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公開番号2024124661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032488
出願日2023-03-03
発明の名称車両制御装置、車両制御方法、及び、プログラム
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類E05B 81/64 20140101AFI20240906BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】利用者が車両に近づいた場合に車両の開閉体を動作させる制御を、より手軽に利用できるようにする。
【解決手段】車両の後方を含む第1検出範囲、及び、車両において開閉体が設けられた側面に対応する第2検出範囲で人を検出する接近検出部と、接近検出部によって検出された人の動きが、開閉体に接近する接近態様に該当するか否かを判定する判定部と、判定部によって動きが接近態様に該当すると判定された場合に、開閉体のロックの解錠、及び、開閉体を開く開動作の少なくともいずれかを実行する開閉体動作部を動作させる開閉体動作制御部と、を備え、判定部は、接近検出部によって第1検出範囲で検出されなかった人が第2検出範囲で検出された場合に、人の動きが接近態様に該当すると判定する、車両制御装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の後方を含む第1検出範囲、及び、前記車両において開閉体が設けられた側面に対応する第2検出範囲で人を検出する接近検出部と、
前記接近検出部によって検出された人の動きが、前記開閉体に接近する接近態様に該当するか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記動きが前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記開閉体のロックの解錠、及び、前記開閉体を開く開動作の少なくともいずれかを実行する開閉体動作部を動作させる開閉体動作制御部と、を備え、
前記判定部は、前記接近検出部によって前記第1検出範囲で検出されなかった人が前記第2検出範囲で検出された場合に、前記動きが前記接近態様に該当すると判定する、車両制御装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記接近検出部は、前記第1検出範囲で人を検知する第1検知装置、及び、前記第2検出範囲で人を検知する第2検知装置を利用して検出を行い、
前記判定部は、前記接近検出部によって検出された人の動きが前記接近態様に該当するか否かを、前記第1検知装置および前記第2検知装置の検知結果を用いて判定する、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記開閉体動作制御部は、前記判定部によって前記動きが前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記車両の運転席側の面に設けられた前記開閉体、及び、前記車両の助手席側の面に設けられた前記開閉体の少なくともいずれかに対応する前記開閉体動作部を動作させる、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記第2検出範囲で検出された人が、前記車両の側方かつ前記車両の後部側の位置から前記車両の前部に向けて移動した場合に、前記動きが第1の前記接近態様に該当すると判定し、
前記開閉体動作制御部は、前記判定部によって前記動きが前記第1の前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記車両の前部側面に設けられた前記開閉体に対応する前記開閉体動作部を動作させる、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記第2検出範囲で検出された人が、前記車両の側方かつ前記車両の後部側の位置から前記車両の前部に向けて移動し、かつ、前記第2検出範囲で検出された人の移動速度が低下した場合に、前記動きが第2の前記接近態様に該当すると判定し、
前記開閉体動作制御部は、前記判定部により前記動きが前記第2の前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記車両の後部側面に設けられた前記開閉体に対応する前記開閉体動作部を動作させる、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記第2検出範囲で検出された人が、前記車両の側方かつ前記車両の後部側の位置から前記車両の前部に向けて移動し、前記第2検出範囲で検出された人の移動速度が低下し、かつ、前記第2検出範囲で検出された人の顔が前記車両の後部に設けられた前記開閉体を向いた場合に、前記動きが第3の前記接近態様に該当すると判定し、
前記開閉体動作制御部は、前記判定部によって前記動きが前記第3の前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記車両の後部側面に設けられた前記開閉体に対応する前記開閉体動作部に前記開動作を実行させる、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項7】
前記判定部は、前記第2検出範囲で検出された人が、前記車両の前部を向く方向とは異なる方向に移動した場合に、前記動きが第4の前記接近態様に該当すると判定し、
前記開閉体動作制御部は、前記判定部によって前記動きが前記第4の前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記車両の後部側面に設けられた前記開閉体に対応する前記開閉体動作部を動作させる、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項8】
コンピュータにより実行される車両制御方法であって、
車両の後方を含む第1検出範囲、及び、前記車両において開閉体が設けられた側面に対応する第2検出範囲で人を検出し、
検出された人の動きが、前記開閉体に接近する接近態様に該当するか否かの判定を行い、前記第1検出範囲で検出されなかった人が前記第2検出範囲で検出された場合に、前記動きが前記接近態様に該当すると判定し、
前記動きが前記接近態様に該当すると判定した場合に、前記開閉体のロックの解錠、及び、前記開閉体を開く開動作の少なくともいずれかを実行する開閉体動作部を動作させる、車両制御方法。
【請求項9】
コンピュータにより実行可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
車両の後方を含む第1検出範囲、及び、前記車両において開閉体が設けられた側面に対応する第2検出範囲で人を検出する接近検出部と、
前記接近検出部によって検出された人の動きが、前記開閉体に接近する接近態様に該当するか否かを判定し、前記接近検出部によって前記第1検出範囲で検出されなかった人が前記第2検出範囲で検出された場合に、前記動きが前記接近態様に該当すると判定する判定部と、
前記判定部によって前記動きが前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記開閉体のロックの解錠、及び、前記開閉体を開く開動作の少なくともいずれかを実行する開閉体動作部を動作させる開閉体動作制御部と、して機能させる、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置、車両制御方法、及び、プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中でも高齢者や子供といった脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて、車両の乗降性に関する開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。この種の技術としては、例えば、携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波を複数のアンテナで受信することにより、ユーザ端末又は携帯キーの移動方向を算出し、車両のドアを解錠する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-178506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術では、携帯型のユーザ端末又は携帯キーが電波を送信する構成を必要とする。このため、利用者の意思に対応して車両のドア等の開閉体を動かす技術を、利用者が、より手軽に利用可能とすることが望まれていた。
本願は上記課題の解決のため、利用者が車両に近づいた場合に車両の開閉体を動作させる制御を、より手軽に利用できるようにすることを目的としたものである。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための一態様は、車両の後方を含む第1検出範囲、及び、前記車両において開閉体が設けられた側面に対応する第2検出範囲で人を検出する接近検出部と、前記接近検出部によって検出された人の動きが、前記開閉体に接近する接近態様に該当するか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記動きが前記接近態様に該当すると判定された場合に、前記開閉体のロックの解錠、及び、前記開閉体を開く開動作の少なくともいずれかを実行する開閉体動作部を動作させる開閉体動作制御部と、を備え、前記判定部は、前記接近検出部によって前記第1検出範囲で検出されなかった人が前記第2検出範囲で検出された場合に、前記動きが前記接近態様に該当すると判定する、車両制御装置である。
【発明の効果】
【0006】
上記車両制御装置によれば、車両の周囲で検出された人の動きが、車両に接近する態様に該当する場合に、車両の開閉部のロックの解錠または開動作を行う。これにより、利用者が特定の装置を所持していなくても、利用者が車両に近づいた場合に車両の開閉体を動作させる制御を実現できる。従って、利用者が車両に近づいた場合に車両の開閉体を動作させる制御を、より手軽に利用可能とし、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
車両の構成及び検知範囲を示す平面図。
車両の構成を示す側面視図。
車両の制御系のブロック図。
人の動きの説明図。
車両制御装置の動作を示すフローチャート。
車両制御装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.車両および検知範囲の構成]
図1及び図2を参照して、本実施形態の車両制御装置100を搭載する車両1の各部の構成を説明する。図1は、車両1の構成及び検知範囲51を示す平面図である。図2は車両1の構成を示す側面視図である。
【0009】
本実施形態では、車両制御装置100を搭載する車両1が、図1及び図2に示すように、複数の開閉体を有する四輪自動車である場合を例に挙げて説明する。具体的には、車両1は、開閉体として前部ドア11、前部ドア12、後部ドア13、後部ドア14、及びリアゲート15を有するハッチバック型の自動車である。これは一例であり、車両1は、開閉体を有し、開閉体を開いて利用者が昇降可能な移動体であればよい。車両1の開閉体の数は任意であり、車両1のサイズ、用途、駆動源の種類、車輪の仕様等について制限はない。また、開閉体とは、車両1の外面に設けられる開閉可能な部材であり、特に、人Pが車両1に昇降する目的、及び、人Pが車両1への荷物の出し入れを行う目的で開閉される部材を指す。
【0010】
車両制御装置100は、詳細は後述するが、プロセッサ、メモリ、インターフェース回路等により構成されて、車両1の作動を制御する装置またはデバイスであり、例えばECU(Electronic Control Unit)である。
(【0011】以降は省略されています)

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