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公開番号2024120124
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-04
出願番号2021114829
出願日2021-07-12
発明の名称可変油圧制御システム
出願人日立Astemo株式会社
代理人弁理士法人開知
主分類F01M 1/16 20060101AFI20240828BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】信頼性の高い潤滑システムを備えた可変油圧制御システムを提供する。
【解決手段】油圧センサを備えておらず、可変油圧オイルポンプ54の制御ソレノイド駆動デューティを目標油圧として用いる可変油圧制御システムにおいて、電圧、油温、電流を補正することで油圧制御精度を上げる。好適には、油温に応じて目標油圧または油量を補正する、油温に応じて出力デューティを補正する、または電圧に応じて出力デューティを補正する。
【選択図】図22
特許請求の範囲【請求項1】
油圧センサを備えておらず、ポンプの制御ソレノイド駆動デューティを目標油圧として用いる可変油圧制御システムにおいて、
電圧、油温、電流を補正することで油圧制御精度を上げる
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の可変油圧制御システムにおいて、
前記油温に応じて目標油圧または油量を補正する
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載の可変油圧制御システムにおいて、
前記油温に応じて出力デューティを補正する
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項4】
請求項1に記載の可変油圧制御システムにおいて、
前記電圧に応じて出力デューティを補正する
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の可変油圧制御システムにおいて、
潤滑機能低下検出手段を有し、
前記潤滑機能低下検出手段により、潤滑機能低下が発生している事を検出したら、潤滑機能強化要求判定を行う
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項6】
請求項5に記載の可変油圧制御システムにおいて、
前記潤滑機能低下検出手段として、粘度センサ、またはオイル劣化センサによる検出機能を持ち、
粘度低下やオイル劣化を検出た際に、前記潤滑機能強化要求判定を行う
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項7】
請求項5に記載の可変油圧制御システムにおいて、
潤滑機能低下と相関を持つパラメータを使い、潤滑機能低下を検出した際に、前記潤滑機能強化要求判定を行う
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項8】
請求項5に記載の可変油圧制御システムにおいて、
高負荷時のエンジンの一サイクルの中の角速度の変化を検出した際に、前記潤滑機能強化要求判定を行う
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項9】
請求項5に記載の可変油圧制御システムにおいて、
所定値以上の高油温を検出した際に、前記潤滑機能強化要求判定を行う
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
【請求項10】
請求項5に記載の可変油圧制御システムにおいて、
油圧警告灯点灯条件が成立した際、または点灯を検出した際に、前記潤滑機能強化要求判定を行う
ことを特徴とする可変油圧制御システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可変油圧制御システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポンプ吐出油圧の適正化を図ることができる可変容量型オイルポンプの制御装置の一例として、特許文献1には、エンジンのオイル供給系に設けられた各デバイスを、オイルを作動油として利用する第1のデバイス群、要求油圧が吸入空気量に依存しオイルを冷却剤として利用する第2のデバイス群、要求油圧がエンジン回転数に依存しオイルを冷却剤および潤滑剤として利用する第3のデバイス群に分け、各デバイス群それぞれのデバイスのうち最も高い要求吐出油圧を抽出し、これらのうち最も高い要求吐出油圧をオイルポンプの目標吐出油圧として設定する、ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-159757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関の高効率化に伴い内燃機関に取り付けられる補機類に対しても負荷の低減が要求されている。オイルポンプではオイル供給部位が多岐にわたりそれらの部位に対し効率よくオイルを供給することが求められている。
【0005】
例えば特許文献1では、各デバイスが要求するオイルポンプの吐出油圧および油圧供給タイミングを総合的に管理することによってオイルポンプの動力を必要最小限に抑えている。
【0006】
・オイルの役割
ところで、オイルの役割としては部品を作動させるための油(作動油)、部品と部品との間の潤滑性能を向上するための油(潤滑油)、部品の冷却を行うための油(冷却油)がある。
【0007】
・潤滑システムについて
このオイルを供給するためにオイルポンプを使っているが、近年では可変容量ポンプが使われ出している。この可変容量オイルポンプは、オイルの供給量を制御するために油圧センサを使い、目標油圧になる様にポンプの容量を制御している。
【0008】
更に、可変容量ポンプのオイルコントロールバルブに受圧機能を持たせ、油圧フィードバック機能を持たせたポンプも使われ出している。この方式では油圧センサがなくても目標油圧に制御できる。
【0009】
油圧センサによる油圧システム監視は、油圧計の基幹配管の油圧を計測しているために、末端の詰まりなどの様々な油圧系の障害の検出が難しい、との課題がある。
【0010】
一方、油圧センサが無い場合には、ポンプの制御系の異常により油圧が目標とする油圧に制御出来ていない状態に気づかずにエンジンを運転する事でエンジンの本来の性能を発揮できない状態で使い続けてしまう可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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