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公開番号2024115450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023021153
出願日2023-02-14
発明の名称樹脂組成物、成形体および樹脂フィルム、並びに樹脂フィルムの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類C08G 73/10 20060101AFI20240819BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、好適な透明性を有しながら、溶液流延法で製膜した際の溶剤の乾燥速度が速く、外観ムラが良好な樹脂組成物、成形体および樹脂フィルム、並びに樹脂フィルムの製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】アクリル樹脂とポリイミド樹脂を含む樹脂組成物であって、前記ポリイミド樹脂は、特定のジアミン由来構造、および特定のテトラカルボン酸二無水物由来構造を有し、前記樹脂組成物中、前記ポリイミド樹脂が、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂の合計に対して5重量%以上20重量%未満の範囲で含有され、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂が溶媒中で相溶可能である、樹脂組成物、成形体および樹脂フィルム、並びに樹脂フィルムの製造方法により、上記課題を解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル樹脂とポリイミド樹脂を含む樹脂組成物であって、前記ポリイミド樹脂は、一般式(IIa)で表されるジアミン由来構造、および一般式(IIIa)で表されるテトラカルボン酸二無水物由来構造を有し、Yは2価の有機基であるジアミン残基であり、Xは4価の有機基であるテトラカルボン酸二無水物残基であり、前記樹脂組成物中、前記ポリイミド樹脂が、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂の合計に対して5重量%以上20重量%未満の範囲で含有され、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂が溶媒中で相溶可能である、樹脂組成物である。
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2024115450000013.jpg
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121
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記アクリル樹脂がメタクリル酸メチルを主成分とするアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項3】
前記ジアミン由来の構造がフルオロアルキル基を有し、前記テトラカルボン酸二無水物由来構造が脂環式テトラカルボン酸二無水物を含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
フルオロアルキル基を有するジアミンが、フルオロアルキル置換ベンジジンを含む、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記フルオロアルキル置換ベンジジンが、2,2’-ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンである、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリイミドは、前記ジアミン由来構造の全量に対する、フルオロアルキル基を有するジアミンに由来する構造の比率が20モル%以上である、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記テトラカルボン酸二無水物が、1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4-シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5-シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、および1,1’-ビシクロヘキサン-3,3’,4,4’テトラカルボン酸-3,4:3’,4’-二無水物からなる群から選択される1種以上の脂環式テトラカルボン酸二無水物であることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリイミドが、テトラカルボン酸二無水物成分として、さらに、フッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物を含有する、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記ポリイミドの酸二無水物成分全量に対する脂環式テトラカルボン酸二無水物の量が、1~80モル%である、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の樹脂組成物を含む成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、成形体および樹脂フィルム、並びに樹脂フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリメタクリル酸メチル(以下、「PMMA」と略すことがある)に代表されるアクリル樹脂を用いたアクリルフィルムは、その優れた透明性、寸法安定性、低吸湿性などの観点から、光学フィルムに好適に用いられている。
【0003】
アクリルフィルムは塩化メチレンなどの溶剤に溶かしたアクリル樹脂をフィルムに成形する溶液流延法により製膜されることがある。例えば、特許文献1に、質量平均分子量8~15万のアクリル樹脂を、溶液製膜法でフィルムとするにあたって、アクリルフィルムが自己支持性を持つまで溶媒を乾燥させた後、PETを剥離除去する製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-118266
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようにアクリル樹脂を溶液流延法で製膜した場合、溶剤の乾燥に長時間を要するため、生産性が悪く、また、できあがったアクリルフィルムに厚みムラや外観ムラなどの不具合が生じることがあった。かかる課題に鑑み、本発明は、光学フィルムとして好適な透明性を有しながら、溶液流延法で製膜した際の溶剤の乾燥速度が速く、厚みムラや外観ムラが良好な樹脂組成物、成形体および樹脂フィルム、並びに樹脂フィルムの製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意検討の結果、下記構成とすることで上記課題を解決することを見出した。
【0007】
1).アクリル樹脂とポリイミド樹脂を含む樹脂組成物であって、前記ポリイミド樹脂は、一般式(IIa)で表されるジアミン由来構造、および一般式(IIIa)で表されるテトラカルボン酸二無水物由来構造を有し、Yは2価の有機基であるジアミン残基であり、Xは4価の有機基であるテトラカルボン酸二無水物残基であり、前記樹脂組成物中、前記ポリイミド樹脂が、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂の合計に対して5重量%以上20重量%未満の範囲で含有され、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂が溶媒中で相溶可能である、樹脂組成物。
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【0008】
2).前記アクリル樹脂がメタクリル酸メチルを主成分とするアクリル樹脂であることを特徴とする1)に記載の樹脂組成物。
【0009】
3).前記ジアミン由来構造がフルオロアルキル基を有し、前記テトラカルボン酸二無水物由来構造が脂環式テトラカルボン酸二無水物を含有する、1).または2).に記載の樹脂組成物。
【0010】
4).フルオロアルキル基を有するジアミンが、フルオロアルキル置換ベンジジンを含む、1).~3).に記載の樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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