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公開番号2024126890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035622
出願日2023-03-08
発明の名称作業機械、作業機械の制御方法及び制御弁装置
出願人株式会社小松製作所
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F15B 11/00 20060101AFI20240912BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】制御弁装置を小型化可能な作業機械、作業機械の制御方法及び制御弁装置を提供する。
【解決手段】制御弁装置40は、第1ボディ41と第2ボディ42を有する。第1ボディ41は、第1制御弁V1を含む。第1制御弁V1は、ブーム14の下降動作中、ブームシリンダ16のボトム室16aから流出する作動油を排出可能である。第2ボディ42は、第2制御弁V2を含む。第2制御弁V2は、ブーム14の下降動作中、ブームシリンダ16のボトム室16aから流出する作動油を排出可能であり、かつ、ブーム14の下降動作及び上昇動作以外の所定の動作中、アキュムレータ70にブームシリンダ16のボトム室16aを連通可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
油圧ポンプと、
ブームを含む作業機と、
ボトム室及びロッド室を含み、前記ブームを駆動させる油圧シリンダと、
前記ボトム室における圧力変動を抑制する圧力変動抑制機構と、
前記油圧ポンプ、前記油圧シリンダ及び前記圧力変動抑制機構の間における作動油の流れを制御する制御弁装置と、
を備え、
前記制御弁装置は、
前記ブームの下降動作中、前記ボトム室から流出する作動油を排出可能な第1制御弁を含む第1ボディと、
前記ブームの下降動作中、前記ボトム室から流出する作動油を排出可能であり、かつ、前記ブームの下降動作及び上昇動作以外の所定の動作中、前記圧力変動抑制機構に前記ボトム室を連通可能な第2制御弁を含む第2ボディと、
を有する作業機械。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記第1ボディと前記第2ボディは、積層されており、
前記制御弁装置は、前記ブームの下降動作中に前記ボトム室から流出する作動油を前記第1制御弁及び前記第2制御弁に分配する中間油路を含む、
請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記ブームの下降動作中に前記ボトム室から流出する作動油の流量は、前記ブームの上昇動作中に前記ロッド室から流出する作動油の流量より多い、
請求項1又は2に記載の作業機械。
【請求項4】
ブームの下降動作中、制御弁装置を介して、前記ブームを駆動させる油圧シリンダのボトム室から流出する作動油を排出する第1工程と、
前記ブームの下降動作及び上昇動作以外の所定の動作中、前記制御弁装置を介して、前記ボトム室における圧力変動を抑制する圧力変動抑制機構に前記ボトム室を連通させる第2工程と、
を備え、
前記制御弁装置は、
前記第1工程において、前記ボトム室から流出する作動油を排出可能な第1制御弁を含む第1ボディと、
前記第1工程において、前記ボトム室から流出する作動油を排出可能であり、かつ、前記第2工程において、前記圧力変動抑制機構に前記ボトム室を連通可能な第2制御弁を含む第2ボディと、
を有する、
作業機械の制御方法。
【請求項5】
油圧ポンプ、ブームを駆動させる油圧シリンダ、及び前記油圧シリンダのボトム室における圧力変動を抑制する圧力変動抑制機構の間における作動油の流れを制御する制御弁装置であって、
前記ブームの下降動作中、前記ボトム室から流出する作動油を排出可能な第1制御弁を含む第1ボディと、
前記ブームの下降動作中、前記ボトム室から流出する作動油を排出可能であり、かつ、前記ブームの下降動作及び上昇動作以外の所定の動作中、前記圧力変動抑制機構に前記ボトム室を連通可能な第2制御弁を含む第2ボディと、
を備える制御弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械、作業機械の制御方法及び制御弁装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、バケットなどのアタッチメントが取り付けられるブームと、ブームを駆動させるブームシリンダとを備える作業機械(ホイールローダなど)が広く用いられている。
【0003】
ブームのリフト力を向上させるにはブームシリンダの内径を大きくすることが好ましい。しかしながら、ブームの上昇速度よりブームの下降速度の方が速いため、ブームシリンダの内径を大きくするとブームの下降中にブームシリンダのボトム室から流出する作動油の流量が顕著に多くなる。そのため、1つの制御弁を用いてブームシリンダのボトム室から流出する作動油を排出すると、制御弁にエロ―ジョンが発生するおそれがある。
【0004】
ここで、特許文献1には、ブーム弁ボディ、増速弁ボディ及びライド弁ボディが積層された制御弁装置が開示されている。ブーム弁ボディは、ブームの下降中にブームシリンダのボトム室から流出する作動油を流通させるブーム弁と、当該作動油を排出するための油路とを含む。増速弁ボディは、ブームの下降中にブームシリンダのボトム室から流出する作動油を流通させるブーム弁と、当該作動油を排出するための油路とを含む。ライド弁ボディは、ブームの下降以外の所定の動作中にブームシリンダのボトム室をアキュムレータに繋げるための油路を含む。
【0005】
特許文献1に記載の制御弁装置によれば、ブーム弁及び増速弁の2つの制御弁を用いてブームシリンダのボトム室から流出する作動油を排出できるため、排出される作動油の流量を大きくしながら、各制御弁にエロ―ジョンが発生することを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2005/035883号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の制御弁装置では、ブーム弁ボディ、増速弁ボディ及びライド弁ボディの3つのボディを積層する必要があるため、制御弁装置を設置するために大きなスペースを確保しなければならない。
【0008】
本開示は、制御弁装置を小型化可能な作業機械、作業機械の制御方法及び制御弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1側面に係る作業機械は、油圧ポンプと、ブームを含む作業機と、ボトム室及びロッド室を含み、ブームを駆動させる油圧シリンダと、ボトム室における圧力変動を抑制する圧力変動抑制機構と、油圧ポンプ、油圧シリンダ及び圧力変動抑制機構の間における作動油の流れを制御する制御弁装置とを備える。制御弁装置は、第1制御弁を含む第1ボディと、第2制御弁を含む第2ボディとを有する。第1制御弁は、ブームの下降動作中、ボトム室から流出する作動油を排出可能である。第2制御弁は、ブームの下降動作中、ボトム室から流出する作動油を排出可能であり、かつ、ブームの下降動作及び上昇動作以外の所定の動作中、圧力変動抑制機構にボトム室を連通可能である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、制御弁装置を小型化可能な作業機械、作業機械の制御方法及び制御弁装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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