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公開番号2024122418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029945
出願日2023-02-28
発明の名称洗浄タンク
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 1/012 20060101AFI20240902BHJP(上水;下水)
要約【課題】洗浄タンクの組立施工時につば付ナットの締め付けを確実に行うことができる洗浄タンクを提供する。
【解決手段】本発明の洗浄タンク4は、タンク底面に開口穴20が形成された陶器製タンク12と、陶器製タンクの開口穴に挿入されその外周に雄ねじが形成された排水筒22を備えた樹脂製タンク14と、陶器製タンクの内側底面と樹脂製タンクの外側底面との間に取り付けられた第1パッキン34と、樹脂製タンクの排水筒の雄ねじと螺合する雌ねじがその内周に形成されたナット本体28と、このナット本体の上端に形成され外側に延びて陶器製タンクの外側底面と接するつば部30を備えたつば付ナット26と、このつば付ナットの外周側に取り付けられた第2パッキン36と、を有し、さらに、陶器製タンクの開口穴と樹脂製タンクの排水筒との間の隙間に挿入される薄片部76、82、86、88を有している。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
水洗大便器に設置して使用される洗浄タンクであって、
タンク底面を備え、このタンク底面にタンク内側とタンク外側を貫通する開口穴が形成された陶器製タンクと、
この陶器製タンクの内側に配置され、上記陶器製タンクの開口穴に挿入されその外周に雄ねじが形成された排水筒を備えた樹脂製タンクと、
上記陶器製タンクの内側底面と上記樹脂製タンクの外側底面との間に取り付けられ陶器製タンクと樹脂製タンクとの隙間からの漏水を防止する第1パッキンと、
上記樹脂製タンクの排水筒の雄ねじと螺合する雌ねじがその内周に形成されたナット本体と、このナット本体の上端に形成され外側に延びて上記陶器製タンクの外側底面と接するつば部を備えたつば付ナットと、
このつば付ナットの外周側に取り付けられつば付ナットからの漏水を防止する第2パッキンと、を有し、
さらに、上記陶器製タンクの開口穴と上記樹脂製タンクの排水筒との間の隙間に挿入される薄片部を有していることを特徴とする洗浄タンク。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
上記薄片部は、上記つば付ナットと一体的に設けられている、請求項1に記載の洗浄タンク。
【請求項3】
上記薄片部の内周に、上記つば付ナットのナット本体の雌ねじと同じ方向且つ同じピッチの螺旋形状部が形成され、この螺旋形状部は、つば付ナットの締付け時に、その一部が上記陶器製タンクの開口穴と樹脂製タンクの排水筒との間の隙間内で潰れるようになっている、請求項2に記載の洗浄タンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄タンクに係り、特に、水洗大便器に設置して使用される洗浄タンクに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載されているように、水洗大便器に設置して使用される洗浄タンクとして、内装タンクを樹脂製タンク、外装タンクを陶器製タンクとした洗浄タンクが知られている。この洗浄タンクの樹脂製タンクには排水筒が設けられ、この排水筒が陶器製タンクの底面の開口穴に挿入され、つば付ナットにより、固定されるようになっている。また、この洗浄タンクの陶器製タンクの内側底面と樹脂製タンクの外側底面の間に、平パッキンが配置され、この平パッキンが、つば付ナットを締め付けることによって、陶器製タンクと樹脂製タンクの間で押し潰されて両者間の隙間を塞ぎ、洗浄水がその隙間に流入するのを防ぐようになっている。
【0003】
また、特許文献2に記載されているように、内装タンクの外面に凸形状のガイドを設け、このガイドを外装タンクの内面に当接させながら、内装タンクを外装タンク内に挿入するようにした洗浄タンクも知られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-70395号公報
特開2012-177257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来から、洗浄タンクを施工者が組立施工するとき、組立施工時の陶器タンク等の破損を防ぐために、つば付ナットを手締めで締め付け、陶器製タンク内に樹脂製タンクを固定するようにしている。
しかしながら、樹脂製タンクの陶器製タンクへの固定は、両タンクを横に傾けて(水平にして)行うので、樹脂製タンクが陶器製タンクに対して傾むくと、両タンクの軸線がずれ、それにより、つば付ナットを締付けたとき、つば付ナットのつば部が陶器タンクの外側底面に対して傾いて当接し、つば付ナットの締め付けを十分に行うことができないという問題があった。
なお、特許文献2の洗浄タンクにおいては、内装タンクの外面に凸形状のガイドを形成する必要があるので内装タンクの形状が複雑となり、さらに、他の形状の洗浄タンクに適用することができないので汎用性のないものとなっていた。
【0006】
また、この樹脂製タンクの陶器製タンクに対して傾くのは、陶器製タンクが焼結後に収縮し、樹脂製タンクの排水筒と同じ径とすることができず、必然的に樹脂製タンクの排水筒の外径と陶器製タンクの開口穴の内径との間に隙間が生じることにも原因の一つとなっている。
【0007】
本発明者らは、この洗浄タンクの施工時において、つば付けナットの締付け時に生じる問題点について鋭意研究した。この内容について、図22及び図23を参照して説明する。
図22(a)は樹脂製タンクが陶器製タンクに正常に挿入された状態を示す洗浄タンクの断面図であり、図22(b)は樹脂製タンクが陶器製タンクに傾斜して挿入された状態を示す洗浄タンクの断面図である。
【0008】
先ず、図22(a)に示すように、陶器製タンク100の底面には、開口穴102が形成されており、組立施工時には、樹脂製タンク104の排水筒106が陶器製タンク100の開口穴102に挿入される。樹脂製タンク104の排水筒106の外周には雄ねじ106aが形成され、この排水筒106の雄ねじ106aに対してつば付ナット108を締付け、排水筒106の雄ねじ106aとつば付ナット108の雌ねじ108aとが螺合することにより、樹脂製タンク102が陶器製タンク100に固定される。このとき、陶器製タンク100の軸線Xと樹脂製タンク102の軸線Yは同軸線となっている。
【0009】
これに対し、図22(b)に示すように、樹脂製タンク104が陶器製タンク100に傾斜して挿入された場合、陶器製タンク100の軸線Xと樹脂製タンク104の軸線Yとは、同軸線とはならず、そのため、樹脂製タンク104の排水筒106の雄ねじ106aとつば付ナット108の雌ねじ108aも同軸上に配置されない。
この状態で、つば付ナット108を締め付けると、樹脂製タンク104の排水筒106の雄ねじ106aとつば付ナット108の雌ねじ108aとの螺合位置がずれてしまい(即ち、ねじ山同士がずれてしまい螺合しなくなる)、これにより、つば付きナット50の締め付けができなくなる。この状態を、以下「ねじ飛び」という。その結果、陶器製タンク100の内側底面と樹脂製タンク104の外側底面の間に配置された平パッキン110が正常に押し潰されず、洗浄水が開口穴102から外部に流出することになる。
【0010】
このような状況に鑑み、本発明者らは、「樹脂製タンクの傾き量」と「つば付ナットの締付けトルク」との関係を検証し、「ねじ飛び」が発生する条件を見出した。この条件を図23により説明する。図22(a)は「樹脂製タンクの傾き量」を示す説明図であり、図22(b)は「樹脂製タンクの傾き量」と「つば付ナットの締付けトルク」との関係を示す線図である。
(【0011】以降は省略されています)

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