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公開番号2024127136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036071
出願日2023-03-08
発明の名称車両用センターエアバッグ装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 21/207 20060101AFI20240912BHJP(車両一般)
要約【課題】隣接する運転席シートと助手席シートとの位置が車両前後方向にずれていても、センターエアバッグのサイズを拡大することなく、助手席シートに着座している乗員の頭部に対して適切な拘束性能を発揮できる車両用センターエアバッグ装置を得る。
【解決手段】運転席シート12Lに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータ22と、運転席シート12Lにおけるシートバック16Lの車幅方向内側の側部に設けられ、ガスが内部に供給されることにより、運転席シート12Lに着座した乗員P1の車幅方向内側へ膨張展開するセンターエアバッグ24と、を備えた車両用センターエアバッグ装置20であって、センターエアバッグ24は、助手席シート12Rに着座している乗員P2の頭部P2hを拘束する頭部拘束面25に、シート上下方向が長手方向となる前後一対の凹部28を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
運転席シートに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータと、
前記運転席シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられ、前記ガスが内部に供給されることにより、前記運転席シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するセンターエアバッグと、
を備え、
前記センターエアバッグは、助手席シートに着座している乗員の頭部を拘束する頭部拘束面に、シート上下方向が長手方向となる前後一対の凹部を有する車両用センターエアバッグ装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記前後一対の凹部のうち、シート後方側の凹部は、前記運転席シートが最前方側位置で、前記助手席シートが最後方側位置のときに、前記助手席シートに着座している乗員の頭部が入る位置に形成されている請求項1に記載の車両用センターエアバッグ装置。
【請求項3】
前記前後一対の凹部のうち、シート前方側の凹部は、前記運転席シートが最後方側位置で、前記助手席シートが最前方側位置のときに、前記助手席シートに着座している乗員の頭部が入る位置に形成されている請求項1に記載の車両用センターエアバッグ装置。
【請求項4】
前記凹部は、前記センターエアバッグの内部で前記運転席シート側の内側基布と前記助手席シート側の外側基布とを連結する平面状のテザーによって形成されており、
前記テザーの前記外側基布に縫製される側のシート上下方向に沿った長さが前記内側基布に縫製される側のシート上下方向に沿った長さよりも短く形成されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両用センターエアバッグ装置。
【請求項5】
前記凹部は、前記センターエアバッグの前記頭部拘束面にシート上下方向を長手方向として設けられた前後一対のサブチャンバと前記頭部拘束面との境界部によって形成されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両用センターエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用センターエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ファーサイドエアバッグの上方部分に膨張厚みを規制する厚み規制部として、上下方向に延びて、その上方部分を前後に区画する2本の区画部(シーム)が設けられたファーサイドエアバッグ装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この区画部は、前後方向中央側に設けられ、その上端は、ファーサイドエアバッグの上端に達していない。また、着座乗員の肩部に対向するエアバッグ袋体の中央側に、環状の非膨張部(シーム)が形成されたファーサイドエアバッグ装置も、従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-036038号公報
特開2016-078506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、センターエアバッグ(ファーサイドエアバッグ)は、運転席となるシートに搭載される。そのため、運転席シートに着座している乗員と助手席シートに着座している乗員との着座位置(隣接する運転席シートと助手席シートとの位置)が車両前後方向に大きくずれている場合に、助手席シートに着座している乗員に対して充分な拘束性能を確保するためには、センターエアバッグの特に車両前後方向のサイズを拡大する必要がある。
【0005】
しかしながら、シート内へのセンターエアバッグの搭載成立性を考慮すると、センターエアバッグのサイズ拡大には制約がかかる。また、センターエアバッグのサイズが拡大すると、センターエアバッグの製造コストの増加及び質量の増加に繋がってしまう。そのため、センターエアバッグのサイズは、自ずと限られてしまうが、上記のように、隣接する運転席シートと助手席シートとの位置が車両前後方向にずれている場合には、助手席シートに着座している乗員の頭部がセンターエアバッグの頭部拘束面から外れる可能性が高くなる。つまり、助手席シートに着座している乗員の頭部に対して適切な拘束性能を発揮することが困難になる。
【0006】
そこで、本発明は、隣接する運転席シートと助手席シートとの位置が車両前後方向にずれていても、センターエアバッグのサイズを拡大することなく、助手席シートに着座している乗員の頭部に対して適切な拘束性能を発揮できる車両用センターエアバッグ装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の車両用センターエアバッグ装置は、運転席シートに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータと、前記運転席シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられ、前記ガスが内部に供給されることにより、前記運転席シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するセンターエアバッグと、を備え、前記センターエアバッグは、助手席シートに着座している乗員の頭部を拘束する頭部拘束面に、シート上下方向が長手方向となる前後一対の凹部を有している。
【0008】
第1の態様の発明によれば、車両の側面衝突時に、インフレータが作動し、そのインフレータから噴出されたガスが、センターエアバッグの内部に供給される。これにより、センターエアバッグが、運転席シートに着座している乗員の車幅方向内側へ膨張展開する。なお、「車両の側面衝突時」とは、車両の側面衝突を検知したときだけではなく、車両の側面衝突を予知したときも含む。
【0009】
ここで、センターエアバッグは、助手席シートに着座している乗員の頭部を拘束する頭部拘束面に、シート上下方向が長手方向となる前後一対の凹部を有している。したがって、車両の側面衝突時に、隣接する運転席シートと助手席シートとの位置が車両前後方向にずれていても、助手席シートに着座している乗員の頭部は、センターエアバッグの凹部内に入ることができるため、そのセンターエアバッグの頭部拘束面から外れることなく拘束される。つまり、本発明によれば、センターエアバッグのサイズを拡大することなく、助手席シートに着座している乗員に対して適切な拘束性能が発揮される。
【0010】
また、本発明に係る第2の態様の車両用センターエアバッグ装置は、第1の態様の車両用センターエアバッグ装置であって、前記前後一対の凹部のうち、シート後方側の凹部は、前記運転席シートが最前方側位置で、前記助手席シートが最後方側位置のときに、前記助手席シートに着座している乗員の頭部が入る位置に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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