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公開番号2024121397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028482
出願日2023-02-27
発明の名称電子機器の端子接続部
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 5/60 20060101AFI20240830BHJP(情報記憶)
要約【課題】長さが大きくなることを抑制できる電子機器の端子接続部を提供する。
【解決手段】第1の回路部材30に第1の曲げ部50と第2の曲げ部60とが設けられている。第1の曲げ部50はL形であり、縦部50aと横部50bとを有している。第2の曲げ部60は第1の曲げ部50とは反対側に曲がっている。第1の曲げ部50に第1の端子31が配置されている。第2の曲げ部60に第2の端子32が配置されている。第1の曲げ部50と第2の曲げ部60との間に開口61が形成されている。この開口61に第2の回路部材40の凸部90が挿入される。第2の回路部材40の第1の面71に第1の基板側端子81が配置されている。第2の面72に第2の基板側端子82が配置されている。第1の端子31と第1の基板側端子81とが第1の導電部材101によって接続される。第2の端子32と第2の基板側端子82とが第2の導電部材102によって接続される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電子機器の端子接続部であって、
一方の面と他方の面とを有し前記一方の面に配置された第1の導体および第2の導体を備えた第1の回路部材と、
前記第1の回路部材の一部で前記第1の回路部材の厚さ方向に曲がる第1の曲げ部と、
前記第1の回路部材の一部で前記第1の曲げ部とは反対の方向に曲がる第2の曲げ部と、
前記第1の曲げ部に配置され前記第1の導体と導通する第1の端子と、
前記第2の曲げ部に配置され前記第2の導体と導通する第2の端子と、
第1の面および第2の面を有する電気絶縁性の基板を備えた第2の回路部材と、
前記第1の面の前記第1の端子と対応した位置に配置された第1の基板側端子と、
前記第2の面の前記第2の端子と対応した位置に配置された第2の基板側端子と、
前記第1の端子と前記第1の基板側端子とを接続する第1の導電部材と、
前記第2の端子と前記第2の基板側端子とを接続する第2の導電部材と、
を具備したことを特徴とする電子機器の端子接続部。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の曲げ部が、前記第1の回路部材の厚さ方向に曲がる縦部と、前記縦部から前記一方の面に沿う方向に延びる横部とを有し、
前記横部と前記第2の曲げ部との間に形成された開口を有し、
前記第2の回路部材が、前記開口に挿入される凸部を有し、
前記凸部に前記第1の基板側端子と前記第2の基板側端子とが配置された端子接続部。
【請求項3】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の回路部材がメタルベースと、該メタルベースと重なるベース絶縁層とを有し、
前記第1の曲げ部が前記メタルベースの一部と、前記ベース絶縁層の一部と、前記第1の端子とを含み、
前記第2の曲げ部が前記メタルベースの一部と、前記ベース絶縁層の一部と、前記第2の端子とを含む端子接続部。
【請求項4】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の曲げ部が前記第1の回路部材の前記一方の面の側に曲がり、前記第2の曲げ部が前記他方の面の側に曲がった端子接続部。
【請求項5】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の回路部材がディスク装置のサスペンションのフレキシャのテールパッド部であり、
前記第2の回路部材が前記ディスク装置の回路基板である端子接続部。
【請求項6】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の導電部材が前記第1の端子に取付けたはんだバンプであり、前記第2の導電部材が前記第2の端子に取付けたはんだバンプである端子接続部。
【請求項7】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の導電部材が前記第1の基板側端子に取付けたはんだバンプであり、前記第2の導電部材が前記第2の基板側端子に取付けたはんだバンプである端子接続部。
【請求項8】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の回路部材がメタルベースと、該メタルベースと重なるベース絶縁層とを有し、
前記第1の曲げ部に前記第1の端子のみからなる端子部を有した端子接続部。
【請求項9】
請求項1に記載の端子接続部において、
前記第1の回路部材がメタルベースと、該メタルベースと重なるベース絶縁層とを有し、
前記第2の曲げ部に前記第2の端子のみからなる端子部を有した端子接続部。
【請求項10】
請求項9に記載の端子接続部において、
前記第1の曲げ部が前記第1の回路部材の前記他方の面の側に曲がり、前記第2の曲げ部が前記第1の回路部材の前記一方の面の側に曲がった端子接続部。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばハードディスク装置等の電子機器の第1の回路部材と第2の回路部材とを接続するのに適した端子接続部に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に、ハードディスク装置(これ以降、単にディスク装置と称す)が使用されている。ディスク装置は、スピンドルを中心に回転する磁気ディスクと、ピボット軸を中心に旋回するキャリッジなどを含んでいる。キャリッジは複数のアーム部を有し、ポジショニング用モータによって、前記ピボット軸を中心に旋回する。
【0003】
前記アーム部にディスク装置のためのサスペンション(これ以降、サスペンションと称す)が取付けられている。サスペンションは、ロードビーム(load beam)と、ロードビームに沿って配置されたフレキシャ(flexure)などを含んでいる。フレキシャの先端付近にスライダが搭載されている。スライダには、データの読取りあるいは書込み等のアクセスを行なうための素子が設けられている。
【0004】
前記フレキシャは、薄いステンレス鋼の板からなるメタルベースと、該メタルベース上に形成されたベース絶縁層と、該ベース絶縁層上に形成された複数の導体と、これら導体を覆うカバー層などを含んでいる。各導体の一端側は、それぞれ前記スライダの素子や各種機能部品に接続されている。各導体の他端側は、端子接続部を介してプリアンプ等の電子機器に接続される。前記ベース絶縁層と前記カバー層とは、ポリイミド等の電気絶縁性の樹脂からなる。これらベース絶縁層と、複数の導体と、カバー層等によってフレキシャの配線部が構成されている。
【0005】
特許文献1に記載されているように、フレキシャは、ロードビームに沿うフレキシャ本体部と、ロードビームの後方に延出するフレキシャテールとを有している。フレキシャテールの端部にテールパッド部が形成されている。
【0006】
前記テールパッド部に、テール端子と称される複数の端子が配置されている。複数のテール端子は、前記テールパッド部の長さ方向に間隔を存して配置されている。これらテール端子は、それぞれ、前記配線部の前記導体と導通している。これらテール端子に、プリアンプ等の回路基板に設けられた端子が、はんだ等の導電部材を介して接続される。
【0007】
データの高密度化に対応するために、1つのディスク装置に内蔵されるディスクの枚数が増加する傾向がある。これに伴い、1つのディスク装置に使用されるサスペンションの数も増加している。しかもサスペンションの多機能化に伴ない、フレキシャの配線部の導体の数も増加している。このため前記テール端子の数も増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許第8,467,153号明細書
特許第5075970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記テール端子の数が多くなると、前記テールパッド部の長さが大きくなる。しかしディスク装置の内部のスペースには限りがあるため、前記テールパッド部の長さが制約を受ける。このためディスク装置の仕様によっては、多数のテール端子をテールパッド部に配置することが困難となる。
【0010】
テール端子のサイズを小さくすれば、より多くのテール端子をテールパッド部に配置することができる。しかし小さなテール端子と回路基板の端子とをはんだ等の導電部材を介して接続することが困難となる。しかも互いに隣り合う端子同士の距離が小さくなると、電気的な短絡を防ぐことが困難となる。
(【0011】以降は省略されています)

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