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公開番号2024103309
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007577
出願日2023-01-20
発明の名称車両用通信装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類E05B 81/58 20140101AFI20240725BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】通信部の駆動時において、通信部からの電波に起因するセンサの誤検知または誤作動を抑制することが可能な車両用通信装置を提供する。
【解決手段】この車両用通信装置は、ユーザの身体またはユーザが所持する通信対象の接近または接触を検出するセンサと、車両側に配置され、センサとは独立して駆動されるとともに、通信対象が所定の検出範囲内にあることを検出する通信対象検出駆動を実施し、通信対象が所定の検出範囲内にあることが検出された後に通信対象と通信する通信部と、少なくとも通信部による通信の開始前からセンサによる検出を停止させる制御を行う制御部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザの身体またはユーザが所持する通信対象の接近または接触を検出するセンサと、
車両側に配置され、前記センサとは独立して駆動されるとともに、前記通信対象が所定の検出範囲内にあることを検出する通信対象検出駆動を実施し、前記通信対象が前記所定の検出範囲内にあることが検出された後に前記通信対象と通信する通信部と、
少なくとも前記通信部による通信の開始前から前記センサによる前記検出を停止させる制御を行う制御部と、を備える、車両用通信装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記通信部による通信の開始前から前記センサによる前記検出を停止させるとともに、前記通信部による通信の終了後まで前記センサによる前記検出を停止させる制御をさらに行う、請求項1に記載の車両用通信装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記通信部による通信の開始における制御周期の所定倍数前に、前記センサによる前記検出を停止させる制御信号の出力を開始するとともに、前記通信部による通信の終了における前記制御周期の所定倍数後に、前記センサによる前記検出を停止させる制御信号の出力を終了するように構成されている、請求項2に記載の車両用通信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記通信部による前記通信対象が前記所定の検出範囲内にあることを検出するとともに、前記通信部による前記検出の結果と前記センサの駆動の有無とに対して設定された優先順位に基づいて、前記センサによる前記検出を停止させる制御信号を出力するように構成されている、請求項1に記載の車両用通信装置。
【請求項5】
前記センサおよび前記通信部は、同一の前記制御部により制御されるように構成されている、請求項1に記載の車両用通信装置。
【請求項6】
前記センサは、車両用ドアハンドルの近傍に配置された近接センサを含み、
前記通信部は、近距離無線通信により通信するように構成されている、請求項1に記載の車両用通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用通信装置に関し、特に、センサと、通信部と、制御部とを備える車両用通信装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、センサと、通信部と、制御部とを備える車両用通信装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、ロックセンサ、アンロックセンサおよびアンテナ駆動検知部を含む人検知IC(Integrated Circuit)と、アンテナ用コイル(通信部)と、制御部とを備える車両用ドアハンドル装置(車両用通信装置)が開示されている。ロックセンサは、人がロック領域に触れたことを検知する施錠用の静電容量式センサである。アンロックセンサは、人がアンロック領域に触れたことを検知する開錠用の静電容量式センサである。アンテナ駆動検知部は、アンテナ用コイルが駆動しているか否かを検知する部分である。アンテナ用コイルは、定期的に出力される問い合わせ信号を外部に送信するアンテナ機能を有している。制御部は、アンテナ駆動検知部がアンテナ用コイルの駆動を検知した場合に、ロックセンサおよびアンロックセンサの機能を停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-154118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、制御部は、アンテナ駆動検知部によるアンテナ用コイルの駆動の検知結果を受けて、ロックセンサおよびアンロックセンサの機能を停止させる。そのため、上記特許文献1に明記されていないが、アンテナ用コイルの駆動開始のタイミングに対して、制御部によるロックセンサおよびアンロックセンサの機能停止のタイミングが遅延すると考えられる。これにより、アンテナ用コイル(通信部)から発生した電磁波に起因して、ロックセンサおよびアンロックセンサが誤検知または誤作動を引き起こす可能性がある。そのため、通信部の駆動時において、通信部からの電波に起因するセンサの誤検知または誤作動を抑制できることが望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、通信部の駆動時において、通信部からの電波に起因するセンサの誤検知または誤作動を抑制することが可能な車両用通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における車両用通信装置は、ユーザの身体またはユーザが所持する通信対象の接近または接触を検出するセンサと、車両側に配置され、センサとは独立して駆動されるとともに、通信対象が所定の検出範囲内にあることを検出する通信対象検出駆動を実施し、通信対象が所定の検出範囲内にあることが検出された後に通信対象と通信する通信部と、少なくとも通信部による通信の開始前からセンサによる検出を停止させる制御を行う制御部と、を備える。
【0008】
この発明の一の局面における車両用通信装置では、上記のように、少なくとも通信部による通信の開始前からセンサによる検出を停止させる制御を行う制御部を備える。これにより、通信部による通信が開始された時点において、制御部により、センサによる検出は停止されている。そのため、通信部による通信対象との通信期間と、センサによるユーザの身体またはユーザが所持する通信対象の接近または接触の検出期間とが重なることを抑制することができる。そのため、通信部からの電波に起因するセンサの誤検知または誤作動を抑制することができる。
【0009】
上記一の局面における車両用通信装置において、好ましくは、制御部は、通信部による通信の開始前からセンサによる検出を停止させるとともに、通信部による通信の終了後までセンサによる検出を停止させる制御をさらに行う。
【0010】
このように構成すれば、通信部による通信の開始から終了までの期間と、センサによる検出期間とが重なることを抑制することができる。そのため、通信部からの電波に起因するセンサの誤検知または誤作動をより抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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