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公開番号
2024108569
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-13
出願番号
2023013000
出願日
2023-01-31
発明の名称
液晶ポリエステル樹脂
出願人
上野製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08G
63/60 20060101AFI20240805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、誘電特性(誘電正接)に優れた液晶ポリエステル樹脂を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、式[I]~[V]
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024108569000005.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">28</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">164</com:WidthMeasure> </com:Image> [式中、p、q、r、sおよびtは、それぞれ各繰返し単位の液晶ポリエステル樹脂中での組成比(モル%)であり、以下の条件を満たす:1≦p≦7、17≦q≦27、17≦r≦27、17≦s≦27、17≦t≦27、p+q+r+s+t=100]
で表される繰返し単位を含んで構成され、JIS C2565に準拠した空洞共振器摂動法で長さ73mm、幅1.7mm、厚さ1.7mmのスティック状試験片を用いて測定される10GHzにおける誘電正接が0.00080以下である、液晶ポリエステル樹脂に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式[I]~[V]
TIFF
2024108569000004.tif
28
164
[式中、p、q、r、sおよびtは、それぞれ各繰返し単位の液晶ポリエステル樹脂中での組成比(モル%)であり、以下の条件を満たす:
1≦p≦7、
17≦q≦27、
17≦r≦27、
17≦s≦27、
17≦t≦27、
p+q+r+s+t=100]
で表される繰返し単位を含んで構成され、JIS C2565に準拠した空洞共振器摂動法で長さ73mm、幅1.7mm、厚さ1.7mmのスティック状試験片を用いて測定される10GHzにおける誘電正接が0.00080以下である、液晶ポリエステル樹脂。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
さらにr/q=0.6~1.4を満たす、請求項1に記載の液晶ポリエステル樹脂。
【請求項3】
さらにs/t=0.6~1.4を満たす、請求項1に記載の液晶ポリエステル樹脂。
【請求項4】
請求項1に記載の液晶ポリエステル樹脂と無機充填材および/または有機充填材を含む、液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項5】
無機充填材および/または有機充填材は、ガラス繊維、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、アラミド繊維、タルク、マイカ、グラファイト、ウォラストナイト、ドロマイト、クレイ、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ガラスバルーン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、および酸化チタンからなる群から選択される1種以上である、請求項4に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂あるいは請求項4または5に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物から構成される、成形品、フィルムまたは繊維からなる物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電特性(誘電正接)に優れた液晶ポリエステル樹脂に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶ポリマーは、耐熱性、剛性等の機械物性、耐薬品性、寸法精度等に優れているため、成形品用途のみならず、繊維やフィルムといった各種用途にその使用が拡大しつつある。特にパーソナル・コンピューターや携帯電話等の情報・通信分野においては、部品の高集積度化、小型化、薄肉化、低背化等が急速に進んでおり0.5mm以下の非常に薄い肉厚部が形成されるケースが多く、液晶ポリマーの優れた成形性、すなわち、流動性が良好であり、かつバリが出ないという他の樹脂にない特徴を活かして、その使用量が大幅に増大している。
【0003】
近年、通信分野における情報通信量の増加に伴い、電子機器や通信機器等において高周波領域(GHz帯)における信号の使用が増加している。一般的に、使用される信号の周波数が高くなるにつれて、通信線路上を流れる電気信号や光信号の劣化、すなわち、伝送損失を引き起こしやすくなることが知られている。伝送損失の一因としては、電気電子部品を構成する樹脂(液晶ポリマーなど)に起因する誘電損失が挙げられる。誘電損失は樹脂の誘電特性、すなわち誘電率(ε)および誘電正接(tanδ)に比例して増大するため、情報の劣化を防ぐためには、優れた誘電特性を有するものが求められている。
【0004】
一般に、液晶ポリエステル樹脂にガラス繊維およびガラスバルーンが配合された液晶性ポリエステル樹脂組成物(特許文献1)は誘電率が低いことが知られている。
【0005】
また、高周波数帯において低誘電正接を示す液晶性芳香族ポリエステルとして、(a)p-ヒドロキシ安息香酸に由来する構造単位、(b)m-ヒドロキシ安息香酸に由来する構造単位、および(c)1種以上のヒドロキシナフトエ酸に由来する構造単位の内、2種以上の芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を含んでなる液晶性芳香族ポリエステル(特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-323705号公報
特開2004-250620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の液晶性ポリエステル樹脂組成物は、誘電率に優れるものの、充填剤を大量に添加すると誘電正接が上昇(悪化)する虞があり、また、特許文献2の液晶性芳香族ポリエステルを用いたとしても、さらなる高周波数帯の使用においては低誘電正接能が不十分であった。
【0008】
本発明の目的は、誘電特性(誘電正接)に優れた液晶ポリエステル樹脂を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、特定の繰返し単位を構成成分とすることによって、十分な低誘電正接能を有する液晶ポリエステル樹脂が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち本発明は、以下の好適な態様を包含する。
[1]式[I]~[V]
TIFF
2024108569000001.tif
28
164
[式中、p、q、r、sおよびtは、それぞれ各繰返し単位の液晶ポリエステル樹脂中での組成比(モル%)であり、以下の条件を満たす:
1≦p≦7、
17≦q≦27、
17≦r≦27、
17≦s≦27、
17≦t≦27、
p+q+r+s+t=100]
で表される繰返し単位を含んで構成され、JIS C2565に準拠した空洞共振器摂動法で長さ73mm、幅1.7mm、厚さ1.7mmのスティック状試験片を用いて測定される10GHzにおける誘電正接が0.00080以下である、液晶ポリエステル樹脂。
[2]さらにr/q=0.6~1.4を満たす、[1]に記載の液晶ポリエステル樹脂。
[3]さらにs/t=0.6~1.4を満たす、[1]または[2]に記載の液晶ポリエステル樹脂。
[4][1]~[3]のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂と無機充填材および/または有機充填材を含む、液晶ポリエステル樹脂組成物。
[5]無機充填材および/または有機充填材は、ガラス繊維、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、アラミド繊維、タルク、マイカ、グラファイト、ウォラストナイト、ドロマイト、クレイ、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ガラスバルーン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、および酸化チタンからなる群から選択される1種以上である、[4]に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
[6][1]~[3]のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂あるいは[4]または[5]に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物から構成される、成形品、フィルムまたは繊維からなる物品。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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