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公開番号2024104944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009401
出願日2023-01-25
発明の名称ボールねじ
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16H 25/24 20060101AFI20240730BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高速化に対応しつつ、潤滑剤の供給を適切に行なえるボールねじを提供する。
【解決手段】ボールねじは、外周ねじ溝が形成されたねじ軸と、内周ねじ溝が形成されたナットと、対向する前記外周ねじ溝と前記内周ねじ溝とにより形成される転動路内に収容される複数のボールと、前記ナットの外周に固定配置され、前記ナットとの間に潤滑剤を保持する空間を形成する貯蔵ケースと、を有し、前記ナットは、外周面と内周面とを連通する給油穴を備え、前記空間に保持された潤滑剤を、前記給油穴を介して前記転動路に給油することが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外周ねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周ねじ溝が形成されたナットと、
対向する前記外周ねじ溝と前記内周ねじ溝とにより形成される転動路内に収容される複数のボールと、
前記ナットの外周に固定配置され、前記ナットとの間に潤滑剤を保持する空間を形成する貯蔵ケースと、を有し、
前記ナットは、外周面と内周面とを連通する給油穴を備え、前記空間に保持された潤滑剤を、前記給油穴を介して前記転動路に給油することが可能である、
ことを特徴とするボールねじ。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記給油穴は、前記内周ねじ溝の溝底に向かって開口する、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項3】
前記ナットは、前記転動路の一端側から他端側へと前記ボールを循環する循環路と、前記空間と前記循環路とを連通する給油穴とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項4】
前記ナットの外周面には、前記転動路の一端側から他端側へと前記ボールを循環するリターンチューブが取り付けられており、
前記貯蔵ケースは、前記リターンチューブとの干渉を避けるようにして、前記ナットの外周を360度未満で取り巻いている、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項5】
前記ナットはフランジを備えており、前記ナットのフランジとは反対側の端部に締結部材が締結されており、
前記貯蔵ケースは、前記フランジと前記締結部材との間に挟持される、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項6】
前記貯蔵ケースは開口を備え、前記開口に透明な部材がはめ込まれている、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のボールねじ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ボールねじは、螺旋溝を外周面に有する略円柱状のねじ軸と、ねじ軸の螺旋溝に対向する螺旋溝を内周面に有する略筒状のナットと、両螺旋溝により形成される螺旋状の転動路内に転動自在に装填された複数のボールと、を備えている。そして、ボールを介して螺合されているナットとねじ軸とを相対回転運動させると、転動路内でのボールの転動を介して、ナットとねじ軸とが軸方向に相対移動するようになっている。
【0003】
このようなボールねじは、転動路内に配されたグリースまたはオイル等の潤滑剤により潤滑されつつ作動する。ボールナットの内部に封入された潤滑剤は、ボールねじの揺動運動(微小送りによる繰返し運動)、すなわち、ボールの繰返し転動公転やナットに対するねじ軸の相対移動によってボールナットの両端部に押しやられ、その一部がボールの押出力によってナット外部に漏出する。
【0004】
特に、潤滑剤としてグリースを用いた場合は、グリースがボールナットの両端部に押しやられたままとなる。このため、潤滑を必要とするボール転動溝とボール間の潤滑剤が不足して、ボール転動溝とボールの接触面における油膜が面圧によって破断されやすくなり、油膜切れが生じてボール転動溝が早期に摩耗等する恐れがある。かかる油膜切れを防ぐためには、定期的に潤滑剤を補給する必要があり、自動給油装置によるコストアップや定期的メンテナンスの手間が必須となるという問題があった。
【0005】
これに対し、ボールねじ内に潤滑剤を保持する技術が、例えば特許文献1、2に開示されている。特許文献1の技術によれば、ナット両端のシール部に空間部を形成して、グリース溜まり効果を図っている。また、特許文献2の技術によれば、ナット内部回路間に空間部分を形成し、この空間部分にグリースを塗布することを企図している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-118602号公報
特開2008-19932号公報
特開平07-332456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、ナットの両端部にグリース溜まり空間を作るために、軸方向にナットが長くなり、ナットのストロークが短くなるという問題がある。また、ナット両端に溜まるグリースがナット内のボール循環路内に直接グリース供給できないため、この技術による潤滑効果は限定的である。
【0008】
さらに、特許文献2の技術では、ナット内部に空間部を作るために、ボールが転動する有効回路の長さが減り、結果的にストロークが短くなり、ボールねじの負荷容量が減ってしまうという問題がある。また、ナット内部に作ったグリース溜まり空間がナットのボール循環路(負荷圏)の外であるため、直接ナット循環路内へのグリース供給が困難であり、同様に潤滑効果が限定的である。
【0009】
加えて、特許文献1と特許文献2によれば、グリース溜まり空間がナットの軸方向の空間の制限により、グリースの保存空間が限られてしまい、これによりグリースの貯蓄量が限定的となる。
【0010】
これに対し、特許文献3には、ナットを回転可能に保持する転がり軸受の固定外輪の内周面とナットの外周面との間に、環状のすき間空間を設けて潤滑剤を注入する技術が開示されている。第1の給油穴を介して給油配管からすき間空間に注入された潤滑剤は、ナットに設けられた第2の給油穴を通り、ナットの内周面とねじ軸の外周面との間のすき間に供給されてボールねじのボール循環部に給油される。かかる構成によれば、ナットの軸線方向長を抑えつつ、ボールねじの循環部にも潤滑剤を供給できる。
(【0011】以降は省略されています)

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