TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024110138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023014535
出願日2023-02-02
発明の名称凍結保存装置
出願人大陽日酸株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240807BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】試料を凍結保存容器から入出庫する際に、簡便な装置構成によって、試料の収納具、及び凍結保存容器に霜が付着することを抑制することが可能な凍結保存装置の提供。
【解決手段】凍結保存容器3を収納する収納部2Aと、収納部2Aの上方に位置し、凍結保存容器3の開口部3Aと連通して設けられた入出庫作業空間部2Bと、入出庫作業空間部2B内に、入出庫作業空間部2Bの露点を下げる乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給部4と、乾燥ガス供給部4と入出庫作業空間部2Bとの間に位置する乾燥ガス供給経路L1と、乾燥ガス供給経路L1に位置し、入出庫作業空間部2Bへの乾燥ガスの供給量を調整する、開閉弁6と、備え、入出庫作業空間部2Bは乾燥ガスが充満して陽圧とされ、凍結保存容器3と入出庫作業空間部2Bとの間で、試料の入出庫作業を行う、凍結保存装置1を選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
凍結保存容器を収納する収納部と、
前記収納部の上方に位置し、前記凍結保存容器の開口部と連通して設けられた入出庫作業空間部と、
前記入出庫作業空間部内に、前記入出庫作業空間部の露点を下げる乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給部と、
前記乾燥ガス供給部と前記入出庫作業空間部との間に位置する乾燥ガス供給経路と、
前記乾燥ガス供給経路に位置し、前記入出庫作業空間部への乾燥ガスの供給量を調整する、開閉弁と、備え、
前記入出庫作業空間部は乾燥ガスが充満して陽圧とされ、
前記凍結保存容器と前記入出庫作業空間部との間で、試料の入出庫作業を行う、凍結保存装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記入出庫作業空間部内の露点を計測する露点計をさらに備える、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項3】
前記開閉弁の開度を制御する制御装置をさらに備える、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項4】
前記乾燥ガス供給経路に位置し、乾燥ガスを一時的に貯留するバッファタンクをさらに備える、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項5】
前記乾燥ガス供給部が、予備凍結装置である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の凍結保存装置。
【請求項6】
前記予備凍結装置は、凍結保存用ボックスを収納する凍結保存用ラックを備え、
前記凍結保存用ラックを収容する収容空間を有して、前記凍結保存用ボックスに収納された試料を予備凍結させる、請求項5に記載の凍結保存装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、凍結保存装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
新薬の開発や医療の基礎研究に用いる実験動物の精子、受精卵、細胞などの生体試料を簡便に保存する方法として凍結保存方法が一般的に用いられている。特に、液化窒素を使用した凍結保存方法は最も長期間安定して保存できるとされ広く用いられている。
【0003】
この凍結保存方法では、生体試料はアンプルに収納され、アンプルはアンプル収納具に収納された状態で、凍結保存容器内で凍結保存される。前記凍結保存容器からアンプルを入出庫する際、アンプルおよびアンプル収納具が大気に触れることになり、アンプルおよびアンプル収納具、凍結保存容器などに大気中の水分が霜として付着する。
【0004】
したがって、従来の凍結保存装置(「グローブボックス」ともいう)では、アンプルやアンプル収納具(以下、「アンプル等」ともいう)に付着した霜が入出庫の度に凍結保存容器内に霜や氷粒として蓄積されるため、これらを取り除く場合は、定期的に凍結保存容器内のアンプルなど保存試料を移設した後、該容器内の液体窒素を除去し、容器内を乾燥させる、所謂メンテナンスを行う必要があった。
【0005】
そこで、特許文献1には、アンプル等への着霜及び着氷を防止するグローブボックスの構成が開示されている。前記グローブボックスは、凍結保存容器を収納した収納部と、前記収納部の上部に連通して設けられた入出庫作業空間部とを備え、入出庫作業空間部が乾燥ガスで充満されて陽圧とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-190163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された凍結保存装置では、入出庫作業空間部に乾燥ガスを充満させる際に、液化ガス供給源から入出庫作業空間部への液化ガスの導入経路に液化ガスを気化させる蒸発器(気化器)を設ける必要があった。
【0008】
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、試料を凍結保存容器から入出庫する際に、簡便な装置構成によって、試料の収納具、及び凍結保存容器に霜が付着することを抑制することが可能な凍結保存装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 凍結保存容器を収納する収納部と、
前記収納部の上方に位置し、前記凍結保存容器の開口部と連通して設けられた入出庫作業空間部と、
前記入出庫作業空間部内に、前記入出庫作業空間部の露点を下げる乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給部と、
前記乾燥ガス供給部と前記入出庫作業空間部との間に位置する乾燥ガス供給経路と、
前記乾燥ガス供給経路に位置し、前記入出庫作業空間部への乾燥ガスの供給量を調整する、開閉弁と、備え、
前記入出庫作業空間部は乾燥ガスが充満して陽圧とされ、
前記凍結保存容器と前記入出庫作業空間部との間で、試料の入出庫作業を行う、凍結保存装置。
[2] 前記入出庫作業空間部内の露点を計測する露点計をさらに備える、[1]に記載の凍結保存装置。
[3] 前記開閉弁の開度を制御する制御装置をさらに備える、[1]又は[2]に記載の凍結保存装置。
[4] 前記乾燥ガス供給経路に位置し、乾燥ガスを一時的に貯留するバッファタンクをさらに備える、[1]乃至[3]のいずれかに記載の凍結保存装置。
[5] 前記乾燥ガス供給部が、予備凍結装置である、[1]乃至[4]のいずれかに記載の凍結保存装置。
[6] 前記予備凍結装置は、凍結保存用ボックスを収納する凍結保存用ラックを備え、
前記凍結保存用ラックを収容する収容空間を有して、前記凍結保存用ボックスに収納された試料を予備凍結させる、[5]に記載の凍結保存装置。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、試料を凍結保存容器から入出庫する際に、簡便な装置構成によって、試料の収納具、及び凍結保存容器に霜が付着することを抑制することが可能な凍結保存装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
菊川深蒸し茶わり
5日前
国立大学法人大阪大学
組成物
21日前
株式会社島津製作所
溶血試薬
1か月前
株式会社明治
細菌の検出方法
1か月前
テルモ株式会社
多段培養容器
19日前
学校法人麻布獣医学園
ブタ心臓組織標本
1か月前
株式会社シバタ
微生物培養用の交換装置
1か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
4日前
個人
培養システム
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質
2か月前
本田技研工業株式会社
培養装置
1か月前
株式会社豊田中央研究所
材料評価方法
1か月前
本田技研工業株式会社
培養システム
1か月前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
1か月前
東ソー株式会社
多能性幹細胞由来細胞集団の製造方法
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
イチビキ株式会社
下痢・軟便の予防・軽減素材
1か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
29日前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
22日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
22日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
22日前
加藤嘉八郎酒造株式会社
清酒の製造方法、および清酒
2か月前
国立大学法人山梨大学
キメラタンパク質
4日前
JFEエンジニアリング株式会社
生細胞選別方法
4日前
アサヒビール株式会社
ビール様発泡性飲料
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
極東開発工業株式会社
発酵装置及びメタンガス製造方法
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
タカラバイオ株式会社
変異型SARS-CoV-2の検出方法
1か月前
続きを見る