特許ウォッチ

公開番号2024123711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031343
出願日2023-03-01
発明の名称洗濯機
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人快友国際特許事務所
主分類D06F 33/36 20200101AFI20240905BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】ベルトが切れているか否か、又は、ベルトがプーリーから外れているか否かを精度良く判定することができる技術を提供する。
【解決手段】洗濯機は、洗濯物を収容する回転槽と、回転槽の回転軸に固定されているプーリーと、回転槽を回転させるためのモータと、モータとプーリーの間にかけ渡されており、モータの回転をプーリーを介して回転槽に伝達するベルトと、モータに流れる電流値を検出する電流センサと、制御部と、を備えている。制御部は、モータを加速させる際に電流センサにより検出される電流値に基づいて、ベルトが切れているか否か、又は、ベルトがプーリーから外れているか否かを判定する判定行程を実行する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
洗濯物を収容する回転槽と、
前記回転槽の回転軸に固定されているプーリーと、
前記回転槽を回転させるためのモータと、
前記モータと前記プーリーの間にかけ渡されており、前記モータの回転を前記プーリーを介して前記回転槽に伝達するベルトと、
前記モータに流れる電流値を検出する電流センサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記モータを加速させる際に前記電流センサにより検出される電流値に基づいて、前記ベルトが切れているか否か、又は、前記ベルトが前記プーリーから外れているか否かを判定する判定行程を実行する、洗濯機。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
前記回転槽内に水を供給する給水手段を更に備え、
前記制御部は、前記給水手段により前記回転槽内に水を供給する給水行程を実行する前に前記判定行程を実行する、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記制御部は、前記給水行程を実行した後に、前記モータを所定の回転数で回転させることにより前記回転槽内の洗濯物を洗う洗い行程を実行可能であり、前記判定行程では、前記モータを前記所定の回転数以上の回転数まで加速させる際に前記電流センサにより検出される電流値に基づいて、前記ベルトが切れているか否か、又は、前記ベルトが前記プーリーから外れているか否かを判定する、請求項２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記制御部は、前記モータを加速させる加速制御を複数回実行し、前記判定行程では、複数回の前記加速制御の際に前記電流センサにより検出される電流値に基づいて、前記ベルトが切れているか否か、又は、前記ベルトが前記プーリーから外れているか否かを判定する、請求項１に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記制御部は、前記モータを正転方向に加速させる第１加速制御と、前記モータを逆転方向に加速させる第２加速制御とを実行し、前記判定行程では、前記第１加速制御と前記第２加速制御の際に前記電流センサにより検出される電流値に基づいて、前記ベルトが切れているか否か、又は、前記ベルトが前記プーリーから外れているか否かを判定する、請求項１に記載の洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示する技術は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に洗濯機が開示されている。特許文献１の洗濯機は、回転ドラムと、回転ドラムの回転軸に固設したドラムプーリーと、モータと、モータの回転をドラムプーリーに伝達するベルトと、モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、モータを所定の目標回転数を参照して制御して駆動制御およびブレーキ制御を行って洗い、すすぎ、脱水等の各工程を実行する制御手段とを有している。制御手段は、モータの駆動中は常時電流検出手段の出力値から誘起電圧値を算出し、各工程におけるモータの目標回転数に対して所定値以上回転数が高くなったときにモータのブレーキ制御を開始すると共に、モータをブレーキ制御する直前にモータが発生する誘起電圧の値と、ブレーキ制御を開始してから電流検出手段の出力値が略ゼロに達するまでの時間との関係によって、ベルトが切れているまたはベルトがドラムプーリーから外れていると判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６７０６７３８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の技術では、ブレーキ制御によりモータを減速させる際の値に基づいてベルトが切れているか否かを判定するので、ベルトが切れているか否かを精度良く判定することが難しい。また、ベルトがプーリーから外れているか否かを判定する場合も同様である。そこで本明細書は、ベルトが切れているか否か、又は、ベルトがプーリーから外れているか否かを精度良く判定することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本明細書に開示する洗濯機は、洗濯物を収容する回転槽と、前記回転槽の回転軸に固定されているプーリーと、前記回転槽を回転させるためのモータと、前記モータと前記プーリーの間にかけ渡されており、前記モータの回転を前記プーリーを介して前記回転槽に伝達するベルトと、前記モータに流れる電流値を検出する電流センサと、制御部と、を備えている。前記制御部は、前記モータを加速させる際に前記電流センサにより検出される電流値に基づいて、前記ベルトが切れているか否か、又は、前記ベルトが前記プーリーから外れているか否かを判定する判定行程を実行する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施例の洗濯機を模式的に示す図。
実施例の操作パネルに表示される画面を示す図。
実施例の洗濯運転処理のフローチャート。
実施例の洗濯運転の行程を示すフローチャート。
第１実施例の判定行程と重量検出行程のフローチャート。
第１実施例のモータの回転数を示すグラフ。
第１実施例のモータの電流値を示すグラフ。
第２実施例の判定行程と重量検出行程のフローチャート。
第２実施例のモータの回転数を示すグラフ。
第３実施例の判定行程と重量検出行程のフローチャート。
第３実施例のモータの回転数を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
実施例の洗濯機２について図面を参照して説明する。図１に示すように、洗濯機２は、筐体４と、筐体４内に配置されている水槽１０と、水槽１０内に配置されている回転槽１２とを備えている。また、洗濯機２は、水槽１０に接続されている給水経路６０と排水経路６４を備えている。
【０００８】
洗濯機２は、例えば、水平に対して傾斜した回転槽１２を備える斜めドラム式の洗濯機である。変形例では、洗濯機２は、例えば、回転槽１２内で回転するパルセーターを備えるタテ型の洗濯機であってもよい。洗濯機２の型式は特に限定されない。また、変形例では、洗濯機２は、洗濯物を乾燥させる乾燥運転を実行可能な洗濯乾燥機であってもよい。
【０００９】
筐体４は、回動可能な扉６を備えている。扉６が回動することにより、水槽１０の開口部１０２及び回転槽１２の開口部１２２が開閉される。筐体４の上部には操作パネル８０が設けられている。操作パネル８０は、例えば、タッチパネルから構成されている。操作パネル８０は、洗濯機２に関する様々な情報を表示可能である。また、操作パネル８０は、洗濯機２に関する様々なユーザ操作を受け付け可能である。
【００１０】
図２に示すように、操作パネル４０には、例えば、洗濯運転におけるコースを選択するための画面ＳＣ１が表示される。また、操作パネル４０には、例えば、洗濯運転の開始を指示するためのスタートボタンＢ１が表示される。図２に示す画面ＳＣ１及びスタートボタンＢ１は、例えば、洗濯機２の電源がオンになると表示される。
（【００１１】以降は省略されています）

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