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公開番号2024107941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012149
出願日2023-01-30
発明の名称撮像レンズ
出願人株式会社コシナ
代理人個人
主分類G02B 13/00 20060101AFI20240802BHJP(光学)
要約【課題】 広角域においても充分に広いイメージサークルを維持し、かつ色被りが生じる問題を回避するなど、レンズ全体のコンパクト化及び高性能化を実現する。
【解決手段】 三枚のレンズL1…L3により構成した前レンズ群Gfと、五枚のレンズL4…L8により構成した後レンズ群Grとを備え、光学全長をLA,全系の焦点距離をfとしたとき、1.5<〔LA/f〕<1.9を満たすとともに、前レンズ群Gfの最も物体OBJ側に位置するレンズ面から前レンズ群Gfの最も像IMG側に位置するレンズ面までの距離をTf,後レンズ群Grの最も物体OBJ側に位置するレンズ面から後レンズ群Grの最も像IMG側に位置するレンズ面までの距離をTrとしたとき、1.7<〔Tr/Tf〕<2.3を満たす光学系100を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数枚のレンズにより構成し、かつ開口絞りに対して物体側に配した前レンズ群,及び複数のレンズにより構成し、かつ開口絞りに対して像側に配した後レンズ群とを備える撮像レンズにおいて、三枚のレンズにより構成した前記前レンズ群と、五枚のレンズにより構成した前記後レンズ群とを備え、光学全長をLA,全系の焦点距離をfとしたとき、
1.5<〔LA/f〕<1.9 … (条件1)
を満たすとともに、前記前レンズ群の最も物体側に位置するレンズ面から前記前レンズ群の最も像側に位置するレンズ面までの距離をTf,前記後レンズ群の最も物体側に位置するレンズ面から前記後レンズ群の最も像側に位置するレンズ面までの距離をTrとしたとき、
1.7<〔Tr/Tf〕<2.3 … (条件2)
を満たす光学系を備えることを特徴とする撮像レンズ。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記前レンズ群及び前記後レンズ群を構成する正レンズの屈折率をnd,バックフォーカスをBF〔mm〕,前記後レンズ群の最も像側に位置するレンズ面より像高の最も高い位置に結像する光束の中心線を延長し、光軸との交点から結像面までの距離をX〔mm〕としたとき、
nd>1.83 … (条件3)
X>32 … (条件4)
BF>17 … (条件5)
を満たすことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項3】
前記前レンズ群は、物体側から順に、一枚の負レンズを用いた単レンズと、物体側に位置する正レンズと像側に位置する負レンズを接合した第一接合レンズにより構成することを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項4】
前記第一接合レンズは、前記正レンズの屈折率をndpf,前記負レンズの屈折率をndnfとしたとき、
ndpf>ndnf … (条件6)
を満たすことを特徴とする請求項3記載の撮像レンズ。
【請求項5】
前記後レンズ群は、物体側に配することにより凹面となるレンズ面を有する負レンズと像側に配した正レンズを接合した第二接合レンズを、最も物体側に配してなることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項6】
前記第二接合レンズは、前記正レンズの屈折率をndpr,前記負レンズの屈折率をndnrとしたとき、
ndpr>ndnr … (条件7)
を満たすことを特徴とする請求項5記載の撮像レンズ。
【請求項7】
前記後レンズ群は、像側から順に、非球面レンズ,負レンズを配して構成することを特徴とする請求項1又は5記載の撮像レンズ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーレスカメラ等に使用する交換レンズとして用いて好適な撮像レンズに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ミラーレスカメラ等に使用する交換レンズ(撮像レンズ)は、マウントの大口径化等によりバックフォーカスや後玉径の制約が少なくなり、レンズタイプのバリエーションが広がっているとともに、撮像素子における写真フイルムと同等サイズの大型化及び写真フイルム以上の高性能化(高精細化)が進んでいる。また、カメラ本体の小型化により、交換レンズにも小型化が求められ、ユーザサイドからは、ある程度の明るさと広い画角を有するとともに、高性能を確保した小型コンパクトな交換レンズが望まれており、この種のレンズとして、特許文献1に開示される小型の大口径広角レンズ及び特許文献2に開示される結像レンズも提案されている。
【0003】
しかし、これら従来のレンズは、ある程度の明るさ(F2.0程度)と広い画角(74゜程度)を確保し、加えて高いレンズ性能、即ち、良好な収差特性及び解像度を有するとともに、レンズ全体の小型コンパクト化の実現は容易でなく、特に、小型コンパクト化を実現する場合、レンズ性能の一部を犠牲にせざるを得ない課題が存在した。
【0004】
そこで、本出願人は、これらの課題を解決するための撮像レンズを、特許文献3により提案した。この撮像レンズは、二枚の正レンズ及び少なくとも二枚の負レンズにより構成した前レンズ群と、物体側から順に、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズ,正レンズ,負レンズ,負の単レンズにより構成した後レンズ群とを備え、後レンズ群の焦点距離をf2,レンズ全系の焦点距離をfa,最も物体側のレンズ面から像面までの距離をLT,前レンズ群の二枚の正レンズにおけるd線での屈折率をndとしたとき、2.00<〔LT/fa〕<2.25,0.4<〔f2/LT〕<1.6,nd>1.83の各条件を満たすように構成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-352060号公報
特開2014-59466号公報
特開2022-100641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献3に記載の撮像レンズは、フルサイズのイメージサークルを確保したまま更なる小型コンパクト化を実現するには、像側に位置する最終レンズから最大像高まで到着する光線の角度が大きくなり、デジタルカメラで撮像した場合には、本来の色に対して特定の色に傾いてしまう、いわゆる色被りと呼ばれる問題を生じやすくなるなど、更なる改善すべき課題も残されていた。
【0007】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した撮像レンズの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するため、複数枚のレンズL1…により構成し、かつ開口絞りSTOに対して物体OBJ側に配した前レンズ群Gf,及び複数のレンズL4…により構成し、かつ開口絞りSTOに対して像IMG側に配した後レンズ群Grとを備える撮像レンズ1を構成するに際して、三枚のレンズL1,L2,L3により構成した前レンズ群Gfと、五枚のレンズL4,L5,L6,L7,L8により構成した後レンズ群Grとを備え、光学全長をLA,全系の焦点距離をfとしたとき、1.5<〔LA/f〕<1.9(条件1)を満たすとともに、前レンズ群Gfの最も物体OBJ側に位置するレンズ面(i=1)から前レンズ群Gfの最も像IMG側に位置するレンズ面(i=5)までの距離(前群長)をTf,後レンズ群Grの最も物体OBJ側に位置するレンズ面(i=7)から後レンズ群Grの最も像IMG側に位置するレンズ面(i=15(14))までの距離(後群長)をTrとしたとき、1.7<〔Tr/Tf〕<2.3(条件2)を満たす光学系100を備えることを特徴とする。
【0009】
この場合、発明の好適な態様により、前レンズ群Gf及び後レンズ群Grを構成する正レンズ(L2,L5,L6)の屈折率をnd,バックフォーカスをBF〔mm〕,後レンズ群Grの最も像IMG側に位置するレンズ面(i=15(14))より像高の最も高い位置に結像する光束の中心線を延長し、光軸Dcとの交点から結像面までの距離をX〔mm〕としたとき、nd>1.83(条件3),X>32(条件4),BF>17(条件5)を満たすことが望ましい。また、前レンズ群Gfは、物体OBJ側から順に、一枚の負レンズL1を用いた単レンズと、物体OBJ側に位置する正レンズL2と像IMG側に位置する負レンズL3を接合した第一接合レンズJ1により構成できるとともに、この第一接合レンズJ1は、正レンズL2の屈折率をndpf,負レンズL3の屈折率をndnfとしたとき、ndpf>ndnf(条件6)を満たすことが望ましい。一方、後レンズ群Grは、物体OBJ側に配することにより凹面となるレンズ面(i=7)を有する負レンズL4と像IMG側に配した正レンズL5を接合した第二接合レンズJ2を、最も物体OBJ側に配して構成できるとともに、この第二接合レンズJ2は、正レンズL5の屈折率をndpr,負レンズL4の屈折率をndnrとしたとき、ndpr>ndnr(条件7)を満たすことが望ましい。さらに、後レンズ群Grは、像IMG側から順に、非球面レンズL8,負レンズL7を配して構成できる。
【発明の効果】
【0010】
このような構成を有する本発明に係る撮像レンズ1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)

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