部を有し、
前記方立は、前記固定ねじの前記軸部が螺合するねじ螺合部を有し、
前記ねじ受け部は、前記一方空間側から前記他方空間側に向かうに連れて前記方立に接近するように前記障子ユニットの面外方向に対して傾斜すると共に前記固定ねじの前記頭部に当接する頭部当接面を有し、
前記ねじ螺合部は、前記固定ねじの前記軸部の軸方向に沿って凹状に形成される
ことを特徴とする障子ユニットの固定構造。
【請求項5】
請求項1に記載の障子ユニットの固定構造において、
前記縦材には、凹溝部が形成され、
前記凹溝部には、前記固定ねじの頭部を受けるねじ受け部が形成され、
前記凹溝部には、カバ―が装着される
ことを特徴とする障子ユニットの固定構造。
【請求項6】
請求項1に記載の障子ユニットの固定構造において、
前記障子ユニットとして第一障子ユニットおよび第二障子ユニットを備え、
前記方立は、前記第一障子ユニットの前記縦材が前記固定ねじによって固定される第一固定面部と、前記第一固定面部に対して交差して配置されると共に、前記第二障子ユニットの前記縦材が前記固定ねじによって固定される第二固定面部とを有し、
ことを特徴とする障子ユニットの固定構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、方立に固定する障子ユニットの固定構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、室内空間を区画する仕切り壁に配置される室内窓ユニットが知られている(特許文献1参照)。室内窓ユニット(障子ユニット)は、最上段に開閉窓が配置されており、最上段よりも下段にFIX窓(固定窓)が配置されてなる一対の窓ユニットを左右に隣接して備えており、これら左右に隣接する窓ユニットの連結縦枠同士を連結して構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の室内窓ユニットは、室内空間を仕切る仕切壁の開口に設置されているが、例えば、室内窓ユニットを設置する場合に室内窓ユニットを方立に取り付ける場合も挙げられる。この場合、施工上、室内窓ユニットを方立に対して固定ねじを面外方向に傾けて斜め打ちすることが考えられるが、固定ねじを斜め打ちするので室内窓ユニットの位置が方立に対して面外方向にズレやすく、このため、施工性の向上を図り難い。また、室内窓ユニットの位置ズレを抑えるべく別部品を装着することが考えられるが、この場合には、部品点数が増加し施工の手間が増すおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、施工性の向上を図り得る障子ユニットの固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の障子ユニットの固定構造は、空間を一方空間側および他方空間側に仕切る障子ユニットを固定ねじによって方立に固定する障子ユニットの固定構造であって、前記障子ユニットは、パネル部と、前記パネル部を保持する縦材とを備え、前記固定ねじは、前記障子ユニットの面内方向に対して傾斜し、前記縦材および前記方立のうち一方には、前記縦材および前記方立のうち他方を前記障子ユニットの面外方向に受止め可能に当該他方に向かって突出した受止部が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、施工性の向上を図り得る障子ユニットの固定構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る障子ユニットの固定構造が構成される壁構造物の斜視図。
前記実施形態に係る障子ユニットの固定構造を示す横断面図。
前記実施形態に係る障子ユニットの固定構造の要部を拡大して示す横断面図。
図1に示す壁構造物における障子ユニットの設置に関する説明図。
前記実施形態に係る障子ユニットの固定構造の変形例を拡大して示す横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2において、本実施形態に係る障子ユニットの固定構造10が構成される壁構造物1は、建物の室内空間(空間)を一方側(一方空間側)の第1空間と他方側(他方空間側)の第2空間とに仕切る室内壁部(壁部)の壁開口部F1に対して、方立6が設置されており、この方立6に障子ユニット3A(第一障子ユニット)および障子ユニット3B(第二障子ユニット)が取り付けられている。本実施形態では、方立6は壁構造物1のコーナー部に配置されており、障子ユニット3A,3Bは方立6を挟んで互いに交差して配置されている。
以下の説明において、障子ユニット3Aの面内方向に沿う第一方向をX軸方向とし、障子ユニット3A,3Bの上下方向をY軸方向とし、障子ユニット3Bの面内方向に沿う第二方向をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。また、X軸方向において方立6に向かう方向をX1方向とすると共に方立6から離れる方向をX2方向とし、Z軸方向において方立6に向かう方向をZ1方向とすると共に方立6から離れる方向をZ2方向とする。
【0010】
障子ユニット3Aは、一対の障子4が横に並んで互いに連結されてなり、各障子4は、アルミ押出形材製の外側上框41、外側下框42および左右に外側縦框43(縦材)を四周に組んでおり、左右の外側縦框43には中桟44が張り渡されており、中桟44に対して上段側に開閉窓として横すべり出し窓7を構成し且つ下段側にFIX窓(固定窓)8を構成している。一対の障子4は互いに隣接する外側縦框43を連結框として互いに連結している。図4に示すように、障子ユニット3Aは、壁開口部F1の上面F2に対して、断面コ字状の上枠2や連結部材23を介して取り付けられており、壁開口部F1の下面F3に対してねじ止めされている。
この障子ユニット3Aは、その外側上框41を上枠2に挟み込ませながらけんどん式に壁開口部F1に吊り込みつつ、その外側下框42に形成した凹部31を下面F3に取り付けた位置決めプレート32に嵌め込んで位置決めし、当該外側下框42を下面F3にねじを斜め打ちすることで、壁開口部F1に設置されている。なお、障子4は、上段に横すべり出し窓7を構成しているが、これに代えて、縦すべり出し窓などの他種の開閉窓やFIX窓を構成していてもよく、また、下段にFIX窓8を構成しているが、これに代えて、横すべり出し窓や縦すべり出し窓などの開閉窓を構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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