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公開番号2024112227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023017152
出願日2023-02-07
発明の名称X線検査装置
出願人株式会社IHI,株式会社IHI検査計測
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類G01N 23/10 20180101AFI20240813BHJP(測定;試験)
要約【課題】貨物の個数を正確に特定する。
【解決手段】X線検査装置1は、検査対象である複数個の貨物2をX線を用いて撮像し、検査対象のX線画像を出力する撮像部10と、検査対象のX線画像を解析することにより、検査対象のX線画像の輝度値の分布を得る画像解析部34と、輝度値の分布に基づいて、検査対象の特徴量を抽出する特徴量抽出部36と、1個の貨物を撮像した基準X線画像の輝度値の分布から得られた特徴量である基準特徴量を記憶する記憶部50と、検査対象の特徴量と基準特徴量とに基づいて、検査対象の貨物2の個数を算出する計数部38と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
検査対象である複数個の貨物をX線を用いて撮像し、前記検査対象のX線画像を出力する撮像部と、
前記検査対象のX線画像を解析することにより、前記検査対象のX線画像の輝度値の分布を得る画像解析部と、
前記輝度値の分布に基づいて、前記検査対象の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
1個の貨物を撮像した基準X線画像の輝度値の分布から得られた特徴量である基準特徴量を記憶する記憶部と、
前記検査対象の特徴量と前記基準特徴量とに基づいて、前記検査対象の前記貨物の個数を算出する計数部と、
を備える、X線検査装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記検査対象は、前記複数個の貨物が1段もしくは複数段に積み重ねられたものであり、
前記検査対象のX線画像は、グレースケール画像であり、前記貨物が積み重ねられた段数に応じて濃淡が異なる少なくとも1つの画像領域を含み、
前記画像解析部は、前記検査対象のX線画像を解析することにより、前記輝度値の分布を表すヒストグラムを生成し、
前記ヒストグラムは、前記段数に応じて濃淡が異なる前記画像領域に対応する少なくとも1つのピークを有し、
前記特徴量抽出部は、前記ヒストグラムの前記ピークごとに、前記検査対象の特徴量を抽出する、請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記特徴量は、前記ヒストグラムの前記各ピークに対応する前記画像領域の平均輝度値と、当該画像領域の面積とを含む、請求項2に記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記計数部は、
前記検査対象の特徴量である前記平均輝度値と、前記基準特徴量である前記平均輝度値とに基づいて、積み重ねられた前記貨物の段数を算出し、
当該算出した段数と、前記検査対象の特徴量である前記面積と、前記基準特徴量である前記面積とに基づいて、前記検査対象の前記貨物の個数を算出する、請求項3に記載のX線検査装置。
【請求項5】
前記計数部により算出された前記検査対象の前記貨物の個数に関する情報、および、前記検査対象の前記貨物が積み重ねられた段数に関する情報のうち少なくとも1つを、前記検査対象のX線画像に重畳した出力画像を生成する出力画像生成部をさらに備える、請求項2または3に記載のX線検査装置。
【請求項6】
前記貨物は、容器に梱包された同種の資材である、請求項1または2に記載のX線検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、X線検査装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
税関などで、輸出入検査を受けるコンテナの中には、穀物などの資材がフレキシブルコンテナバッグなどの容器に梱包された状態で保管されている場合がある。このようなコンテナ内の貨物を検査するために、X線検査装置を用いてコンテナ越しに貨物のX線画像を撮像するX線検査装置が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1、2には、貨物を収容したコンテナまたはカートンボックスを開けることなく、当該コンテナ等の内部に収容された貨物の種類や、税関申告されていない貨物または危険物の有無を特定するために、X線検査装置を用いることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-112551号公報
特開平11-194102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の従来のX線検査装置では、コンテナ内の貨物の種類や危険物の有無を特定することに注力しており、コンテナ内の複数の貨物の個数を正確に特定することが困難であった。特に、同種の多数の貨物がコンテナ内に積み重ねられた状態で保管されている場合、当該多数の貨物が重なり合って写っているX線画像から、これら貨物の個数を正確に特定することは困難であった。
【0006】
このため、税関の検査官は、複数の貨物が重なり合って写っているX線画像を観察して、当該貨物の個数を目視で数えざるを得なかった。したがって、コンテナのサイズが大きくなり、目視で数える貨物の個数が増加するにつれ、検査官の負担が増大していた。
【0007】
そこで、本開示の目的は、貨物の個数を正確に特定することが可能なX線検査装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示のX線検査装置は、
検査対象である複数個の貨物をX線を用いて撮像し、前記検査対象のX線画像を出力する撮像部と、
前記検査対象のX線画像を解析することにより、前記検査対象のX線画像の輝度値の分布を得る画像解析部と、
前記輝度値の分布に基づいて、前記検査対象の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
1個の貨物を撮像した基準X線画像の輝度値の分布から得られた特徴量である基準特徴量を記憶する記憶部と、
前記検査対象の特徴量と前記基準特徴量とに基づいて、前記検査対象の前記貨物の個数を算出する計数部と、
を備える。
【0009】
前記検査対象は、前記複数個の貨物が1段もしくは複数段に積み重ねられたものであり、
前記検査対象のX線画像は、グレースケール画像であり、前記貨物が積み重ねられた段数に応じて濃淡が異なる少なくとも1つの画像領域を含み、
前記画像解析部は、前記検査対象のX線画像を解析することにより、前記輝度値の分布を表すヒストグラムを生成し、
前記ヒストグラムは、前記段数に応じて濃淡が異なる前記画像領域に対応する少なくとも1つのピークを有し、
前記特徴量抽出部は、前記ヒストグラムの前記ピークごとに、前記検査対象の特徴量を抽出するようにしてもよい。
【0010】
前記特徴量は、前記ヒストグラムの前記各ピークに対応する前記画像領域の平均輝度値と、当該画像領域の面積とを含むようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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