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公開番号
2024144926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057106
出願日
2023-03-31
発明の名称
正孔輸送材料、正孔輸送層、発電デバイス
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10K
30/50 20230101AFI20241004BHJP()
要約
【課題】有機無機ハイブリッド型半導体化合物を含む活性層を有する発電デバイスにおいて、光照射下、特に低照度環境下での発電効率を向上させること。
【解決手段】スピンコート膜の導電率が5×10
-6
S/cm以上5×10
-4
S/cm以下であり、かつ、スピンコート膜のイオン化ポテンシャルが-5.80eV以上-5.30eV未満である、正孔輸送材料。好適例において正孔輸送材料は少なくとも2種以上の化合物を含み、第1の化合物がカルバゾール骨格を有する化合物であり、第2の化合物がフルオレン骨格を有するスピロトリアリールアミン化合物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
正孔輸送材料であって、
前記正孔輸送材料のスピンコート膜の導電率が、5×10
-6
S/cm以上5×10
-4
S/cm以下であり、かつ、
前記正孔輸送材料のスピンコート膜のイオン化ポテンシャルが、-5.80eV以上-5.30eV未満である、正孔輸送材料。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
少なくとも2種以上の化合物を含む、請求項1に記載の正孔輸送材料。
【請求項3】
少なくとも2種以上の化合物を含み、
第1の化合物のイオン化ポテンシャルが、-5.60~-5.40eVであり、
第2の化合物のイオン化ポテンシャルが、-5.25~-5.05eVである、請求項1に記載の正孔輸送材料。
【請求項4】
少なくとも2種以上の化合物を含み、
第1の化合物が、カルバゾール骨格を有する化合物であり、
第2の化合物が、フルオレン骨格を有するスピロトリアリールアミン化合物である、請求項1に記載の正孔輸送材料。
【請求項5】
少なくとも2種以上の化合物を含み、
第1の化合物が、下記式(I)で表されるカルバゾール骨格を有する化合物であり、
第2の化合物が、下記式(II)で表されるフルオレン骨格を有するスピロトリアリールアミン化合物である、正孔輸送材料。
TIFF
2024144926000012.tif
97
170
式(I)中、Ar
1
とAr
2
は、それぞれ独立に1価の置換基を有していてもよい芳香族基であり、前記芳香族基は縮合環構造を有していてもよい。前記1価の置換基は、前記芳香族基が有する任意の水素原子を置換する任意の置換基であり、アルキル基、芳香族基、アルコキシ基、またはチオアルキル基であってもよい。R
1
、R
2
、R
3
、R
4
、R
5
、R
6
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、または、置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基もしくは芳香族基である。
式(II)中、Ar
3
は、それぞれ独立に1価の置換基を有していてもよい芳香族基であり、前記芳香族基は縮合環構造を有していてもよい。前記1価の置換基は、前記芳香族基が有する任意の水素原子を置換する任意の置換基であり、アルキル基、芳香族基、アルコキシ基、またはチオアルキル基であってもよい。
【請求項6】
第3の化合物をさらに含み、
前記第3の化合物は、化学反応または電子の授受によって電荷を付与できる化合物である、請求項2~5のいずれか一項に記載の正孔輸送材料。
【請求項7】
前記第3の化合物の割合が、前記第1の化合物および前記第2の化合物の合計100質量部に対して0.001~70質量部である、請求項6に記載の正孔輸送材料。
【請求項8】
第3の化合物をさらに含み、
前記第3の化合物が、下記式(Q1)で表されるジアリールヨードニウム塩である、請求項2~5のいずれか一項に記載の正孔輸送材料。
TIFF
2024144926000013.tif
26
170
式(Q1)中、Ar
4
、Ar
5
、Ar
6
は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい、炭素数6~20の芳香族炭化水素基または炭素数2~20の複素芳香族炭化水素基である。
【請求項9】
第3の化合物をさらに含み、
前記第3の化合物が、下記式(Q2)で表される化合物および下記式(Q3)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の正孔輸送材料。
TIFF
2024144926000014.tif
161
170
式(Q3)中、R
7
、R
8
、R
9
、R
10
は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、または、置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基もしくは芳香族基であり、nは、0~5の整数である。
【請求項10】
溶媒をさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の正孔輸送材料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、正孔輸送材料、正孔輸送層、発電デバイスに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
発電デバイス(光電変換素子)として、一対の電極の間に活性層およびバッファ層等が配置されたものがある。この活性層の材料として、有機無機ハイブリッド型半導体化合物の開発が進んでおり、なかでもペロブスカイト構造を有する化合物(ペロブスカイト半導体化合物)は有用である。
ところで、バッファ層の一つである正孔輸送層の材料として、フタロシアニン系の有機半導体化合物等が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-066096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の正孔輸送層を備えた発電デバイスを特にエネルギーハーベスティング用途で重要な蛍光灯やLED等のような光源に適用したとき、室内等の低照度環境下での発電効率が低下することがあった。
【0005】
本発明は、有機無機ハイブリッド型半導体化合物を含む活性層を有する発電デバイスにおいて、光照射下、特に低照度環境下での発電効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、有機無機ハイブリッド型半導体化合物を含む活性層と特定の正孔輸送材料を用いて形成した正孔輸送層とを組み合わせることによって、光照射下、特に屋内等の低照度環境下でも優れた発電効率を有する発電デバイスが得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]正孔輸送材料であって、前記正孔輸送材料のスピンコート膜の導電率が、5×10
-6
S/cm以上5×10
-4
S/cm以下であり、かつ、前記正孔輸送材料のスピンコート膜のイオン化ポテンシャルが、-5.80eV以上-5.30eV未満である、正孔輸送材料。
[2]少なくとも2種以上の化合物を含む、[1]に記載の正孔輸送材料。
[3]少なくとも2種以上の化合物を含み、第1の化合物のイオン化ポテンシャルが、-5.60~-5.40eVであり、第2の化合物のイオン化ポテンシャルが、-5.25~-5.05eVである、[1]または[2]に記載の正孔輸送材料。
[4]少なくとも2種以上の化合物を含み、第1の化合物が、カルバゾール骨格を有する化合物であり、第2の化合物が、フルオレン骨格を有するスピロトリアリールアミン化合物である、[1]~[3]のいずれかに記載の正孔輸送材料。
[5]少なくとも2種以上の化合物を含み、第1の化合物が、下記式(I)で表されるカルバゾール骨格を有する化合物であり、第2の化合物が、下記式(II)で表されるフルオレン骨格を有するスピロトリアリールアミン化合物である、正孔輸送材料。
【0008】
TIFF
2024144926000001.tif
97
170
【0009】
式(I)中、Ar
1
とAr
2
は、それぞれ独立に1価の置換基を有していてもよい芳香族基であり、前記芳香族基は縮合環構造を有していてもよい。前記1価の置換基は、前記芳香族基が有する任意の水素原子を置換する任意の置換基であり、アルキル基、芳香族基、アルコキシ基、またはチオアルキル基であってもよい。R
1
、R
2
、R
3
、R
4
、R
5
、R
6
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、または、置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基もしくは芳香族基である。
【0010】
式(II)中、Ar
3
は、それぞれ独立に1価の置換基を有していてもよい芳香族基であり、前記芳香族基は縮合環構造を有していてもよい。前記1価の置換基は、前記芳香族基が有する任意の水素原子を置換する任意の置換基であり、アルキル基、芳香族基、アルコキシ基、またはチオアルキル基であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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