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公開番号
2024115904
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-27
出願番号
2023021804
出願日
2023-02-15
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
B60B
35/14 20060101AFI20240820BHJP(車両一般)
要約
【課題】外方部材の径方向外周周囲に非干渉エリアを配置する必要がなく、外方部材のレイアウトの制限をなくして、車輪用軸受装置の定格荷重を大きくすることができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外方部材24と、ハブ輪31および軌道面形成部材からなる内方部材と、ハブ輪31および軌道面形成部材と外方部材24のそれぞれの軌道面間に転動自在に収容された複列のボール32と、を備えた車輪用軸受装置1であって、車輪取付フランジ25には、ブレーキロータ36を装着するためのスタッドボルト35aが設けられており、スタッドボルト35aは、両端に雄ねじが切られたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
内側軌道面および車輪取付フランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結されて外径に内側軌道面を有する軌道面形成部材と、から構成される内方部材と、
前記内方部材と前記外方部材のそれぞれの軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置であって、
前記車輪取付フランジには、前記ブレーキロータを装着するための取付部が設けられており、
前記取付部は、ボルト装着孔および両端に雄ねじが切られたスタッドボルトとから構成される、車輪用軸受装置。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記スタッドボルトは、前記ボルト装着孔側の端部をヘッドレスとして形成した、請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記ボルト装着孔は、雌ねじが切られたタップ穴で形成されている、請求項1に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置は、外方部材の内側に内方部材が配置され、外方部材と内方部材のそれぞれの軌道面間に転動部材が介装されている。こうして、車輪用軸受装置は、転がり軸受構造を構成し、内方部材に取り付けられた車輪を回転自在としている。
【0003】
また、内方部材には、アウター側端部に車輪取付フランジが設けられ、インナー側端部に円筒状小径段部が設けられる。車輪取付フランジには、ブレーキロータやホイールがハブボルトにより固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6665553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のハブボルトを用いた固定構造においては、図6に示すように、車輪取付フランジのボルト装着孔にハブボルトを圧入することで、固定する。車輪取付フランジに固定されたハブボルトにブレーキロータのハット部やホイールを取り付けて、ナット等の締結部材で締結することにより、ブレーキロータやホイールを車輪取付フランジに固定する。
【0006】
ハブボルトを交換する必要がある場合には、車輪取付フランジから取り外す必要がある。ハブボルトを取り外す際には、図6に示すように、インナー側へ引き抜く必要があり、外方部材の径方向外周周囲に、ハブボルトを引き抜くための非干渉エリアを確保する必要があった。非干渉エリアにおいては、外方部材の外径部を配置することができないため、外方部材の外径を一定以上大きくすることができなかった。このため、外方部材のレイアウトに制限がかかり、車輪用軸受装置の定格荷重を大きくすることが困難となる。
【0007】
また、従来からハブボルトの代わりに、ホイールボルトを用いる場合もある。この場合、車輪取付フランジのボルト装着孔は、タップ穴で構成され、ブレーキロータやホイールを取り付ける際には、ブレーキロータおよびホイールに設けられた穴にアウター側からホイールボルトを締結し、さらにボルト装着孔に締結することで、ブレーキロータおよびホイールを車輪取付フランジに取り付けていた。
【0008】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、外方部材の径方向外周周囲に非干渉エリアを配置する必要がなく、外方部材のレイアウトの制限をなくして、車輪用軸受装置の定格荷重を大きくすることができる車輪用軸受装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第一の発明は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
外周に複列の内側軌道面と、径方向外側へ延び、ブレーキロータに取り付けられる車輪取付フランジと、を有する内方部材と、
前記内方部材と前記外方部材のそれぞれの軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置であって、
前記車輪取付フランジには、前記ブレーキロータを装着するための取付部が設けられており、
前記取付部は、ボルト装着孔および両端に雄ねじが切られたスタッドボルトとから構成されるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外方部材の径方向外周周囲に非干渉エリアを配置する必要がなく、外方部材のレイアウトの制限をなくして、車輪用軸受装置の定格荷重を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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