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公開番号2024113263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-22
出願番号2023018118
出願日2023-02-09
発明の名称配線基板
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類H05K 3/46 20060101AFI20240815BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】第3絶縁層の上面に連続した薄いシード層を形成する。
【解決手段】コア基板CSと、第1ビルドアップ部BU1と、第2ビルドアップ部BU2と、第3ビルドアップ部BU3と、第4ビルドアップ部BU4と、を有する配線基板であって、前記第3絶縁層は、上面と、前記上面から下層の第3導体層に至るビア開口と、前記ビア開口内に形成され、前記上面に形成される上層の第3導体層と前記下層の第3導体層とを接続するビア導体と、を有し、前記第3絶縁層は、無機粒子と樹脂を含み、前記無機粒子は前記樹脂に部分的に埋まっている第1無機粒子と前記樹脂に完全に埋まっている第2無機粒子を含み、前記第1無機粒子は前記樹脂から突出する第1部分と前記樹脂に埋まっている第2部分で形成され、前記第3絶縁層の上面は前記樹脂の上面と前記樹脂の上面から露出する前記第1部分の露出面で形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有するコア基板と、前記第1面上に形成され、交互に積層される複数の第1絶縁層及び複数の第1導体層を含む第1ビルドアップ部と、前記第2面上に形成され、交互に積層される複数の第2絶縁層及び複数の第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、前記第1ビルドアップ部上に形成され、交互に積層される複数の第3絶縁層及び複数の第3導体層を含む第3ビルドアップ部と、前記第2ビルドアップ部上に形成され、交互に積層される少なくとも1層の第4絶縁層及び少なくとも1層の第4導体層を含む第4ビルドアップ部と、を有する配線基板であって、
前記配線基板の最も外側の面は、前記第3ビルドアップ部の最外面、及び、前記第4ビルドアップ部の最外面で構成されており、
前記第3導体層に含まれる配線における配線幅の最小値は、前記第1導体層、前記第2導体層、及び、前記第4導体層に含まれる配線における配線幅の最小値よりも小さく、
前記第3導体層に含まれる配線における配線間距離の最小値は、前記第1導体層、前記第2導体層、及び、前記第4導体層に含まれる配線における配線間距離の最小値よりも小さく、
前記第3絶縁層は、上面と、前記上面から下層の第3導体層に至るビア開口と、前記ビア開口内に形成され、前記上面に形成される上層の第3導体層と前記下層の第3導体層とを接続するビア導体と、を有し、
前記第3絶縁層は、無機粒子と樹脂を含み、
前記無機粒子は前記樹脂に部分的に埋まっている第1無機粒子と前記樹脂に完全に埋まっている第2無機粒子を含み、前記第1無機粒子は前記樹脂から突出する第1部分と前記樹脂に埋まっている第2部分で形成され、前記第3絶縁層の上面は前記樹脂の上面と前記樹脂の上面から露出する前記第1部分の露出面で形成されている。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の配線基板において、前記コア基板がガラスコアである。
【請求項3】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3導体層に含まれる配線の最小の配線幅が3μm以下、最小の配線間隔が3μm以下である。
【請求項4】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3導体層に含まれる配線のアスペクト比は2以上4以下である。
【請求項5】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3導体層に含まれる配線の上面は研磨面である。
【請求項6】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3絶縁層に含まれる無機粒子の最大粒径が、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層に含まれる無機粒子の最大粒径よりも小さい。
【請求項7】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3ビルドアップ部を構成する第3絶縁層の体積と前記第4ビルドアップ部を構成する第4絶縁層の体積とは、略等しい。
【請求項8】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3ビルドアップ部における導体が占める体積と前記第4ビルドアップ部における導体が占める体積とは、略等しい。
【請求項9】
請求項1に記載の配線基板において、前記第1部分の体積と前記第1無機粒子の体積との比は0より大きく0.4以下である。
【請求項10】
請求項1に記載の配線基板において、前記第3絶縁層の上面の算術平均粗さ(Ra)は0.08μm未満である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のビルドアップ部を有する配線基板に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、層間絶縁層として熱硬化性樹脂と無機フィラーとの混合物を用いるプリント配線板の一例を開示している。特許文献1では、図4に示すように、第1導体層51と、第1導体層51上に形成されている絶縁層52と、絶縁層52に形成されている、第1導体層51の一部を露出するビア開口53と、を有する。絶縁層52は樹脂54と無機粒子55とを含む。図4に示す中間体において、絶縁層52の上面52aおよびビア開口53の内壁面53aに対し、CF3を含む反応性エッチング(RIE)でデスミアし、絶縁層52中の無機粒子55を選択的にエッチングすることで、絶縁層52の上面52aとビア開口53の内壁面53aに凹部56を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-19061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、絶縁層52の上面52aが凹部56を有するため、絶縁層52の上面52a上にスパッタで連続したシード層を形成するには、スパッタ膜(シード層)を厚くする必要がある。そのため、シード層上に配線を形成する場合、微細な配線形成が困難となる場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る配線基板は、第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有するコア基板と、前記第1面上に形成され、交互に積層される複数の第1絶縁層及び複数の第1導体層を含む第1ビルドアップ部と、前記第2面上に形成され、交互に積層される複数の第2絶縁層及び複数の第2導体層を含む第2ビルドアップ部と、前記第1ビルドアップ部上に形成され、交互に積層される複数の第3絶縁層及び複数の第3導体層を含む第3ビルドアップ部と、前記第2ビルドアップ部上に形成され、交互に積層される少なくとも1層の第4絶縁層及び少なくとも1層の第4導体層を含む第4ビルドアップ部と、を有する配線基板であって、前記配線基板の最も外側の面は、前記第3ビルドアップ部の最外面、及び、前記第4ビルドアップ部の最外面で構成されており、前記第3導体層に含まれる配線における配線幅の最小値は、前記第1導体層、前記第2導体層、及び、前記第4導体層に含まれる配線における配線幅の最小値よりも小さく、前記第3導体層に含まれる配線における配線間距離の最小値は、前記第1導体層、前記第2導体層、及び、前記第4導体層に含まれる配線における配線間距離の最小値よりも小さく、前記第3絶縁層は、上面と、前記上面から下層の第3導体層に至るビア開口と、前記ビア開口内に形成され、前記上面に形成される上層の第3導体層と前記下層の第3導体層とを接続するビア導体と、を有し、前記第3絶縁層は、無機粒子と樹脂を含み、前記無機粒子は前記樹脂に部分的に埋まっている第1無機粒子と前記樹脂に完全に埋まっている第2無機粒子を含み、前記第1無機粒子は前記樹脂から突出する第1部分と前記樹脂に埋まっている第2部分で形成され、前記第3絶縁層の上面は前記樹脂の上面と前記樹脂の上面から露出する前記第1部分の露出面で形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明に係る配線基板におけるビルドアップ部の一実施形態を模式的に示す断面図である。
本発明に係る配線基板における第3ビルドアップ部の各層の一実施形態における特徴部分を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
第3ビルドアップ部の各層の製造方法の一実施形態を模式的に示す断面図である。
従来のプリント配線板の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<本発明の配線基板について>
本発明の配線基板の一実施形態が、図面を参照して説明される。なお、図1~図4に示す例において、各部材の寸法、特に高さ方向の寸法については、本発明の特徴をより良く理解できるようにするために、実際の寸法とは異なる寸法で記載している。
【0008】
図1は、本発明に係る配線基板におけるビルドアップ部の一実施形態を説明するための断面図である。図1において、CSは、例えば図中上側の第1面CS1および下側の第2面CS2を有するコア基板である。BU1は、コア基板CSの第1面CS1上に形成され、交互に積層される複数の第1絶縁層12及び複数の第1導体層11を含む第1ビルドアップ部である。BU2は、コア基板CSの第2面CS2上に形成され、交互に積層される複数の第2絶縁層22及び複数の第2導体層21を含む第2ビルドアップ部である。BU3は、第1ビルドアップ部BU1上に形成され、交互に積層される複数の第3絶縁層32及び複数の第3導体層31を含む第3ビルドアップ部である。BU4は、第2ビルドアップ部BU2上に形成され、交互に積層される少なくとも1層の第4絶縁層42及び少なくとも1層の第4導体層41を含む第4ビルドアップ部である。本実施形態では、上記構成の配線基板1の第3ビルドアップ部BU3上に、チップ1およびチップ2が搭載されている。
【0009】
図1に示す本発明に係る配線基板においては、コア基板CSとしてガラスコアを用いることが好ましい。コア基板としてガラスコアを用いると、他の材料のコア基板を用いた配線基板と比べて、高密度配線が形成し易くなる。ガラスコアとしては、従来から知られているいずれの材料をも使用できる。例えば、耐熱性と耐衝撃性に優れ、熱膨張係数がシリコンに近い、ホウ珪酸ガラスを用いることができる。
【0010】
本実施形態に係る配線基板の特徴は、第3ビルドアップ部BU3の構造にある。すなわち、第3導体層に含まれる配線における配線幅の最小値は、第1導体層、第2導体層、及び、第4導体層に含まれる配線における配線幅の最小値よりも小さく、第3導体層に含まれる配線における配線間距離の最小値は、第1導体層、第2導体層、及び、第4導体層に含まれる配線における配線間距離の最小値よりも小さく、前記第3絶縁層は、上面と、前記上面から下層の第3導体層に至るビア開口と、前記ビア開口内に形成され、前記上面に形成される上層の第3導体層と前記下層の第3導体層とを接続するビア導体と、を有し、前記第3絶縁層は、無機粒子と樹脂を含み、前記無機粒子は前記樹脂に部分的に埋まっている第1無機粒子と前記樹脂に完全に埋まっている第2無機粒子を含み、前記第1無機粒子は前記樹脂から突出する第1部分と前記樹脂に埋まっている第2部分で形成され、前記第3絶縁層の上面は前記樹脂の上面と前記樹脂の上面から露出する前記第1部分の露出面で形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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