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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024126425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023034794
出願日
2023-03-07
発明の名称
喉頭挙上測定装置
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
5/11 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】被験者の喉頭隆起の位置を把握する。
【解決手段】喉頭挙上測定装置10は、第1変位センサ21と、第2変位センサ22と、制御部101と、を備えている。第1変位センサ21は、被験者の頚部に取り付け可能である。第2変位センサ22は、被験者の頚部のうちの第1変位センサ21とは所定距離Pを置いた箇所に取り付け可能である。制御部101は、第1変位センサ21の変位量及び第2変位センサ22の変位量を取得する。制御部101は、第1変位センサ21の変位量の経時変化及び第2変位センサ22の変位量の経時変化と、所定距離Pと、に基づいて被験者の喉頭隆起の位置変化を推定し、その推定結果を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被験者の頚部に取り付け可能な第1変位センサと、
前記被験者の頚部のうちの前記第1変位センサとは所定距離を置いた箇所に取り付け可能な第2変位センサと、
前記第1変位センサの変位量及び前記第2変位センサの変位量を取得する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1変位センサの変位量の経時変化と、前記第2変位センサの変位量の経時変化と、前記所定距離と、に基づいて前記被験者の喉頭隆起の位置変化を推定し、その推定結果を出力する
喉頭挙上測定装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記第1変位センサの変位量が第1閾値未満から前記第1閾値以上に変化したタイミングを含む第1期間について前記推定結果を出力する
請求項1に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1期間における前記第2変位センサの変位量の経時変化の傾きの最大値が第3閾値以上であれば、前記第1期間について前記推定結果を出力し、前記最大値が前記第3閾値未満であれば前記推定結果を出力しない
請求項2に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1期間における前記第2変位センサの変位量の経時変化の傾きの最大値が第3閾値未満であれば、前記被験者の喉頭隆起の位置変化を推定できない状態であることをユーザに通知する
請求項2に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項5】
前記第1変位センサの変位量が第1閾値未満から前記第1閾値以上に変化したタイミングを特定タイミングとしたとき、
前記制御部は、
前記特定タイミングでの前記第2変位センサの変位量が、前記第1閾値未満の値である第2閾値以上であれば、前第1期間について前記推定結果を出力し、
前記特定タイミングでの前記第2変位センサの変位量が、前記第2閾値未満であれば、前記推定結果を出力しない
請求項2に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1変位センサの変位量及び前記第2変位センサの変位量の双方が、前記第1閾値未満の値として定められた第4閾値以上であることを条件に、前記喉頭隆起の位置変化の推定を開始し、
前記第1変位センサの変位量及び前記第2変位センサの変位量の一方または双方が、前記第4閾値未満であれば前記喉頭隆起の位置変化の推定を開始しない
請求項2に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1変位センサの変位量及び前記第2変位センサの変位量の一方または双方が、前記第1閾値未満の値として定められた第4閾値未満であれば、前記被験者の喉頭隆起の位置変化を推定できない状態であることをユーザに通知する
請求項2に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項8】
前記被験者の頸椎に沿う方向での前記喉頭隆起の位置を上下位置、前記被験者の前後方向での前記喉頭隆起の先端の位置を前後位置としたとき、
前記制御部は、時間を横軸とし前記上下位置又は前記前後位置のいずれか一方を直交座標系の縦軸とし、前記上下位置及び前記前後位置のいずれか他方を色彩の変化で表現した2次元画像を、前記推定結果として出力する
請求項1に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記喉頭隆起の位置を推定している期間中での前記被験者の嚥下運動の回数、1回の嚥下運動に要した時間である嚥下持続時間、及び1回の嚥下運動での前記喉頭隆起の最大移動距離から選ばれる1以上を、前記2次元画像に合わせて数値で表示する
請求項8に記載の喉頭挙上測定装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記2次元画像において前記被験者が嚥下運動している期間を、嚥下運動していない前記期間とは異なる態様で表示する
請求項8に記載の喉頭挙上測定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、喉頭挙上測定装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の嚥下運動計測装置は、シート状のセンサと、押し当て具と、計測器と、を有している。センサは、静電容量センサである。静電容量センサは、被験者の甲状軟骨の動きを静電容量の変化として検出する。押し当て具は、センサの一部を被験者の喉頭部の体表に押し付けるためのものである。嚥下運動計測装置は、センサの静電容量の変化に基づいて、被験者の嚥下運動を計測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-7091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の嚥下運動計測装置のセンサは、被験者の嚥下時の喉頭の動きだけでなく、被験者の首の動きに応じた静電容量の変化も検知する。そのため、センサの検出値は、嚥下運動以外の被験者の動きを含んだものとなる。すなわち、特許文献1に記載の嚥下運動計測装置の検出結果を参照しても、嚥下運動のみを精度よく把握することが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、被験者の頚部に取り付け可能な第1変位センサと、前記被験者の頚部のうちの前記第1変位センサとは所定距離を置いた箇所に取り付け可能な第2変位センサと、前記第1変位センサの変位量及び前記第2変位センサの変位量を取得する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1変位センサの変位量の経時変化と、前記第2変位センサの変位量の経時変化と、前記所定距離と、に基づいて前記被験者の喉頭隆起の位置変化を推定し、その推定結果を出力する喉頭挙上測定装置である。
【0006】
上記構成によれば、複数の変位センサで変位量の経時変化を取得することにより、喉頭隆起の位置変化を推定する。ユーザは、出力された喉頭隆起の位置変化の推定結果に基づくことで、被験者の喉頭隆起の状態を詳細に把握できる。これにより、嚥下運動を精度よく把握できる。
【発明の効果】
【0007】
被験者の喉頭隆起の状態を詳細に把握し、嚥下運動のみを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、喉頭挙上測定装置の全体図である。
図2は、喉頭挙上測定装置の本体部を被験者に取り付けたときの図である。
図3は、制御部が実行する画像作成制御の一連の処理を示すフローチャートである。
図4は、画像作成制御によって作成される画像の一例である。
図5は、制御部が実行する嚥下運動推定制御の一連の処理を示すフローチャートである。
図6は、変更例の制御部が実行する嚥下運動推定制御の一連の処理を示すフローチャートである。
図7は、変更例の喉頭挙上測定装置の全体図である。
図8は、変更例の喉頭挙上測定装置の本体部を被験者に取り付けたときの図である。
図9は、変更例における画像作成制御によって作成される画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、喉頭挙上測定装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図面中のものと異なる場合がある。
【0010】
<全体構成について>
図1に示すように、喉頭挙上測定装置10は、被験者に取り付けられる本体部50と、本体部50に電気的に接続された制御装置100と、を備えている。本体部50は、センサシート30と、5つの変位センサ20と、固定部材40とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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