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公開番号2024106634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023011004
出願日2023-01-27
発明の名称組成物、組成物を生産するための方法、反応装置、重合体を生産するための方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類C08L 61/00 20060101AFI20240801BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】重合容器の内部に重合体スケールが付着することを防止するスケール防止剤、その生産方法、及び単量体を重合させる装置を提供する。
【解決手段】組成物が、溶媒と、界面活性剤と、芳香族化合物及びカルボニル化合物の付加縮合物を主成分とする複数の粒子とを含む。組成物における溶媒の含有率は、95質量%以下である。界面活性剤は、有機概念図法を用いて導出されるHLB値が15以上50以下の化合物であって、付加縮合物及び付加縮合物の塩とは異なる化合物である第2化合物を含む。複数の粒子は、(i)25℃においてキュムラント法により測定される平均粒子径が19nm未満である、及び/又は、(ii)25℃において動的光散乱法により測定される散乱強度から導出される個数基準の粒度分布における0.6nm以上10nm未満の粒子数の割合が90%以上である、若しくは、個数基準の粒度分布における累積90%粒子径が10nm未満である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶媒中に複数の粒子が分散した組成物であって、
組成物は、
溶媒と、
界面活性剤と、
芳香族化合物及びカルボニル化合物の付加縮合物ある第1化合物及び/又は第1化合物の塩と、
を含み、
前記第1化合物は、芳香族化合物及びカルボニル化合物の組み合わせが同一である1以上の種類の付加縮合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、
組成物における溶媒の含有率は、95質量%以下であり、
界面活性剤は、有機概念図法を用いて導出されるHLB値が15以上50以下の化合物であって、前記第1化合物及び前記第1化合物の塩とは異なる化合物である第2化合物を含み、
複数の粒子は、
(a)前記第1化合物及び/又は前記第1化合物の塩を含み、
(b)(i)25℃においてキュムラント法により測定される平均粒子径が19nm未満である、及び/又は、(ii)25℃において動的光散乱法により測定される散乱強度から導出される個数基準の粒度分布における0.6nm以上10nm未満の粒子数の割合が90%以上である、若しくは、個数基準の粒度分布における累積90%粒子径が10nm未満である、
組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
複数の粒子における第1化合物の含有量と、複数の粒子における第1化合物の塩の含有量との合計は、10~100質量%である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
複数の粒子の少なくとも一部は、芳香族化合物及びカルボニル化合物の付加縮合物の異性体の混合物を含む、
請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
複数の粒子は、
芳香族化合物及びカルボニル化合物の鎖状縮合物の粒子と、
芳香族化合物及びカルボニル化合物の環状縮合物の粒子と、
を含む、
請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
第1化合物は、
芳香族化合物及びカルボニル化合物の鎖状縮合物と、
芳香族化合物及びカルボニル化合物の環状縮合物と、
を含む、
請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
付加縮合物は、芳香族化合物に由来する2個以上の構成単位のそれぞれが、カルボニル化合物に由来する1個の構成単位を介して結合している芳香族化合物多量体である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
付加縮合物は、触媒及び界面活性剤の存在下で、芳香族化合物及びカルボニル化合物を反応させて得られ、
界面活性剤は、芳香族化合物に対して0.01当量以上の第2化合物を含む、
請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
芳香族化合物は、ナフトール類である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
カルボニル化合物は、アルデヒド化合物又はケトン化合物である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
芳香族化合物は、下記の一般式(1)で表される化合物であり、
JPEG
2024106634000010.jpg
32
153
カルボニル化合物は、下記の一般式(2)で表されるアルデヒド化合物であり、


-CHO (2)
一般式(1)及び一般式(2)において、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ水素原子又は炭化水素基である、
請求項1に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、組成物を生産するための方法、反応装置、重合体を生産するための方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アルデヒド化合物ヒドロキシナフタリン系化合物とを溶媒の存在下で縮合反応させて得られた縮合反応生成物を、重合容器の内部に重合体スケールが付着することを防止するためのスケール防止剤として利用することが開示されている。特許文献2には、芳香族化合物とカルボニル化合物との付加縮合物を、上記のスケール防止剤として利用することが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第5445142号公報
[特許文献2]特許第6916400号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第1の態様においては、組成物が提供される。上記の組成物は、例えば、溶媒中に複数の粒子が分散した組成物である。上記の組成物は、例えば、溶媒を含む。上記の組成物は、例えば、界面活性剤を含む。上記の組成物は、例えば、芳香族化合物及びカルボニル化合物の付加縮合物ある第1化合物及び/又は前記第1化合物の塩を含む。上記の組成物において、第1化合物は、例えば、芳香族化合物及びカルボニル化合物の組み合わせが同一である1以上の種類の付加縮合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物である。上記の組成物における溶媒の含有率は、例えば、95質量%以下である。上記の組成物において、界面活性剤は、例えば、第2化合物を含む。第2化合物は、例えば、有機概念図法を用いて導出されるHLB値が15以上50以下の化合物である。第2化合物は、例えば、第1化合物及び/又は前記第1化合物の塩とは異なる化合物である。上記の組成物において、複数の粒子は、例えば、(i)25℃においてキュムラント法により測定される平均粒子径が19nm未満である、及び/又は、(ii)25℃において動的光散乱法により測定される散乱強度から導出される個数基準の粒度分布における0.6nm以上10nm未満の粒子数の割合が90%以上である、若しくは、個数基準の粒度分布における累積90%粒子径が10nm未満である。
【0004】
上記の組成物の何れかにおいて、複数の粒子における第1化合物の含有量と、複数の粒子における第1化合物の塩の含有量との合計は、10~100質量%であってよい。上記の組成物の何れかにおいて、複数の粒子の少なくとも一部は、芳香族化合物及びカルボニル化合物の付加縮合物の異性体の混合物を含んでよい。上記の組成物の何れかにおいて、複数の粒子は、芳香族化合物及びカルボニル化合物の鎖状縮合物の粒子と、芳香族化合物及びカルボニル化合物の環状縮合物の粒子とを含んでよい。
【0005】
上記の組成物の何れかにおいて、第1化合物は、芳香族化合物及びカルボニル化合物の鎖状縮合物と、芳香族化合物及びカルボニル化合物の環状縮合物とを含んでよい。上記の組成物の何れかにおいて、付加縮合物は、芳香族化合物に由来する2個以上の構成単位のそれぞれが、カルボニル化合物に由来する1個の構成単位を介して結合している芳香族化合物多量体であってよい。上記の組成物の何れかにおいて、付加縮合物は、触媒及び界面活性剤の存在下で、芳香族化合物及びカルボニル化合物を反応させて得られる化合物であってよい。上記の組成物において、界面活性剤は、芳香族化合物に対して0.01当量以上の第2化合物を含んでよい。
【0006】
上記の組成物の何れかにおいて、芳香族化合物は、ナフトール類であってよい。上記の組成物の何れかにおいて、カルボニル化合物は、アルデヒド化合物又はケトン化合物であってよい。
【0007】
上記の組成物の何れかにおいて、芳香族化合物は、下記の一般式(1)で表される化合物であってよい。上記の組成物の何れかにおいて、カルボニル化合物は、下記の一般式(2)で表されるアルデヒド化合物であってよい。一般式(1)及び一般式(2)において、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ水素原子又は炭化水素基であってよい。
(一般式1)
JPEG
2024106634000002.jpg
32
153
(一般式2)


-CHO (2)
【0008】
上記の組成物の何れかにおいて、芳香族化合物は、α-ナフトールであってよい。上記の組成物の何れかにおいて、カルボニル化合物は、ホルムアルデヒドであってよい。
【0009】
上記の組成物の何れかにおいて、界面活性剤は、アニオン性界面活性剤であってよい。上記の組成物の何れかにおいて、第2化合物は、HLB値が15以上50以下のピロリドン類又はその誘導体であってよい。
【0010】
本発明の第2の態様においては、組成物を生産するための方法が提供される。上記の方法において、組成物は、例えば、溶媒中に複数の粒子が分散した組成物である。上記の方法において、複数の粒子は、例えば、芳香族化合物及びカルボニル化合物の付加縮合物の一種である第1化合物及び/又は第1化合物の塩を含む。複数の粒子は、例えば、(i)25℃においてキュムラント法により測定される平均粒子径が19nm未満である、及び/又は、(ii)25℃において動的光散乱法により測定される散乱強度から導出される個数基準の粒度分布における0.6nm以上10nm未満の粒子数の割合が90%以上である、若しくは、個数基準の粒度分布における累積90%粒子径が10nm未満である。
(【0011】以降は省略されています)

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