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公開番号
2024123746
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031389
出願日
2023-03-01
発明の名称
積層体、包装袋、延伸基材及び印刷基材
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/28 20060101AFI20240905BHJP(積層体)
要約
【課題】リサイクル性、開封性(手切れ性)及び耐落下衝撃性に優れる包装袋を作製可能とする積層体を提供する。
【解決手段】延伸基材とシーラント層とを少なくとも備える積層体であって、延伸基材は、ポリエチレンを主成分として含有するポリエチレン層と、エチレンに由来する構成単位の含有割合が28モル%以上であるエチレン-ビニルアルコール共重合体を主成分として含有するEVOH層と、を少なくとも備え、EVOH層は、延伸基材における一方の表層であり、積層体は、EVOH層と接する、印刷層又は接着層をさらに備え、シーラント層は、ポリエチレンを主成分として含有する、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
延伸基材とシーラント層とを少なくとも備える積層体であって、
前記延伸基材は、
ポリエチレンを主成分として含有するポリエチレン層と、
エチレンに由来する構成単位の含有割合が28モル%以上であるエチレン-ビニルアルコール共重合体を主成分として含有するEVOH層と、
を少なくとも備え、
前記EVOH層は、前記延伸基材における一方の表層であり、
前記積層体は、前記EVOH層と接する、印刷層又は接着層をさらに備え、
前記シーラント層は、ポリエチレンを主成分として含有する、
積層体。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記延伸基材が、前記ポリエチレン層と前記EVOH層との間に、接着性樹脂層をさらに備える、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記延伸基材が、中密度ポリエチレンを主成分として含有する前記ポリエチレン層と、前記接着性樹脂層と、前記EVOH層とをこの順に備える、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記EVOH層の厚さが、0.5μm以上10μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記延伸基材が、共押出樹脂フィルムである、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記積層体が、前記延伸基材と前記シーラント層との間に、前記EVOH層と接する前記印刷層を備える、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記積層体が、前記印刷層と前記シーラント層との間に、接着層をさらに備える、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記積層体が、前記延伸基材と前記シーラント層との間に、前記EVOH層と接する前記接着層を備える、請求項1に記載の積層体。
【請求項9】
前記接着層が、厚さが0.1μm以上10μm以下の接着剤層である、請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
前記シーラント層が、
第1の層と第2の層とを少なくとも備え、
前記第1の層が、エチレン/α-オレフィン共重合体を主成分として含有し、
前記第1の層の融点が、112℃以下であり、
前記第2の層が、ポリエチレンを主成分として含有し、
前記第2の層の融点が、114℃以上であり、
前記積層体の一方の表面層が、前記第1の層である、
請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体、包装袋、延伸基材及び印刷基材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液体及び粉体などの流動性を有する内容物を収容するため、包装袋が用いられている。包装袋は、基材及びシーラント層を備える積層体から構成される。例えば、ポリオレフィンフィルムは、柔軟性及び透明性を有すると共にヒートシール性に優れることから、シーラント層として広く使用されている。また、延伸ポリエステルフィルム又は延伸ポリアミドフィルムは、強度及び耐熱性に優れることから、基材として広く使用されている。
【0003】
近年、環境負荷低減の観点から、包装袋をリサイクルすることが求められている。リサイクルの観点からは、基材とシーラント層とがそれぞれ同種の樹脂材料から構成されること(モノマテリアル化)が好ましい。例えば特許文献1は、基材及びシーラント層をポリエチレンから構成することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-55156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示者らは、基材として、延伸ポリエステルフィルム及び延伸ポリアミドフィルムにかえて、延伸ポリエチレンフィルムを備える積層体を包装材料として用いて、包装袋を作製することを検討した。しかしながら、このような包装袋は、開封性(手切れ性)と耐落下衝撃性との両立が困難であった。
【0006】
本開示の一つの課題は、リサイクル性、開封性(手切れ性)及び耐落下衝撃性に優れる包装袋を作製可能とする積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の積層体は、延伸基材とシーラント層とを少なくとも備え、延伸基材は、ポリエチレンを主成分として含有するポリエチレン層と、エチレンに由来する構成単位の含有割合が28モル%以上であるエチレン-ビニルアルコール共重合体を主成分として含有するEVOH層と、を少なくとも備え、EVOH層は、延伸基材における一方の表層であり、積層体は、EVOH層と接する、印刷層又は接着層をさらに備え、シーラント層は、ポリエチレンを主成分として含有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、リサイクル性、開封性(手切れ性)及び耐落下衝撃性に優れる包装袋を作製可能とする積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、延伸基材の一実施形態を示す模式断面図である。
図2は、延伸基材の一実施形態を示す模式断面図である。
図3は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図4は、包装袋の一実施形態を示す正面図である。
図5は、包装袋の一実施形態を示す正面図である。
図6は、包装袋の一実施形態を示す正面図である。
図7は、包装袋の一実施形態を示す正面図である。
図8は、引裂き強度を測定するための試験片の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、詳細に説明する。本開示は多くの異なる形態で実施でき、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されない。図面は、説明をより明確にするため、実施形態に比べ、各層の幅、厚さ及び形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定しない。本明細書と各図において、既出の図に関してすでに説明したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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