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公開番号
2024117966
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024087
出願日
2023-02-20
発明の名称
ケーブル接続確認装置、ケーブル接続確認方法、及びプログラム
出願人
沖電気工業株式会社
代理人
弁理士法人レクスト国際特許事務所
主分類
H04L
41/0873 20220101AFI20240823BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】ケーブルに取り付けられたラベルの記載を人が目視で確認することなくケーブルの所定の接続部への接続が正しく行われたか否かを簡単に確認する。
【解決手段】ケーブル接続確認装置であるRFIDラベル読取装置は、ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを受信し、第1無線信号に基づいてケーブル接続確認装置から第1無線タグまでの第1の距離を算出し、第2無線信号に基づいてケーブル接続確認装置から第2無線タグまでの第2の距離を算出し、第1の距離と第2の距離に基づいてケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定し、記憶部から所定の接続部に対応する位置を示す第2の位置情報を読み出し、第1の位置情報と第2の位置情報とが一致するか否かを判定する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
ケーブルの一端の接続部が電子機器の所定の接続部に接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置であって、
前記ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、前記電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを受信する読取部と、
前記読取部によって受信された前記第1無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第1無線タグまでの第1の距離を算出し、前記読取部によって受信された前記第2無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第2無線タグまでの第2の距離を算出し、前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記ケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定する接続部位置特定部と、
前記電子機器の接続部の位置を示す位置情報を記憶した記憶部と、
前記記憶部から前記所定の接続部に対応する位置を示す位置情報を第2の位置情報として読み出し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判定する判定部と、を有することを特徴とするケーブル接続確認装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記接続部位置特定部は、前記第1無線信号の信号強度から前記第1の距離を算出し、前記第2無線信号の信号強度から前記第2の距離を算出することを特徴とする請求項1記載のケーブル接続確認装置。
【請求項3】
前記接続部位置特定部は、前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記第1無線タグから前記第2無線タグまでの第3の距離を算出することにより、前記第1の位置情報を特定することを特徴とする請求項2記載のケーブル接続確認装置。
【請求項4】
前記接続部位置特定部は、三辺測量を応用して前記第3の距離を算出することを特徴とする請求項3記載のケーブル接続確認装置。
【請求項5】
前記第1無線タグが発する前記第1無線信号は前記電子機器の識別情報と前記所定の接続部の識別情報とを示す第1の情報を含み、
前記第2無線タグが発する前記第2無線信号は前記電子機器の識別情報を示す第2の情報を含み、
前記読取部は前記第1無線信号から前記第1の情報を取り出し、前記第2無線信号から前記第2の情報を取り出し、
前記接続部位置特定部は、前記第2の情報が示す前記電子機器の識別情報が前記第1の情報が示す前記電子機器の識別情報と一致する場合に前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記第1の位置情報を特定し、
前記判定部は、前記第1の情報が示す前記所定の接続部の識別情報から前記所定の接続部を認識し、当該認識した前記所定の接続部の情報を用いて前記記憶部から前記第2の位置情報を読み出すことを特徴とする請求項1記載のケーブル接続確認装置。
【請求項6】
前記判定部の判定結果を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1記載のケーブル接続確認装置。
【請求項7】
ケーブルの一端の接続部が電子機器の所定の接続部に接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置のケーブル接続確認方法であって、
前記ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、前記電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを読取部が受信すると、前記第1無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第1無線タグまでの第1の距離を算出し、前記第2無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第2無線タグまでの第2の距離を算出する距離算出ステップと、
前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記ケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定する接続部位置特定ステップと、
前記電子機器の接続部の位置を示す位置情報を記憶した記憶部から前記所定の接続部に対応する位置を示す位置情報を第2の位置情報として読み出し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、を有することを特徴とするケーブル接続確認方法。
【請求項8】
ケーブルの一端の接続部が電子機器の複数の接続部のうちの所定の接続部に接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置のケーブル接続確認方法のためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、前記電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを読取部が受信すると、前記第1無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第1無線タグまでの第1の距離を算出し、前記第2無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第2無線タグまでの第2の距離を算出する距離算出ステップと、
前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記ケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定する接続部位置特定ステップと、
前記電子機器の接続部の位置を示す位置情報を記憶した記憶部から前記所定の接続部に対応する位置を示す位置情報を第2の位置情報として読み出し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器間を接続するケーブルが正しく接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置、ケーブル接続確認方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを構成する装置間を接続するケーブルの誤配線が生じないように、ケーブルの一端部に接続元情報を記載したラベルが取り付けられ、他端文に接続先情報を記載したラベルが取り付けられていた。ラベルには、接続元情報及び接続先情報としてケーブルコネクタを接続する装置及びそのポート情報が記載され、人が目視でラベルに記載されている接続元情報及び接続先情報と実際の接続状態とが正しいか否かを確認することが一般的に行われていた。
【0003】
特許文献1には、多数のケーブルの誤接続や未接続の確認負担を軽減しつつ、接続部の位置確認を迅速に行う接続部確認装置が開示されている。この接続部確認装置では、ケーブル接続先の第1接続部に第1識別情報を記憶する第1タグが付され、第1接続部に接続可能なケーブルの第2接続部に第2識別情報を記憶する第2タグが付され、第1接続部と第2接続部とが接続されることが前提とされている。接続部確認装置は、読取部にて第1及び第2タグから第1及び第2識別情報を読み取ることにより、第1接続部と第2接続部とが接続されているか否かの接続確認を行い、第1接続部と第2接続部との組合せが正しいときに、データベースから、第1及び第2識別情報の少なくとも1つに対応する第1位置情報を取得し、自己の位置に係る第2位置情報を検出し、取得した第1位置情報、及び、検出された第2位置情報に基づいて、第1及び第2接続部の位置が正しいか否かの位置確認を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-107324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の目視でラベルを確認する方法では、人がラベルの記載内容と実際の接続状態と一致するかどうかを目視で確認しているため、ラベルに記載されている接続箇所に正しくケーブルが接続されていないケースが生ずることがあるという課題がある。
【0006】
他方、特許文献1の接続部確認装置では、複数の接続部が並んで設けられたような接続先機器の場合に、接続先機器の複数の接続部のうちの所定の接続部へのケーブル接続が正しく行われた否かを判別することは難しいという課題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、このような課題に着目し、ケーブルに取り付けられたラベルの記載を人が目視で確認することなくケーブルの所定の接続部への接続が正しく行われたか否かを簡単に確認することができるケーブル接続確認装置、ケーブル接続確認方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のケーブル接続確認装置は、ケーブルの一端の接続部が電子機器の所定の接続部に接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置であって、前記ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、前記電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを受信する読取部と、前記読取部によって受信された前記第1無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第1無線タグまでの第1の距離を算出し、前記読取部によって受信された前記第2無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第2無線タグまでの第2の距離を算出し、前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記ケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定する接続部位置特定部と、前記電子機器の接続部の位置を示す位置情報を記憶した記憶部と、前記記憶部から前記所定の接続部に対応する位置を示す位置情報を第2の位置情報として読み出し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判定する判定部と、を有することを特徴としている。
【0009】
本発明のケーブル接続確認方法は、ケーブルの一端の接続部が電子機器の所定の接続部に接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置のケーブル接続確認方法であって、前記ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、前記電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを読取部が受信すると、前記第1無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第1無線タグまでの第1の距離を算出し、前記第2無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第2無線タグまでの第2の距離を算出する距離算出ステップと、前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記ケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定する接続部位置特定ステップと、前記電子機器の接続部の位置を示す位置情報を記憶した記憶部から前記所定の接続部に対応する位置を示す位置情報を第2の位置情報として読み出し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、を有することを特徴としている。
【0010】
本発明のプログラムは、ケーブルの一端の接続部が電子機器の所定の接続部に接続されているか否かを確認するケーブル接続確認装置のケーブル接続確認方法のためのプログラムであって、コンピュータに、前記ケーブルの一端の接続部に取り付けられた第1無線タグから発せられる第1無線信号と、前記電子機器の所定の位置に取り付けられた第2無線タグから発せられる第2無線信号とを読取部が受信すると、前記第1無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第1無線タグまでの第1の距離を算出し、前記第2無線信号に基づいて前記ケーブル接続確認装置から前記第2無線タグまでの第2の距離を算出する距離算出ステップと、前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記ケーブルの一端の接続部の位置を示す第1の位置情報を特定する接続部位置特定ステップと、前記電子機器の接続部の位置を示す位置情報を記憶した記憶部から前記所定の接続部に対応する位置を示す位置情報を第2の位置情報として読み出し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、を実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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