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公開番号2024126531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034941
出願日2023-03-07
発明の名称冷凍施設
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F25D 17/08 20060101AFI20240912BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】地下ピットの外周の側壁や基礎梁に貫通スリーブを設けることを不要にし、人通口に蓋やカバーを設置することを不要にしながら、人通口の気密性を確保しつつ外気給気対象エリアに外気を効果的に給気して凍上の防止を図ることのできる、冷凍施設を提供すること。
【解決手段】冷凍施設60は、地下ピット30と冷凍庫20が収容される建屋10とを有し、地下ピット30は、外周の側壁32と、複数の地下空間31に区切る複数の基礎梁35を備え、側壁32の第1点検口33と基礎梁35の第2点検口36に連続する変形ダクト40が通され、屋外にある送風機50により変形ダクト40に外気が給気された際に、変形ダクト40が膨らんで第1点検口33と第2点検口36と気密に密着し、外気給気対象エリアA1に外気が給気され、送風機50による外気の給気を停止した際に、変形ダクト40が萎んで第1点検口33と第2点検口36が開放される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一部が地下に埋設される地下ピットと、該地下ピットの上にあって冷凍庫が収容される建屋とを有し、該地下ピットは、外周の側壁と、該側壁の内部を複数の地下空間に区切る複数の基礎梁とを備え、該側壁には第1点検口が設けられ、該基礎梁における該地下空間に臨む箇所には、隣接する地下空間同士を連通させる第2点検口が設けられている、冷凍施設であって、
前記第1点検口と前記第2点検口に対して、連続する変形ダクトが通されており、
屋外にある送風機により、前記変形ダクトの屋外側開口から外気が給気された際に、該変形ダクトが膨らんで前記第1点検口及び前記第2点検口の各エッジと気密に密着し、該変形ダクトの屋内側開口を介して前記地下ピットにおける外気給気対象エリアに外気が給気され、該送風機による外気の給気を停止した際に、該変形ダクトが萎んで該第1点検口と該第2点検口が開放されることを特徴とする、冷凍施設。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記変形ダクトは、前記第1点検口と前記第2点検口に通されている、主ダクトと、該主ダクトの途中から分岐して該主ダクトとは異なる該第2点検口に通されている枝ダクトとを有し、該主ダクトの一端に前記屋外側開口があり、少なくとも該枝ダクトの一端に前記屋内側開口があることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍施設。
【請求項3】
複数の前記枝ダクトは、
一端に前記屋内側開口を備えて、外気を前記外気給気対象エリアに給気するための、給気用枝ダクトと、
一端が閉塞されて、外気の漏れを防止するために前記第2点検口を閉塞するための、閉塞用枝ダクトとを有し、
前記主ダクトに対して、前記給気用枝ダクトと前記閉塞用枝ダクトが設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の冷凍施設。
【請求項4】
前記変形ダクトのうち、前記屋内側開口がある先端側が先細りとされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の冷凍施設。
【請求項5】
前記屋内側開口がある先端側が、側面視でテーパー状に先細りとされている、もしくは、
側面視で階段状に先細りとされていることを特徴とする、請求項4に記載の冷凍施設。
【請求項6】
前記変形ダクトが、ビニールダクトと布製ダクトのいずれか一種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の冷凍施設。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍施設に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
食品工場をはじめとする冷凍施設においては、大規模な冷凍庫が建屋内に装備されており、庫内の温度がマイナスであることから、この冷熱が建屋下方の地盤へ伝熱されることに起因して凍上が発生する恐れがある。凍上のメカニズムは以下の通りである。まず、冷凍庫からの伝熱によって地盤凍結線が発生し、アイスレンズの発生と地中の水分移動が生じる。ここで、アイスレンズとは、地中水分の凍結過程において、水分が凍結面付近に集まり、レンズ状の氷晶が形成される現象のことである。その後、アイスレンズが増長し、地盤の隆起に至る。このように、地中水分の凍結と体積膨張によって地盤が隆起することにより、施設が傾斜する等の被害が生じ得る。
【0003】
この凍上を防止する対策として、凍上防止管を設置する、所謂通気管工法と、地下ピットを構築して施設の直下から凍上対象の地盤そのものを排除する、所謂二重床工法を挙げることができる。
【0004】
ところで、地下ピットを設ける二重床工法においては、床下空間の中の特に中央部やその近傍における通気量が少ない場合に、床下空間が低温化し、凍上に至る恐れがある。この際の凍上対策として、床下空間にダクトと送風機にて温かい外気を給気し、加温する方法が挙げられる。この方法において、外気の給気効率を高めるために径の大きなダクトを施工しようとすると、基礎梁に貫通スリーブを設ける必要が生じ、貫通スリーブ周りの補強のためのコストが生じるといった課題があらたに発生する。
【0005】
また、基礎梁には、床下空間のメンテナンスの際に人が通ることのできる人通口が一般に設けられているが、上記のように外気を給気した際に、人通口が流路となって想定外の地下空間に外気が流れ、外気を給気したいエリアに十分な給気ができなくなるといった恐れもある。そこで、この対策として、給気の必要のないエリアに外気が流れる流路の途中にある人通口を、気密性のある蓋やカバーで塞ぐ方策が挙げられるが、人通口に蓋やカバーを取り付ける手間とコストがかかることに加えて、床下空間のメンテナンスの際には、蓋やカバーを取り外して人通口を通過し、通過後に蓋やカバーを人通口に戻す作業が生じ、メンテナンス時の作業性が低下するといった課題が発生する。
【0006】
従って、建屋の下に地下ピットが設けられている冷凍施設において、地下ピットを構成する外周の側壁や基礎梁に貫通スリーブを設けることを不要にし、人通口に蓋やカバーを設置することを不要にしながら、人通口の気密性を確保しつつ外気給気対象エリアに外気を効果的に給気して凍上の防止を図ることのできる、冷凍施設が望まれる。
【0007】
ここで、特許文献1には、冷蔵室の床の下方に形成された、凍上防止用床下空間部を備えた冷蔵倉庫が提案されている。この冷蔵倉庫は、外部の空気を床下空間部に導くための複数の外気導入部を床下空間部の全幅にわたって冷蔵室の後方に所定間隔をもって配設し、冷蔵室の前方の荷捌場の内部と、冷蔵室の下方にのみ対応する床下空間部を連通連結し、送風ファンと複数の吸込用開口部を有する低温空気導入路を設け、外気導入部から床下空間部に導入した空気を、冷蔵室の床を介して冷却し、複数の吸込用開口部を通して低温空気導入路から荷捌場へ圧送導入し、荷捌場の内部を、除湿・低温化及び陽圧化するように構成している。低温空気導入路の吹出し口を、荷捌場の内部のエアコンディショナの吸込み口近傍において吸込み口へ向けて配設し、吹出し口から低温空気を吸込み口に送り込むように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6539420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の冷蔵倉庫によれば、冷蔵室の前方に配設されている荷捌場の内部を除湿・低温化するために必要な消費電力を、著しく低減できるとしている。しかしながら、上記するように、地下ピットを備えた冷凍施設において、貫通スリーブを設けることを不要にする等しながら、外気給気対象エリアに外気を効果的に給気することのできる手段を開示するものではない。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、建屋の下に地下ピットが設けられている冷凍施設において、地下ピットを構成する外周の側壁や基礎梁に貫通スリーブを設けることを不要にし、人通口に蓋やカバーを設置することを不要にしながら、人通口の気密性を確保しつつ外気給気対象エリアに外気を効果的に給気して凍上の防止を図ることのできる、冷凍施設を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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