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公開番号2024113923
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019205
出願日2023-02-10
発明の名称車両用ドア支持部材
出願人株式会社ユーシン
代理人個人,個人
主分類E05F 3/16 20060101AFI20240816BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】
ブレーキを備える車両用ドア支持部材の構成の自由度を向上する。
【解決手段】
車両用ドア支持部材1Aは、スピンドル12に回転抵抗を付与するブレーキ11を備える。ブレーキ11は第1収容空間27に配置され、スピンドル12の接続軸部12aに同軸に固定された回転部材31と、回転部材31の外周に配置されて回転部材31の外周面31bが摺動することによって回転部材31に回転負荷を付与する負荷部材32とを備える。収容部7の内部には、第1収容空間27よりも第1端部7b側に第2収容空間28が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車体と前記車両のドアのうちの一方に接続される第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部とを有する筒状の収容部と、
前記収容部の前記第2端部に同軸に連なる筒状のカバー部と、
前記車体と前記ドアのうちの他方に接続される第3端部を有し、前記第3端部とは反対側が前記カバー部内に収容され、前記カバー部に対して軸方向に相対的に移動可能な筒状の可動部材と、
前記カバー部に配置され、前記収容部の前記第2端部内に延設された接続軸部を有するスピンドルと、
前記スピンドルに螺合し、前記可動部材に連結されたスピンドルナットと、
前記可動部材を前記カバー部から進出する向きに付勢するコイルスプリングと、
前記収容部の前記第2端部内に設けられた第1収容空間に配置され、前記スピンドルに回転抵抗を付与するブレーキと
を備え
前記ブレーキは、
前記第1収容空間に配置され、前記スピンドルの前記接続軸部に同軸に固定された回転部材と、
前記回転部材の外周に配置されて前記回転部材の外周面が摺動することによって回転部材に回転負荷を付与する負荷部材と
を備え、
前記収容部の内部には、前記第1収容空間よりも前記第1端部側に第2収容空間が設けられている、車両用ドア支持部材。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記収容部の前記第2端部内に配置された筒状のブレーキケースと、
前記ブレーキケースの前記第1端部側に同軸に連なるように前記収容部内に配置された筒状の補助ケースと
を備え、
前記ブレーキケースと前記補助ケースとによって、前記第1収容空間が画定され、
前記補助ケースの前記第1端部側に前記第2収容空間が設けられ、
前記ブレーキケースは、
前記接続軸部を前記第1収容空間へ貫通させるための貫通孔と、
前記第1収容空間内で前記回転部材を回転自在に保持する回転部材保持部と、
前記負荷部材を保持する負荷部材保持部と
を備える、請求項1に記載の車両用ドア支持部材。
【請求項3】
前記補助ケースは、前記第1端部側が開口した筒状部を備える、請求項2に記載の車両用ドア支持部材。
【請求項4】
前記負荷部材はコイルスプリングである、請求項3に記載の車両用ドア支持部材。
【請求項5】
前記第2収容空間に配置されたスペーサを備え、
前記スペーサは、
前記第2収容空間内に延設されたスペーサ本体と、
前記補助ケースの前記筒状部に嵌め込まれて保持された第1被保持部と、
前記収容部の前記第1端部に保持された第2被保持部と
を備える、請求項2から4のいずれか1項に記載の車両用ドア支持部材。
【請求項6】
前記補助ケースの前記筒状部に嵌め込まれて保持され、前記第1端部側に入力部を備え、前記第2端部側に出力部を備え、前記入力部の回転速度よりも前記出力部の回転速度を遅くするギア機構と、
前記第2収容空間に配置されたモータと
を備え、
前記モータの出力軸が前記ギア機構の前記入力部に接続され、
前記接続軸部が前記補助ケースを貫通して前記ギア機構の前記出力部に接続されている、請求項2から4のいずれか1項に記載の車両用ドア支持部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア支持部材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の車体とバックドアとの間に介在され、車体に対して開閉可能にドアを支持する車両用ドア支持部材(以下、単に「支持部材」という場合がある)が開示されている。支持部材は、スピンドルとスピンドルナットを備え、スピンドルの回転に伴うスピンドルナットの進退により伸縮が実現されている。支持部材には、能動型と受動型がある。能動型の支持部材は、スピンドルを回転させるモータを備え、能動的に伸縮可能である。受動型の支持部材は、モータを備えておらず、ドアの開閉に伴うスピンドルの回転により伸縮する。特許文献1に開示された受動型の支持部材は、磁力によって伸縮に対する抵抗を発生させるマグネットブレーキを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-193643号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マグネットブレーキは発生できるブレーキトルクが小さい。そのため、例えばマグネットブレーキを採用した受動型の支持部材では、減速のためのギア機構の入力側にマグネットブレーキを連結する必要がある。言い換えれば、支持部材においてマグネットブレーキを採用するには、マグネットブレーキとギア機構の組み合わせが必須である。少なくともこの点において、マグネットブレーキを採用する場合、支持部材の構成の自由度には制約がある。
【0005】
本発明は、ブレーキを備える車両用ドア支持部材の構成の自由度を向上することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車両の車体と前記車両のドアのうちの一方に接続される第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部とを有する筒状の収容部と、前記収容部の前記第2端部に同軸に連なる筒状のカバー部と、前記車体と前記ドアのうちの他方に接続される第3端部を有し、前記第3端部とは反対側が前記カバー部内に収容され、前記カバー部に対して軸方向に相対的に移動可能な筒状の可動部材と、前記カバー部に配置され、前記収容部の前記第2端部内に延設された接続軸部を有するスピンドルと、前記スピンドルに螺合し、前記可動部材に連結されたスピンドルナットと、前記可動部材を前記カバー部から進出する向きに付勢するコイルスプリングと、前記収容部の前記第2端部内に設けられた第1収容空間に配置され、前記スピンドルに回転抵抗を付与するブレーキとを備え、前記ブレーキは、前記第1収容空間に配置され、前記スピンドルの前記接続軸部に同軸に固定された回転部材と、前記回転部材の外周に配置されて前記回転部材の外周面が摺動することによって回転部材に回転負荷を付与する負荷部材とを備え、前記収容部の内部には、前記第1収容空間よりも前記第1端部側に第2収容空間が設けられている、車両用ドア支持部材を提供する。
【0007】
ブレーキからスピンドルに付与される回転抵抗は、スピンドルの接続軸部に同軸に固定された回転部材の外周面が負荷部材に対して摺動することによって生じる。従って、ブレーキを採用するためにギア機構を併せて採用する必要はない。言い換えれば、ブレーキとギア機構の組み合わせは必須ではない。また、第2収容空間にスペーサを配置すれば受動型として構成でき、第2収容空間にギア機構とモータを配置すれば能動型として構成できる。少なくとも以上の点で、車両用ドア支持部材の構成の自由度を向上できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ブレーキを備える車両用ドア支持部材における構成の自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る車両用ドア支持部材を備える車両の斜視図。
本発明の第1実施形態に係る車両用ドア支持部材の縦断面図。
収容部及びそれに収容された部品を車両用ドア支持部材の基端側から見た分解斜視図。
収容部及びそれに収容された部品を車両用ドア支持部材の末端側から見た分解斜視図。
ブレーキの分解斜視図。
ブレーキの正面図。
本発明の第2実施形態に係る車両用ドア支持部材の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示す車両3は、本発明の第1及び第2実施形態の車両用ドア支持部材1A,1B(図2,7参照)を使用し得る、車両用ドア支持装置2を備える。後述する第1及び第2実施形態の車両用ドア支持部材1A,1B(図2,7参照)はいずれも、ブレーキ11を備えている。以下の説明では、車両用ドア支持部材1A,1Bの両方を含む車両用ドア支持部材について包括的に言及するために、符号1を使用する場合がある。また、以下の説明では、車両用ドア支持部材を単に支持部材と呼び、車両用ドア支持装置を単に支持装置と呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)

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