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公開番号2024112695
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-21
出願番号2023017923
出願日2023-02-08
発明の名称ロッカー装置
出願人フクシマガリレイ株式会社
代理人個人
主分類F25D 13/02 20060101AFI20240814BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】収納室の扉に代えて操作部が配されるロッカー装置において、ロッカー装置の冷却機構の構造変更を必要とすることなく、操作部へ冷熱が伝導されて結露が生じることを防ぐ。
【解決手段】操作部8の後方側に、操作部8への冷熱の伝熱を抑える断熱構造を設ける。この断熱構造は、操作部8の後方に配置され、矩形状の主壁70を有する金属製の仕切り板66と、仕切り板66の後方に配されて、主壁70の全体を覆う断熱材からなる断熱ボード67と、断熱ボード67の後方に配されて、断熱ボード67の後面74と側面75、及び仕切り板66の側壁71を覆う発泡樹脂製の断熱シート68からなり、これら仕切り板66と断熱ボード67と断熱シート68の三者を一体化してなる断熱体69で構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
前面に本体開口(1)を有する直方状の本体ケース(2)と、
本体ケース(2)の内部空間(3)を画成するように構成された複数個の収納室(4)と、
本体ケース(2)の前面側に配されて、各収納室(4)の取出し口(5)を開閉する扉(6)の施錠/解錠を行うロック装置(7)を操作するための操作部(8)とを備え、
収納室(4)の収納空間が冷却機構により冷却されるロッカー装置において、
一又は二の収納室(4)の扉(6)に代えて、これら収納室(4)の取出し口(5)を封するように操作部(8)が配されており、
操作部(8)の後方側に固定されて、操作部(8)への冷熱の伝熱を抑える断熱構造が、操作部(8)の後方に配置され、矩形状の主壁(70)を有する金属製の仕切り板(66)と、仕切り板(66)の後方に配されて、主壁(70)の全体を覆う断熱材からなる断熱ボード(67)と、断熱ボード(67)の後方に配されて、断熱ボード(67)の後面(74)と側面(75)、及び仕切り板(66)の側壁(71)を覆う発泡樹脂製の断熱シート(68)からなり、これら仕切り板(66)と断熱ボード(67)と断熱シート(68)の三者を一体化してなる断熱体(69)で構成されていることを特徴とするロッカー装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
断熱シート(68)が、断熱ボード(67)の後面(74)を覆う矩形状の後片(79)と、後片(79)の上下縁/左右縁から前方に向かって伸びて、断熱ボード(67)と仕切り板(66)の対向する2つの側面(75)と側壁(71)とを覆う2つの側片(80)とを備える断面コ字状の第1シート(77)と、側片(80)の形成箇所を除く位置に配されて、断熱ボード(67)と仕切り壁(66)の対向する2つの側面(75)と側壁(71)とを覆う長方形状の2枚の第2シート(78・78)とで構成されている、請求項1に記載のロッカー装置。
【請求項3】
仕切り板(66)が、主壁(70)と、主壁(70)の四周縁から前方に向かって形成された側壁(71)とを備え、前方に操作部(8)の後端部を受け入れる凹入部(72)を有する浅底容器状に形成されている、請求項1又は2に記載のロッカー装置。
【請求項4】
操作部(8)は、表示部(32)を有する操作端末(33)と、操作端末(33)を支持する取付枠(35)とを有し、
取付枠(35)は、操作端末(33)を受け入れる開口(44)を有するベース壁(45)と、ベース壁(45)から左右外方向に向かって延設されて、止め具(53)により本体ケース(2)の開口周縁に止付けられる取付壁(47)とを有し、
仕切り板(66)の側壁(71)には、本体ケース(2)の開口周縁に係合する係合片(73)が左右の外方向に突設されており、
係合片(73)が取付壁(47)と本体ケース(2)の開口周縁とで挟持固定されている、請求項3に記載のロッカー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個の収納室を備え、これら収納室内に収納された収納物を冷却した状態で保管することができるロッカー装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種のロッカー装置は、例えば特許文献1、2に開示されている。特許文献1のロッカー装置は、制御ユニット2とクール用ロッカーユニット3と、ドライ用ロッカーユニット4・5とで構成される。制御ユニット2には、操作スイッチや表示パネルなどが設けられている。クール用ロッカーユニット3は、前面開口が扉31a~34aにより開閉可能に構成された収納室31~34を備えている。収納室31~34の後面と上下左右面は、断熱壁11により区画されている。断熱壁11には、内箱に密着するように蒸発器12g-1~4が形成されており、これら蒸発器12g-1~4により各収納室31~34は冷却される(特許文献1の図5参照)。制御ユニット2は、クール用ロッカーユニット3の側方に配されている(特許文献1の図1参照)。
【0003】
特許文献2のロッカー装置は、断熱箱体からなる直方状の装置本体10を備える。装置本体10の内部には、複数のロッカー部20と導風路30が形成されている。導風路30はロッカー部20の後方側に形成されており、その上下方向の中央部には、蒸発器41が配されており、導風路30の上端には循環ファンFが配されている。装置本体10の底壁板13の下方には、圧縮機42や凝縮器43などを備える機械室17が設けられている。各ロッカー部20には、流入口25と流出口26とが形成されており、導風路30から供給された冷風は、導入口25を通ってロッカー部20の内部の収納域20aに供給されたのち、流出口26を介して収納域20aから導風路30に流出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平3-136609号公報
特開2022-163992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者等は、コンパクト化と低コスト化を課題としてロッカー装置の設計に携わっており、そこでは特許文献1のように、制御ユニットとロッカーユニットとを別々に設けるのではなく、収納室の1つ或いは2つを廃して、そこに操作部を配することを予定している。つまり、上下方向や左右方向に並ぶ多数個の収納室の中から、使用者の操作しやすい高さ位置にある1つ或いは2つの収納室の扉に代えて、二次元コードリーダーや操作用端末からなる操作部を嵌め込むことを予定している。しかし、特許文献1のロッカー装置では、各収納室31~34を区画する断熱壁11に蒸発器12g-1~4が形成されているため、収納室31~34の扉31a~34aに代えて操作部を配した場合には、冷却機構からの冷熱が操作部に伝導することが避けられず、操作部が冷却されて、結露が生じて操作部が故障するおそれがある。特許文献2のロッカー装置においても同様であり、導風路30から導入口25を通ってロッカー部20(収納室)の内部の収納域20aに供給された冷気により、操作部が冷却されて、結露が生じて操作部が故障するおそれがある。
【0006】
この問題は、例えば、特許文献1の構成では、操作部を配する収納室31~34の断熱壁11に埋め込まれる蒸発器12g-1~4を削除する、或いは蒸発器12g-1~4への冷媒の供給を停止することで解決できるが、その場合には蒸発器12g-1~4の配置を含む断熱箱の構造を変更する、或いは冷媒の供給ラインを変更することなど、ロッカー装置自身の大幅な断熱機構の構造変更が必要となり、ロッカー装置の製造コストが上昇することが避けられない。特許文献2の構成においても同様であり、操作部を配するロッカー部20の導入口25を塞ぐなど、ロッカー装置自身の大幅な断熱機構の構造変更が必要となり、ロッカー装置の製造コストが上昇することが避けられない。別の解決方法としては、操作部の裏面に結露防止用のヒーターを取り付けることが考えられるが、その場合には配線が増える、消費電力が増えるなどの新たな問題が生じる。
【0007】
本発明は、収納室の扉に代えて操作部が配されるロッカー装置において、ロッカー装置の冷却機構の構造変更を必要とすることなく、操作部へ冷熱が伝導されて結露が生じることを確実に防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前面に本体開口1を有する直方状の本体ケース2と、本体ケース2の内部空間3を画成するように構成された複数個の収納室4と、本体ケース2の前面側に配されて、各収納室4の取出し口5を開閉する扉6の施錠/解錠を行うロック装置7を操作するための操作部8とを備え、収納室4の収納空間が冷却機構により冷却されるロッカー装置を対象とする。一又は二の収納室4の扉6に代えて、これら収納室4の取出し口5を封するように操作部8が配されている。そして、操作部8の後方側に固定されて、操作部8への冷熱の伝熱を抑える断熱構造が、操作部8の後方に配置され、矩形状の主壁70を有する金属製の仕切り板66と、仕切り板66の後方に配されて、主壁70の全体を覆う断熱材からなる断熱ボード67と、断熱ボード67の後方に配されて、断熱ボード67の後面74と側面75、及び仕切り板66の側壁71を覆う発泡樹脂製の断熱シート68からなり、これら仕切り板66と断熱ボード67と断熱シート68の三者を一体化してなる断熱体69で構成されていることを特徴とする。
【0009】
断熱シート68は、断熱ボード67の後面74を覆う矩形状の後片79と、後片79の上下縁/左右縁から前方に向かって伸びて、断熱ボード67と仕切り板66の対向する2つの側面75と側壁71とを覆う2つの側片80とを備える断面コ字状の第1シート77と、側片80の形成箇所を除く位置に配されて、断熱ボード67と仕切り壁66の対向する2つの側面75と側壁71とを覆う長方形状の2枚の第2シート78・78とで構成されている。
【0010】
仕切り板66は、主壁70と、主壁70の四周縁から前方に向かって形成された側壁71とを備え、前方に操作部8の後端部を受け入れる凹入部72を有する浅底容器状に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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