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公開番号2024124088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032017
出願日2023-03-02
発明の名称表示装置
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類H10K 50/84 20230101AFI20240905BHJP()
要約【課題】水分に対する耐性を高めた表示装置を提供すること。
【解決手段】一実施形態に係る表示装置は、基板と、絶縁層と、下電極と、リブと、隔壁と、上電極と、有機層と、ダム構造と、導電層と、を備える。下電極は、画素を含む表示領域において絶縁層の上方に配置される。上電極は、下電極に対向し、隔壁に接続される。有機層は、下電極と上電極の間に配置され、下電極と上電極の電位差に応じて発光する。ダム構造は、基板の端部と表示領域の間の周辺領域に配置された少なくとも1つの凸部を含む。導電層は、周辺領域に配置され、隔壁に接続される。上電極および有機層は、周辺領域にも配置される。上電極および有機層の端部は、平面視においてダム構造と表示領域の間に位置する。導電層の端部は、平面視において、上電極および有機層の端部と、表示領域の間に位置し、上電極および有機層によって覆われている。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板の上方に配置された絶縁層と、
画素を含む表示領域において前記絶縁層の上方に配置された下電極と、
前記下電極と重なる開口を有するリブと、
前記表示領域において前記リブの上方に配置された隔壁と、
前記下電極に対向し、前記隔壁に接続された上電極と、
前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層と、
前記基板の端部と前記表示領域の間の周辺領域に配置された少なくとも1つの凸部を含むダム構造と、
前記周辺領域に配置され、前記隔壁に接続された導電層と、
を備え、
前記上電極および前記有機層は、前記周辺領域にも配置され、
前記上電極および前記有機層の端部は、平面視において前記ダム構造と前記表示領域の間に位置し、
前記導電層の端部は、平面視において、前記上電極および前記有機層の端部と、前記表示領域の間に位置し、前記上電極および前記有機層によって覆われている、
表示装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ダム構造は、前記表示領域を囲う第1凸部と、前記第1凸部を囲う第2凸部と、を含み、
前記上電極、前記有機層および前記導電層の端部はそれぞれ、平面視において前記第1凸部と前記表示領域の間に位置している、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記上電極および前記有機層を覆う第1封止層をさらに備え、
前記第1封止層の端部は、平面視において前記第1凸部と前記導電層の端部の間に位置している、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記上電極、前記有機層および前記第1封止層を覆うとともに、前記ダム構造の少なくとも一部を覆う第1樹脂層と、
前記第1樹脂層を覆うとともに、前記ダム構造のうち前記第1樹脂層の外側に位置する部分を覆う第2封止層と、
前記第2封止層を覆う第2樹脂層と、をさらに備える、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示領域に配置され、前記下電極に電圧を供給する画素回路と、
前記周辺領域に配置され、前記画素回路に信号を供給する駆動回路と、をさらに備え、
前記導電層の端部は、平面視において、前記ダム構造と前記駆動回路の間に位置している、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記周辺領域に配置された第1給電線と、
前記周辺領域に位置する第1コンタクト部において前記第1給電線に接続され、かつ、前記周辺領域に位置する第2コンタクト部において前記導電層に接続された中継配線と、をさらに備え、
前記リブは、前記周辺領域において前記第1凸部の側面に接触し、前記中継配線を覆っている、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記上電極および前記有機層の端部は、平面視において前記リブの端部と前記導電層の端部の間に位置している、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ダム構造は、前記絶縁層と同じ材料で形成されている、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2封止層、前記第2樹脂層および前記基板の端部は、平面視において重なる、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示領域に配置されたタッチパネル電極と、
前記周辺領域において前記第2封止層の上に配置され、前記タッチパネル電極に接続された配線と、
前記周辺領域に配置された第2給電線と、をさらに備え、
前記配線は、前記周辺領域に位置する第3コンタクト部において、前記第2給電線に接続され、かつ、前記第2樹脂層によって覆われている、
請求項4に記載の表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を適用した表示装置が実用化されている。この表示素子は、下電極と、下電極を覆う有機層と、有機層を覆う上電極とを備えている。
【0003】
一般に、有機層は水分への耐性が低い。何らかの原因で有機層に水分が到達すると、発光時における表示素子の輝度低下など、表示品位の低下を招く一因となり得る。また、表示領域の周囲の周辺領域に配置された駆動回路に水分が侵入すると、駆動回路を構成する要素が劣化し、表示装置の動作に不具合が生じ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-195677号公報
特開2004-207217号公報
特開2008-135325号公報
特開2009-32673号公報
特開2010-118191号公報
国際公開第2018/179308号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、水分に対する耐性を高めた表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る表示装置は、基板と、絶縁層と、下電極と、リブと、隔壁と、上電極と、有機層と、ダム構造と、導電層と、を備える。前記絶縁層は、前記基板の上方に配置される。前記下電極は、画素を含む表示領域において前記絶縁層の上方に配置される。前記リブは、前記下電極と重なる開口を有する。前記隔壁は、前記表示領域において前記リブの上方に配置される。前記上電極は、前記下電極に対向し、前記隔壁に接続される。前記有機層は、前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する。前記ダム構造は、前記基板の端部と前記表示領域の間の周辺領域に配置された少なくとも1つの凸部を含む。前記導電層は、前記周辺領域に配置され、前記隔壁に接続される。前記上電極および前記有機層は、前記周辺領域にも配置される。前記上電極および前記有機層の端部は、平面視において前記ダム構造と前記表示領域の間に位置する。前記導電層の端部は、平面視において、前記上電極および前記有機層の端部と、前記表示領域の間に位置し、前記上電極および前記有機層によって覆われている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
図2は、副画素のレイアウトの一例を示す図である。
図3は、図2中のIII-III線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図4は、表示装置が備えるいくつかの要素の概略的な平面図である。
図5は、表示装置が備える他の要素の概略的な平面図である。
図6は、図4において鎖線枠で囲った領域の拡大図である。
図7は、図6におけるVII-VII線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図8は、比較例に係る表示装置の概略的な断面図である。
図9は、同実施形態の変形例に係る表示装置の概略的な断面図である。
図10は、同実施形態の変形例に係る表示装置の概略的な断面図である。
図11は、同実施形態の変形例に係る表示装置の概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0009】
図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を記載する。X軸に沿った方向を第1方向と称し、Y軸に沿った方向を第2方向と称し、Z軸に沿った方向を第3方向と称する。第3方向Zと平行に各種要素を見ることを平面視という。
【0010】
本実施形態に係る表示装置は、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を備える有機エレクトロルミネッセンス表示装置であり、テレビ、パーソナルコンピュータ、車載機器、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話端末等に搭載され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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