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公開番号2024108460
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023012844
出願日2023-01-31
発明の名称足湯マット
出願人個人
代理人個人
主分類A47K 3/022 20060101AFI20240805BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】持続的な保温及び一定の足湯の効果を実現し、安全で利便性がある足湯マットを提供する。
【解決手段】お湯を貯水することができる足湯マットであって、使用者の足が接触する接触面が、少なくとも使用者の両足を載置することができる広さを有する底部と、底部の外縁から所定の高さまで延伸して立設されている側壁部と、を備え、底部及び側壁部で囲まれた空間に、お湯を貯水することができるようになっており、所定の高さが、使用者の足底から踝までの距離を基にして設定されており、可撓性を有する素材で形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
お湯を貯水することができる足湯マットであって、
使用者の足が接触する接触面が、少なくとも使用者の両足を載置することができる広さを有する底部と、
前記底部の外縁から所定の高さまで延伸して立設されている側壁部と、を備え、
前記底部及び前記側壁部で囲まれた空間に、お湯を貯水することができるようになっており、
前記所定の高さが、使用者の足底から踝までの距離を基にして設定されており、
可撓性を有する素材で形成されていることを特徴とする足湯マット。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記側壁部での自由端である端部が、外方に突出した形状になっている請求項1に記載の足湯マット。
【請求項3】
前記側壁部において、自由端である端部の幅が、固定端である端部の幅より短くなっている請求項1に記載の足湯マット。
【請求項4】
前記底部が、前記接触面において、使用者の足が載置されたときに足指が位置する範囲に、隣接する前記足指の間に挿入可能な形状である突起部を有する請求項1に記載の足湯マット。
【請求項5】
前記底部が、前記接触面において、使用者の足裏のつぼを押圧可能な形状である隆起部を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の足湯マット。
【請求項6】
前記底部の接触面とは反対側の面が、滑り止めのために、凹凸を有する形状になっている請求項1に記載の足湯マット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、お湯を貯水することができる足湯マットに関し、特に、シャワー使用時に実用性がある足湯マットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
入浴するときに、浴槽を使わずに、シャワーだけで済ませている人がおり、毎日浴槽に浸かるのではなく、時々シャワーだけで済ませることがある人も含めると、シャワーのみの入浴の割合は小さくない。長く入浴する時間がない、浴槽の掃除が面倒である、光熱費を節約できる等の理由により、シャワーだけで済ませる人もいれば、一人暮らし用の住宅物件等では、浴室に浴槽がない物件もある。
【0003】
入浴をシャワーだけで済ませる場合、体を十分に温めるのが難しく、特に冬場はその影響が大きく、入浴後、体の冷え込みを強く感じてしまうことがある。浴槽に浸からないことにより、浴槽に浸かることによる効果、例えば疲労回復、冷え性の解消、新陳代謝活性化等を、シャワーのみの入浴では、得ることが難しくなる。
【0004】
シャワーのみの入浴において、浴槽への入浴による効果を得るべく、シャワー使用時に、使用者の足元にシャワーからのお湯を貯水する用具を設置する方法が提案されている。これは、いわゆる足湯による効果を狙った方法である。
【0005】
足湯は膝から下をお湯に浸ける入浴方法であり、足湯の効果として、血流の改善による冷え性や浮腫みの解消、疲労回復、痛みの緩和、良質な睡眠等が挙げられる。足湯は、足だけを温めるので、着衣のままでも行うことができることが長所の1つとなっており、浴室以外の室内でも行うことが可能であるが、上記の提案方法は、シャワー使用時に利用することを想定した方法である。
【0006】
例えば、特開2012-223531号公報(特許文献1)では、本体バスマットの外周部分に立ち上がりの壁を設け、更に、排水用の穴、穴の蓋及び排水用の溝を設けたプール型バスマットが提案されている。使用時は、排水用の穴を蓋で塞ぎ、お湯を溜め、バスマットの中に足を入れて、シャワーを浴びる。シャワーを浴びている間、体を流れ落ちるお湯は本体バスマットに溜まる。使用後は、蓋を外して、お湯を排水するようになっている。
【0007】
実用新案登録第3231294号公報(特許文献2)では、シャワーのお湯をためる貯水部が、使用者の足を載せる底部分と、底部分の側方に設けられて底部分を囲む側壁部分とを備え、底部分が、貯水部の内部と外部とを繋ぐ蓋なし穴またはスリットを有する足湯用具が提案されている。このような構成とすることにより、シャワーのお湯で使用者の足を適度に温めることができるとともに、使用者がシャワーを終えて貯水部から出た際、貯水部の内部にたまったお湯が蓋なし穴またはスリットから外部へ排出され、お湯を抜く作業が不要になるので、使用者にとって使い勝手のよい足湯用具を提供することができるとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-223531号公報
実用新案登録第3231294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1のバスマットでは、外周部分の壁の高さについて明確な記載がなく、例えば、一般的な足湯用具のように脹脛近辺までお湯に浸かれるような高さまである場合、お湯が溜まるまでに時間がかかり、お湯が溜まった後、シャワーを使用して、シャワーからのお湯が本体バスマットに流入しても、流入するお湯と流出するお湯の置換が不十分で、お湯が冷めやすくなるおそれがある。壁が高いバスマットでは、立位でシャワーを使用している使用者が体のバランスを崩した場合等において、体を適切に支えるのが難しくなるおそれがある。バスマットが硬質な素材で形成されている場合、そのおそれは強くなる。また、特許文献1のバスマットでは、溜まったお湯は、蓋を外すことにより排水することができるので、排水の手間は軽減されるが、蓋や蓋の留め具等が必要であり、簡単な構成とはならず、サイズも大きくなる傾向がある。サイズが大きいバスマットは、浴室内に常置した場合、邪魔な存在となるおそれがある。
【0010】
特許文献2の足湯用具は、貯水部内部に溜まったお湯が、蓋なし穴またはスリットから常時排出されるので、シャワーを一時的に止めた場合もお湯が排出され続けるので、溜まったお湯が減少し、使用者の足が冷えてしまうおそれがある。貯水部の側壁部分の高さに関しては、実施例において、60~100mm程度と記載されているが、その根拠は記載されていない。また、側壁部分を、実施例のように、断面が円形の筒状の形態にした場合、使用者が側壁部分に足を載せた場合、滑ってしまうおそれがある。
(【0011】以降は省略されています)

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