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公開番号2024124275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032319
出願日2023-03-02
発明の名称アルコール性組成物
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/34 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】5~15質量%の25℃で固体の紫外線吸収剤、25℃で液状の紫外線吸収剤、IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油及び40質量%以上のエタノールを含有し、25℃で固体の紫外線吸収剤と、当該エステル油及びエタノールを特定の比率とするアルコール性組成物において、紫外線防御効果及び固体紫外線吸収剤の析出のなさに優れるアルコール性組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】次の成分(A)~(D);
(A)25℃で固体の紫外線吸収剤5~15質量%
(B)25℃で液状の紫外線吸収剤
(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油
(D)エタノール40質量%以上
を含有し、
前記成分(A)に対する前記成分(C)の含有質量割合(C)/(A)が、0.60以上であり、
前記成分(A)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(A)が、3.0以上である、
アルコール性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(D);
(A)25℃で固体の紫外線吸収剤 5~15質量%
(B)25℃で液状の紫外線吸収剤
(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油
(D)エタノール 40質量%以上
を含有し、
前記成分(A)に対する前記成分(C)の含有質量割合(C)/(A)が、0.60以上であり、
前記成分(A)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(A)が、3.0以上である、
アルコール性組成物。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記成分(C)の分子量が300~700であり、かつ有機性値が、300~600である、請求項1に記載のアルコール性組成物。
【請求項3】
前記成分(D)の含有量が、40~70質量%である、請求項1又は2に記載のアルコール性組成物。
【請求項4】
前記成分(C)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(C)が、1~20である、請求項1又は2に記載のアルコール性組成物。
【請求項5】
前記成分(C)が、コハク酸ジエチルヘキシルである、請求項1又は2に記載のアルコール性組成物。
【請求項6】
ミスト状に噴霧して使用する、請求項1又は2に記載のアルコール性組成物。
【請求項7】
さらに、成分(E)IOB値が0.10~0.20である25℃で液状のエステル油を含有する、請求項1又は2に記載のアルコール性組成物。
【請求項8】
前記アルコール性組成物が日焼け止め用途に用いる化粧料である、請求項1又は2に記載のアルコール性組成物。
【請求項9】
成分(D)エタノールを含有するアルコール性組成物において、
成分(B)25℃で液状の紫外線吸収剤及び成分(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油を使用する、
成分(A)25℃で固体の紫外線吸収剤の溶解性を向上させる方法。
【請求項10】
成分(D)エタノールを含有するアルコール性組成物において、
成分(B)25℃で液状の紫外線吸収剤及び成分(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油を使用する、
成分(A)25℃で固体の紫外線吸収剤の析出を抑制する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコール性組成物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
肌を紫外線から保護するために化粧料に紫外線吸収剤を含有することは、重要な要素の一つである。一方で、常温(25℃)にて固体の紫外線吸収剤を用いる場合は、紫外線防御効果を発揮させるため、また使用性の観点から、それらを液体に溶解させる必要がある。これまで、固体の紫外線吸収剤を溶解するために、液状の紫外線吸収剤やエステル油、または低級アルコール等が効果的であることが知られている。しかしながら、経時や温度変化により結晶性の高い固体の紫外線吸収剤が析出し、外観審美性や紫外線防御効果が損なわれるといった課題があった。
【0003】
これまでに、固体の紫外線吸収剤を含有しながら、透明な外観を維持する組成物の技術として、例えば、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル、UV-Bを吸収する紫外線吸収剤、30~60質量%のエタノールを含有する、透明液状化粧料(例えば、特許文献1)や、1つ以上の油溶性UVフィルタ、少なくとも約20重量%のエタノール、特定の粘度値を有する2種のシリコーンを含む日焼け止め組成物(例えば、特許文献2)等が開示されている。
【0004】
また、実質的に無水のサンケア製品において、特定の条件でエステル及びアルコールを含有することで、透明な外観を維持し、濡れた皮膚への塗布後実質的に白くならないサンケア製品(例えば、特許文献3)等の技術も報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-091260号公報
特開2021-59535号公報
特表2014-513105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、外観の審美性と経時安定性(固体紫外線吸収剤の析出のなさ)には優れるものの、紫外線吸収剤の含有量が少量であり、紫外線防御効果に関して十分でない場合があった。
また、特許文献2及び特許文献3に開示された技術においては、紫外線防御効果には優れるものの、経時安定性(固体紫外線吸収剤の析出のなさ)やべたつきのなさに関して十分でない場合があった。
【0007】
そこで本発明は、高い紫外線防御効果を有しながら、多量の液状の紫外線吸収剤に頼ることなく、経時においても固体紫外線吸収剤の析出のない安定性に優れるアルコール性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討したところ、5~15質量%の25℃で固体の紫外線吸収剤、25℃で液状の紫外線吸収剤、IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油及び40質量%以上のエタノールを含有し、25℃で固体の紫外線吸収剤と、当該エステル油及びエタノールを特定の比率で組み合わせることによって、紫外線防御効果に優れ、かつ析出懸念の高い低温下の経時においても固体紫外線吸収剤の析出のない安定性に優れるアルコール性組成物になることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は以下を提供する。
[1]
次の成分(A)~(D);
(A)25℃で固体の紫外線吸収剤 5~15質量%
(B)25℃で液状の紫外線吸収剤
(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油
(D)エタノール 40質量%以上
を含有し、
前記成分(A)に対する前記成分(C)の含有質量割合(C)/(A)が、0.60以上であり、
前記成分(A)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(A)が、3.0以上である、
アルコール性組成物である。
[2]
前記成分(C)の分子量が300~700であり、かつ有機性値が、300~600である、[1]に記載のアルコール性組成物である。
[3]
前記成分(D)の含有量が、40~70質量%である、[1]又は[2]に記載のアルコール性組成物である。
[4]
前記成分(C)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(C)が、1~20である、[1]又は[2]に記載のアルコール性組成物である。
[5]
前記成分(C)が、コハク酸ジエチルヘキシルである、[1]又は[2]に記載のアルコール性組成物である。
[6]
ミスト状に噴霧して使用する、[1]又は[2]に記載のアルコール性組成物である。
[7]
さらに、成分(E)IOB値が0.10~0.20である25℃で液状のエステル油を含有する、[1]又は[2]に記載のアルコール性組成物である。
[8]
前記アルコール性組成物が日焼け止め用途に用いる化粧料である、[1]又は[2]に記載のアルコール性組成物である。
[9]
成分(D)エタノールを含有するアルコール性組成物において、
成分(B)25℃で液状の紫外線吸収剤及び成分(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油を使用する、
成分(A)25℃で固体の紫外線吸収剤の溶解性を向上させる方法である。
[10]
成分(D)エタノールを含有するアルコール性組成物において、
成分(B)25℃で液状の紫外線吸収剤及び成分(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油を使用する、
成分(A)25℃で固体の紫外線吸収剤の析出を抑制する方法である。
【0010】
本発明においては、さらに以下を追加採用することができる。
[11]
さらに、成分(E)IOB値が0.10~0.20である25℃で液状のエステル油を使用する、[9]又は[10]に記載の方法である。
[12]
成分(D)エタノールを含有するアルコール性組成物において、
成分(B)25℃で液状の紫外線吸収剤及び成分(C)IOB値が0.28~0.35である25℃で液状のエステル油を有効成分とする、
成分(A)25℃で固体の紫外線吸収剤の析出抑制剤として用いることができる。
[13]
さらに、成分(E)IOB値が0.10~0.20である25℃で液状のエステル油を有効成分とする、[12]に記載の析出抑制剤である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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