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公開番号2024121508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028652
出願日2023-02-27
発明の名称保持器付き軸受
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20240830BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】樹脂製の冠型保持器の剛性を高めつつ、軸受の小型化、軽量化および高速化を併せて実現することができ、且つ内輪と外輪との間への異物の混入を防止する可能な保持器付き軸受を提供する。
【解決手段】本発明にかかる保持器付き軸受(軸受100)の構成は、内輪110と、外輪120と、内輪および外輪間を転動する複数の転動体130と、転動体を保持する樹脂製の冠型保持器(保持器140)とを備え、冠型保持器は、内輪と外輪との間で軸方向に延びる複数の基部142と、隣接する基部の間に形成されるポケット146と、基部と同等の厚みを有し複数の基部を連続させる第1円環部150と、第1円環部と連続していて径方向の厚みが第1円環部よりも厚い第2円環部160と、を有し、第2円環部の外径は外輪の内径よりも大きく、第2円環部の内径は内輪の外径よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪および前記外輪間を転動する複数の転動体と、前記転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備え、
前記冠型保持器は、
前記内輪と前記外輪との間で軸方向に延びる複数の基部と、
隣接する前記基部の間に形成されるポケットと、
前記基部と同等の厚みを有し前記複数の基部を連続させる第1円環部と、
前記第1円環部と連続していて径方向の厚みが該第1円環部よりも厚い第2円環部と、
を有し、
前記第2円環部の外径は前記外輪の内径よりも大きく、前記第2円環部の内径は前記内輪の外径よりも小さいことを特徴とする保持器付き軸受。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記内輪および前記外輪は、前記冠型保持器が取り付けられる側の端面から前記第2円環部の軸方向の厚みと同等またはそれ以上に突出した保護部をそれぞれ有することを特徴とする請求項1に記載の保持器付き軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の冠型保持器を備える保持器付き軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
軸受は保持器を用いるのが一般的である。保持器は、複数のポケットそれぞれに転動体(玉やころ)を保持することで、転動体の間隔を保ち、また転動体同士がこすれないようにする役割を有している。用いられる保持器はさまざまな形状のものがあるが、そのひとつとして冠型保持器がある。
【0003】
例えば特許文献1には、「外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、内周面に外輪軌道溝を有する外輪と、内輪軌道溝及び外輪軌道溝間に転動自在に配置された複数の玉と、玉を回転自在に保持する複数のポケットを有する樹脂製の冠型保持器と、を備える多点接触玉軸受」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-122556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、軸受には高速回転への対応が求められている。しかしながら、樹脂製の冠型保持器(特にその基部)は、高速回転時の遠心力によって変形して転動体(玉やころ)との接触による摩耗が生じやすくなる。このため高速回転対応の軸受では、樹脂製の冠型保持器の軸受の軸方向の厚みを厚くすることで剛性を高めることが検討された。しかし、冠型保持器の軸受の軸方向の厚みを厚くすると、冠型保持器を収容する内輪および外輪もそれに応じて寸法が大きくなる。すると軸受が大型化し且つ重量が増すため、アプリケーションの効率悪化を招いてしまう。
【0006】
また高速回転時には、軸受に供給される潤滑油として低粘度潤滑油が用いられることが多い。この場合、従来の粘度(粘度が高い潤滑油)を用いる場合と比して、外輪と内輪との間の隙間への異物混入による影響を受けやすくなる。異物混入を防ぐためには内輪と外輪との間の隙間を封止するゴム製等のシールを用いることが好適である。しかし、内輪と外輪との間にシールを設ける場合、軸受の幅寸法が大きくなってしまうため、軸受が大型化してしまう。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、樹脂製の冠型保持器の剛性を高めつつ、軸受の小型化、軽量化および高速化を併せて実現することができ、且つ内輪と外輪との間への異物の混入を防止することが可能な保持器付き軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる保持器付き軸受の代表的な構成は、内輪と、外輪と、内輪および外輪間を転動する複数の転動体と、転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備え、冠型保持器は、内輪と外輪との間で軸方向に延びる複数の基部と、隣接する基部の間に形成されるポケットと、基部と同等の厚みを有し複数の基部を連続させる第1円環部と、第1円環部と連続していて径方向の厚みが第1円環部よりも厚い第2円環部と、を有し、第2円環部の外径は外輪の内径よりも大きく、第2円環部の内径は内輪の外径よりも小さいことを特徴とする。
【0009】
上記内輪および外輪は、冠型保持器が取り付けられる側の端面から第2円環部の軸方向の厚みと同等またはそれ以上に突出した保護部をそれぞれ有していてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、樹脂製の冠型保持器の剛性を高めつつ、軸受の小型化、軽量化および高速化を併せて実現することができ、且つ内輪と外輪との間への異物の混入を防止することが可能な保持器付き軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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