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公開番号2024153753
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024120363,2021545570
出願日2024-07-25,2020-09-09
発明の名称車両用灯具、レーダモジュール、レーダ及び車両
出願人株式会社小糸製作所
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類B60Q 1/26 20060101AFI20241022BHJP(車両一般)
要約【課題】ミリ波レーダ等のレーダが搭載された車両用灯具の外観のデザイン性をさらに向上させる。
【解決手段】左側車両用灯具(2L)は、ランプハウジング(14)と、ランプハウジング(14)の開口部を覆うランプカバー(12)と、ランプハウジング(14)とランプカバー(12)とによって形成された灯室(S)内に配置された照明ユニット(3,4)と、電波を車両の外部に向けて出射することで前記車両の周辺環境を示すレーダデータを取得するように構成されたレーダ(5)と、レーダ(5)の少なくとも一部を前記車両の外部から隠蔽するようにレーダ(5)に対向するように配置され、レーダ(5)から出射された電波を通過させるように構成された導光部材(6)と、を備える。レーダ(5)は、灯室(S)外に配置される。導光部材(6)は、前記車両の外部に向けて光を出射するように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ランプハウジングと、
前記ランプハウジングの開口部を覆うランプカバーと、
前記ランプハウジングと前記ランプカバーとによって形成された灯室内に配置されると共に、電波を車両の外部に向けて出射することで前記車両の周辺環境を示すレーダデータを取得するように構成されたレーダと、
前記レーダに対向するように前記灯室内に配置され、前記レーダから出射された電波を通過させるように構成された第1導光部材と、
前記レーダに対向するように前記灯室内に配置され、前記レーダから出射された電波を通過させるように構成された第2導光部材と、を備え、
前記第1導光部材は、前記車両の外部に向けて第1の光を出射するように構成され、
前記第2導光部材は、前記車両の外部に向けて第2の光を出射するように構成される、車両用灯具。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記灯室内に配置され、前記第1導光部材に向けて前記第1の光を出射するように構成された第1光源と、
前記灯室内に配置され、前記第2導光部材に向けて前記第2の光を出射するように構成された第2光源と、をさらに備える、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第1導光部材及び前記第2導光部材は、前記車両の走行に関連する情報を前記車両の外部に向けて提示するように構成されたランプ又はデイタイム・ランニング・ランプ(DRL)として機能し、
前記第1導光部材が機能するランプと前記第2導光部材が機能するランプとは互いに異なる、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第1導光部材は、
前記レーダに対向する第1面と、
前記第1面とは反対側に位置する第2面と、
前記第1面及び前記第2面のうちの少なくとも一方に形成された複数の第1ステップと、を有し、
前記複数の第1ステップは、前記第1導光部材の内部を伝搬する前記第1の光を前記車両の外部に向けて出射するように構成され、
前記第2導光部材は、
前記レーダに対向する第3面と、
前記第3面とは反対側に位置する第4面と、
前記第3面と前記第4面のうちの少なくとも一方に形成された複数の第2ステップと、を有し、
前記複数の第2ステップは、前記第2導光部材の内部を伝搬する前記第2の光を前記車両の外部に向けて出射するように構成され、
前記車両用灯具を正面から見たときに、前記複数の第1ステップと前記複数の第2ステップは互いに重ならない、請求項1から3のうちいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記複数の第1ステップは、前記第1導光部材上に第1光学パターンを形成するように構成され、
前記複数の第2ステップは、前記第2導光部材上に第2光学パターンを形成するように構成される、請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記第2導光部材は、前記第1導光部材を介して前記レーダに対向している、請求項1から5のうちいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記第1導光部材と前記第2導光部材との間に設けられ、不透明な樹脂部材から形成された仕切部材をさらに備え、
前記第1導光部材と前記第2導光部材は、前記仕切部材を介して互いに一体的に形成されている、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項8】
前記第1導光部材と前記仕切部材との間の境界において凸部が形成されていないと共に、前記第2導光部材と前記仕切部材との間の境界において凸部が形成されていない、請求項7に記載の車両用灯具。
【請求項9】
前記第1導光部材の厚さt1は、式(1)により規定され、
前記第2導光部材の厚さt2は、式(2)により規定されている、
請求項1から8のうちいずれか一項に記載の車両用灯具。
t1=λ/(2ε
r1
1/2
)×n・・・(1)
t2=λ/(2ε
r2
1/2
)×n・・・(2)
ここで、λは前記レーダから出射される電波の波長、ε
r1
は前記第1導光部材の比誘電率、ε
r2
は前記第2導光部材の比誘電率、nは1以上の整数である。
【請求項10】
請求項1~9のうちいずれか一項に記載の車両用灯具を備えた車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具、レーダモジュール、レーダ及び車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両の外部の周辺環境を示すデータを取得するように構成されたミリ波レーダ等のレーダを車両用灯具に搭載する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、車両用灯具の灯室内にミリ波レーダが配置されると共に、ミリ波レーダを車両の外部から隠蔽するために透明なランプカバーの一部に不透明な意匠部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-137758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された車両用灯具では、透明なランプカバーに設けられた不透明な意匠部によって灯室内に配置されたミリ波レーダを隠蔽することができるものの、車両用灯具の外観のデザイン性が当該意匠部によって低下してしまうといった課題がある。このように、ミリ波レーダ等のレーダが搭載された車両用灯具の外観のデザイン性をさらに向上させる点について検討する余地がある。
【0005】
本開示は、レーダが搭載された車両用灯具の外観のデザイン性をさらに向上させることを目的とする。さらに、本開示は、レーダモジュール及びレーダの外観のデザイン性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車両用灯具は、
ランプハウジングと、
前記ランプハウジングの開口部を覆うランプカバーと、
前記ランプハウジングと前記ランプカバーとによって形成された灯室内に配置された照明ユニットと、
電波を車両の外部に向けて出射することで前記車両の周辺環境を示すレーダデータを取得するように構成されたレーダと、
前記レーダの少なくとも一部を前記車両の外部から隠蔽するように前記レーダに対向するように配置され、前記レーダから出射された電波を通過させるように構成された導光部材と、を備える。
前記レーダは、前記灯室外に配置される。前記導光部材は、前記車両の外部に向けて光を出射するように構成されている。
【0007】
上記構成によれば、導光部材によってレーダの少なくとも一部を車両の外部から隠蔽することができると共に、導光部材から光が外部に向けて出射される。このように、導光部材によって車両用灯具の外観のデザイン性を高めることが可能となる。さらに、レーダが灯室外に配置されているため、灯室内に配置された照明ユニットから発生した熱によってレーダの動作性能が悪影響を受けることが好適に防止されうる。
このように、車両用灯具の外観のデザイン性を高めると共に、車両用灯具に搭載されたレーダの信頼性を高めることが可能となる。
【0008】
本開示の一態様に係る車両用灯具は、
ランプハウジングと、
前記ランプハウジングの開口部を覆うランプカバーと、
前記ランプハウジングと前記ランプカバーとによって形成された灯室内に配置された照明ユニットと、
電波を車両の外部に向けて出射することで前記車両の周辺環境を示すレーダデータを取得するように前記灯室外に配置されたレーダの少なくとも一部を前記車両の外部から隠蔽するように前記レーダに対向するように配置され、前記レーダから出射された電波を通過させるように構成された導光部材と、を備える。
前記導光部材は、前記車両の外部に向けて光を出射するように構成されている。
【0009】
本開示の一態様に係る車両用灯具は、
ランプハウジングと、
前記ランプハウジングの開口部を覆うランプカバーと、
前記ランプハウジングと前記ランプカバーとによって形成された灯室内に配置された照明ユニットと、
電波を車両の外部に向けて出射することで前記車両の周辺環境を示すレーダデータを取得するように構成されたレーダと、
前記レーダの少なくとも一部を前記車両の外部から隠蔽するように前記レーダに対向するように配置され、前記レーダから出射された電波を通過させるように構成された導光部材と、を備える。
前記導光部材は、
前記車両の外部に向けて光を出射するように構成された光出射部と、
前記光出射部と一体的に形成され、不透明な樹脂から形成された着色樹脂部と、
を有する。
前記光出射部は、
前記レーダに対向する第1面と、
前記第1面とは反対側に位置する第2面と、
前記第1面及び前記第2面のうちの少なくとも一方に形成された複数のステップと、
を有する。
前記複数のステップは、前記導光部材の内部を伝搬する光を前記車両の外部に向けて出射するように構成される。
前記光出射部と前記着色樹脂部との境界において凸部が形成されていない。
【0010】
上記構成によれば、導光部材によってレーダの少なくとも一部を車両の外部から隠蔽することができる。さらに、導光部材の光出射部が車両の外部に向けて光を出射すると共に、光出射部と一体的に形成された着色樹脂部によって導光部材のデザイン性をさらに高めることが可能となる。このように、導光部材によって車両用灯具の外観のデザイン性をさらに向上させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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