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公開番号2024122638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030298
出願日2023-02-28
発明の名称筐体部品及び筐体部品の破壊方法
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類F21V 15/01 20060101AFI20240902BHJP(照明)
要約【課題】車両用灯具の内部の部品を取り出しやすくする新たな技術を提供する。
【解決手段】筐体部品42は、車両用灯具の機能を実現するための機能部品を収容する筐体の一部を構成する。筐体部品42は、所定の工具の所定の動作によって破壊しやすい構造となっている被破壊部44を有する。被破壊部44は、破壊されることで、筐体を分解せずに筐体内部の機能部品を取り出せる開口部46が形成されるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両用灯具の機能を実現するための機能部品を収容する筐体の一部を構成する筐体部品であって、
前記筐体部品は、所定の工具の所定の動作によって破壊しやすい構造となっている被破壊部を有し、
前記被破壊部は、破壊されることで、筐体を分解せずに筐体内部の機能部品を取り出せる開口部が形成されるように構成されていることを特徴とする筐体部品。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記被破壊部は、開口部となる領域の外縁部に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筐体部品。
【請求項3】
前記開口部となる領域は矩形であり、
前記被破壊部は、
前記領域の一辺に沿って配置されている第1の被破壊部と、
前記領域の他辺に沿って配置されている第2の被破壊部と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の筐体部品。
【請求項4】
前記被破壊部は、
筐体部品の外側から内側に凹んだ、所定の工具の先端が入り込む凹部と、
前記凹部が筐体部品の内側に突き出た凸部の基部に形成された薄肉部と、
前記凹部の底部に工具の先端が引っかかった状態で工具を傾けた際に工具から力を受ける力受け部と、を有し、
前記薄肉部は、前記力受け部が受けた力で破断するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の筐体部品。
【請求項5】
前記凹部は、底部に向かって幅が狭まる横長の溝であり、
前記力受け部は、前記溝の一方の斜面から突き出し、溝の長手方向に延びるライン状の部分であることを特徴とする請求項4に記載の筐体部品。
【請求項6】
車両用灯具の機能を実現するための機能部品を収容する筐体の一部を構成する筐体部品の破壊方法であって、
所定の工具の所定の動作によって破壊しやすい構造となっている被破壊部を有する筐体部品を準備する工程と、
前記被破壊部に工具を突き立てて傾けることで該被破壊部を破壊し、筐体を分解せずに筐体内部の機能部品を取り出せる開口部を形成する工程と、
を含むことを特徴とする筐体部品の破壊方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具を構成する部品の一部を破壊しやすくする技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、様々な分野でカーボンニュートラルを目標とした開発が進められている。そのため、車両に用いられている各部品についても、リサイクルやリユースが可能な部品は分解して選別することが望ましい。例えば、特許文献1には、光源にLEDを用いたプロジェクタ型のヘッドランプが開示されているが、このヘッドランプのランプハウジング内に内装されているランプユニットや点灯回路装置は比較的汎用性があり、可能な範囲でリユースすることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-212485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多くの部品は、組立ての容易さや組み立てた部品同士が外れないことを優先して設計されており、必ずしも分解されることを前提に設計されていない。そのため、部品同士の分解に多くの時間や労力が必要となり、部品のリサイクルコストの上昇やリサイクル率の低下を招くことになる。
【0005】
例えば、前述のランプハウジングは、容器状をしたランプボディと透光性の前面カバーを接着や溶着で一体化したものであり、分解して内部のランプユニットや点灯制御回路を取り出すことには多くの工数が必要となる。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、車両用灯具の内部の部品を取り出しやすくする新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の筐体部品は、車両用灯具の機能を実現するための機能部品を収容する筐体の一部を構成する筐体部品であって、筐体部品は、所定の工具の所定の動作によって破壊しやすい構造となっている被破壊部を有する。被破壊部は、破壊されることで、筐体を分解せずに筐体内部の機能部品を取り出せる開口部が形成されるように構成されている。
【0008】
この態様によると、所定の工具の所定の動作によって筐体を分解せずに筐体内部の機能部品を取り出せる。
【0009】
被破壊部は、開口部となる領域の外縁部に間隔をおいて複数設けられていてもよい。これにより、所定の工具の所定の動作を複数回行うことで筐体に大きな開口部を形成できる。
【0010】
開口部となる領域は矩形である。被破壊部は、領域の一辺に沿って配置されている第1の被破壊部と、領域の他辺に沿って配置されている第2の被破壊部と、を有してもよい。これにより、矩形の開口部を筐体に簡易に形成できる。
(【0011】以降は省略されています)

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