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公開番号2024126290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034574
出願日2023-03-07
発明の名称型枠治具および型枠セット
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04G 17/06 20060101AFI20240912BHJP(建築物)
要約【課題】下レールおよび上レールを型枠パネルに対して容易に固定することのできる型枠治具を提供する。
【解決手段】型枠治具10は、コンクリートが打設される打設空間の側面を形成する型枠パネル110における下縁が嵌め込まれる下レール130および上縁が嵌め込まれる上レール132を支持する。型枠治具10は、浮き上がりが防止されるように固定されており、下レールの下面に係合する下係合部としてのレール受部127と、上レール132の上面132cに係合する上係合部16と、上係合部16とレール受部127とを打設空間の外側で接続する棒状部材18と、レール受部127から棒状部材18を経て上係合部16に至るいずれかの箇所に設けられ、切り離し可能なパッチン錠20とを有する。レール受部127は、下レール130と他の型枠パネルとの間隔を保持する下側幅止め部材の一部を兼ねる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートが打設される打設空間の側面を形成する型枠パネルにおける下縁が嵌め込まれる下レールおよび上縁が嵌め込まれる上レールを支持する型枠治具であって、
浮き上がりが防止されるように固定されており、前記下レールの下面に係合する下係合部と、
前記上レールの上面に係合する上係合部と、
前記上係合部と前記下係合部とを前記打設空間の外側で接続する棒状部材と、
前記下係合部から前記棒状部材を経て前記上係合部に至るいずれかの箇所に設けられ、切り離し可能な締結具と、
を有する
ことを特徴とする型枠治具。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記打設空間は1つの側面が前記型枠パネルで形成され、対向する他の側面が他の型枠パネルで形成されており、
前記下係合部は、前記下レールと前記他の型枠パネルとの間隔を保持する下側幅止め部材の一部を兼ねる
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠治具。
【請求項3】
前記締結具はパッチン錠である
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠治具。
【請求項4】
前記上係合部は、下に開口するコ字形状である
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠治具。
【請求項5】
前記下係合部または前記上係合部とつながり前記打設空間の外方向に突出しており、ネジ挿通孔が形成されたヒレ片を有し、
前記棒状部材は端部に雄ネジ部を有し、該雄ネジ部が前記ネジ挿通孔を通りナットによって前記ヒレ片に固定され、または抜け止めされている
ことを特徴とする請求項1に記載の型枠治具。
【請求項6】
コンクリートが打設される打設空間の側面を形成する型枠パネルと、
前記型枠パネルの下縁が嵌め込まれる下レールと、
前記型枠パネルの上縁が嵌め込まれる上レールと、
浮き上がりが防止されるように固定されており、前記下レールの下面に係合する下係合部と、
前記上レールの上面に係合する上係合部と、
前記上係合部と前記下係合部とを前記打設空間の外側で接続する棒状部材と、
前記下係合部から前記棒状部材を経て前記上係合部に至るいずれかの箇所に設けられ、切り離し可能な締結具と、
を有する
ことを特徴とする型枠セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートが打設される打設空間の側面を形成する型枠パネルに対して適用される型枠治具および型枠セットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
住宅等の基礎には立ち上がり部がある。立ち上がり部を形成するためのコンクリート型枠として型枠パネルが用いられている。立ち上がり部の形成のためには型枠パネルを対向するように立設してその間にコンクリートを打設する。型枠パネルは、養生してコンクリートが硬化した後に脱型する場合とそのまま残置する場合とがある。型枠パネルを残置させる場合には、脱型の手間がなく、立ち上がり部の強度を補強することができ、さらにコンクリートを空気から遮断して酸化による劣化を抑制することができる。残置させる型枠パネルとしては、特許文献1に記載のものが挙げられる。この型枠パネルは、正面視で略正方形であって、多数の角波形状の断面を形成するように板材をプレスしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-7967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の型枠パネルは薄板をプレス成形したものであって軽量ではあるが曲がりやすいため、立ち上がり部に沿って正しく直線状に配置させるためには下縁を嵌め込む下レール、および上縁を嵌め込む上レールを設けることが望ましい。
【0005】
コンクリート打設時に型枠パネルが浮き上がらず、かつ型枠セットが十分な強度を確保するためには下レールおよび上レールが型枠パネルと確実に固定されている必要があり、その固定手段としてはレールの側方からインパクトドライバなどでビス打ちすることが考えられる。しかしながら、通常サイズの家屋の基礎であっても必要となるビス打ち箇所は非常に多くなる。特に下レールは低い箇所にあってビス打ちのために作業者は無理な姿勢を強いられることとなり負担が大きい。また、インパクトドライバなどの工具の多用は作業者の疲労要因となる。さらに、特許文献1に記載の型枠パネルは角波形状の断面を有しており、嵌め込まれるレールがコ字形状断面であるためレールの両側面に亘ってビスを打つことが難しい。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、下レールおよび上レールを型枠パネルに対して容易に固定することのできる型枠治具および型枠セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる型枠治具は、コンクリートが打設される打設空間の側面を形成する型枠パネルにおける下縁が嵌め込まれる下レールおよび上縁が嵌め込まれる上レールを支持する型枠治具であって、浮き上がりが防止されるように固定されており、前記下レールの下面に係合する下係合部と、前記上レールの上面に係合する上係合部と、前記上係合部と前記下係合部とを前記打設空間の外側で接続する棒状部材と、前記下係合部から前記棒状部材を経て前記上係合部に至るいずれかの箇所に設けられ、切り離し可能な締結具と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる型枠セットは、コンクリートが打設される打設空間の側面を形成する型枠パネルと、前記型枠パネルの下縁が嵌め込まれる下レールと、前記型枠パネルの上縁が嵌め込まれる上レールと、浮き上がりが防止されるように固定されており、前記下レールの下面に係合する下係合部と、前記上レールの上面に係合する上係合部と、前記上係合部と前記下係合部とを前記打設空間の外側で接続する棒状部材と、前記下係合部から前記棒状部材を経て前記上係合部に至るいずれかの箇所に設けられ、切り離し可能な締結具と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、下レールおよび上レールに対して下係合部および上係合部で係合し、その間は棒状部材で接続されるとともに切り離し可能な締結具で締結されていることから、基本的に工具やビス止めが不要となって、下レールおよび上レールを型枠パネルに対して容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
型枠パネル、該型枠パネルを含む型枠セット、および型枠セットによって形成される基礎の模式平面図である。
外周部の周辺における型枠パネル、型枠セットおよび基礎の縦断面図である。
中通り部の周辺における型枠パネル、型枠セットおよび基礎の縦断面図である。
型枠パネルの斜視図である。
2枚の型枠パネルの端部の拡大斜視図である。
複数の型枠治具を備える型枠セットの一部を示す斜視図である。
型枠治具の下部を示す斜視図であり、(a)はパッチン錠が締結されている状態を示し、(b)はパッチン錠が解除されている状態を示す。
複数の型枠治具を備える型枠セットを組み立てる様子を示す斜視図である。
二度打ちの基礎の施工に型枠治具を適用した場合に断面図である。
変形例にかかる型枠治具の上端部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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