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公開番号2024103632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024087660,2020570030
出願日2024-05-30,2019-06-14
発明の名称C/EBPアルファsaRNAを含む併用療法
出願人ミナ セラピューティクス リミテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/713 20060101AFI20240725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】C/EBPαを標的とするsaRNAおよび少なくとも1つの追加の活性剤を含む医薬組成物を提供すること。
【解決手段】対象の癌を治療するための医薬組成物は、単離された合成saRNAと少なくとも1つの追加の活性剤とを含み、前記saRNAがC/EBPα遺伝子の発現をアップレギュレートし、前記saRNAは配列番号1(CEBPA-51)の配列を含む鎖を含み、前記追加の活性剤はペンブロリズマブ、トレメリムマブ、デュルバルマブ、またはニボルマブである。
【選択図】 図7A
特許請求の範囲【請求項1】
それを必要とする対象の癌を治療するための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、単離された合成saRNAと少なくとも1つの追加の活性剤とを含み、前記医薬組成物は前記対象に投与されるものであり、
前記saRNAがC/EBPα遺伝子の発現をアップレギュレートし、前記saRNAが配列番号1(CEBPA-51)の配列を含む鎖を含み、
前記追加の活性剤がペンブロリズマブ、トレメリムマブ、デュルバルマブ、またはニボルマブである、医薬組成物。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記C/EBPα遺伝子の発現が、少なくとも20%、50%、100%、2倍、3倍、4倍または5倍アップレギュレートされる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記saRNAが二本鎖であり、アンチセンス鎖およびセンス鎖を含む、請求項1または請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記saRNAのアンチセンス鎖が配列番号1(CEBPA-51)の配列を含み、前記saRNAのセンス鎖が、配列番号2(CEBPA-51)の配列を含む、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記saRNAがMTL-CEBPAとして投与される、請求項1~4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記saRNAは、前記追加の活性剤と同時にまたは順次に投与されるものである、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記追加の活性剤が、ペンブロリズマブである、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記対象がさらに高周波アブレーション(RFA)治療を受ける、請求項1~7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記対象がsaRNA治療の前にRFA治療を受ける、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記癌が、肝細胞癌(HCC)、大腸癌、胃癌、皮膚癌、膵臓癌、頭頸部癌、子宮頸癌、および前立腺癌から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリヌクレオチド、特にsaRNAと、C/EBPαおよびC/EBPα経路をモジュレートするための組成物、ならびに代謝障害、癌を含む過剰増殖性疾患を治療することおよび幹細胞系統をレギュレートすることのような治療用途で同組成物を使用する方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
CCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(C/EBPα、Cs/EBPアルファ、C/EBPA、またはCEBPA)は、ヒトおよびラットにわたり保存されるロイシンジッパータンパク質である。この核転写因子は、肝細胞、骨髄単球、脂肪細胞、並びに他のタイプの乳腺上皮細胞に豊富に存在している[非特許文献1]。それは、N末端部分の2つのトランス活性化ドメインと、C末端部分の他のC/EBPファミリーメンバーとの二量化を媒介するロイシンジッパー領域およびDNA結合ドメインとで構成される。C/EBP転写因子ファミリーの結合部位は、正常な肝細胞機能の維持および傷害への反応に関与する多くの遺伝子のプロモータ領域に存在する。C/EBPαは、免疫および炎症反応、発生、細胞増殖、抗アポトーシス、ならびにいくつかの代謝経路に関与するいくつかの肝臓特異的遺伝子の転写において多面発現効果を有する[非特許文献2]。それは肝細胞の分化状態の維持に不可欠である。それはアルブミン転写を活性化すると共に、尿素産生に関与する複数のオルニチン回路酵素をコードする遺伝子の発現を調整し、したがって正常な肝機能に重要な役割を果たしている。
【0003】
成体肝臓において、C/EBPαは、最終分化肝細胞で機能することが明らかにされているが、一方で、急速増殖肝腫細胞はC/EBPαの一部のみを発現する[非特許文献3]。C/EBPαは、レチノブラストーマのアップレギュレーションとCdk2およびCdk4の阻害とを介する細胞増殖の強い阻害剤であるp21をアップレギュレートすることが知られている[非特許文献4、非特許文献5]。肝細胞癌(HCC)において、C/EBPαは、抗増殖特性を有する腫瘍サプレッサーとして機能する[非特許文献6]。
【0004】
C/EBPα mRNAまたはタンパク質のモジュレーションを研究するためにさまざまなアプローチが行われている。C/EBPαタンパク質は、翻訳後のリン酸化およびSUMO化によりレギュレートされることが知られている。たとえば、FLT3チロシンキナーゼ阻害剤および細胞外シグナル調節キナーゼ1および/または2(ERK1/2)は、C/EBPαのセリン21リン酸化を阻止し、C/EBPαタンパク質の顆粒球分化能を増加させる[非特許文献7、非特許文献8]。加えて、2-シアノ-3,12-ジオキソオレアン-1,9-ジエン-28-酸(CDDO)によりC/EBPα翻訳を効率的に誘導可能であり、それにより、C/EBPαタンパク質アイソフォームの比がp30形よりも全長p42形が有利になるように変化するために顆粒球分化が誘導される[非特許文献9]。
【0005】
C/EBPα遺伝子は、染色体19q13.1に位置するイントロンのない遺伝子である。ほとんどの真核細胞は、遺伝子発現をレギュレートするための機序としてRNA相補性を使用する。一例は、二本鎖低分子干渉RNAを用いてRNA誘導サイレンシング複合体(RISC:RNA-induced silencing complex)により遺伝子発現をノックダウンするRNA干渉(RNAi:RNA interference)経路である。現在では、低分子二本鎖RNAオリゴヌクレオチドはまた、遺伝子のプロモータ領域を標的としてこれらの遺伝子の転写活性化を媒介する能力を有することが確立されており、RNA活性化(RNAa:RNA activation)、アンチジーンRNA(agRNA)、または低分子活性化RNA(saRNA)と呼ばれてきた[非特許文献10]。遺伝子のsaRNA誘導活性化は、マウス、ラット、および非ヒト霊長類を含む他の哺乳動物種で保存されており、遺伝子の内因性アップレギュレーションの影響を研究するための一般的な方法に急速になりつつある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
レクストロム-ハイムズ(Lekstrom-Himes)ら、J.Bio.Chem.、1998年、第273巻、p.28545~28548
ダーリントン(Darlington)ら、Current Opinion of Genetic Development、1995年、第5巻、第5号、p.565~570
ウメク(Umek)ら、Science、1991年、第251巻、p.288~292
ティムケンコ(Timchenko)ら、Genes&Development、1996年、第10巻、p.804~815
ワング(Wang)ら、Molecular Cell、2001年、第8巻、p.817~828
イアコバ(Iakova)ら、Seminars in Cancer Biology、2011年、第21巻、第1号、p.28~34
ラドムスカ(Radomska)ら、Journal of Experimental Medicine、2006年、第203巻、第2号、p.371~381
ロス(Ross)ら、Molecular and Cellular Biology、2004年、第24巻、第2号、p.675~686
コシュミーダ(Koschmieder)ら、Blood、2007年、第110巻、第10号、p.3695~3705
リー(Li)ら、PNAS、2006年、第103巻、p.17337~17342
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、saRNAを用いて治療目的にてC/EBPαの標的化モジュレーションを行う必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、CEBPA-saRNA分子および少なくとも1つの追加の活性剤を含む併用療法を提供する。併用療法を調製および使用する方法も提供される。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細は、以下の詳細な説明に記載されている。本発明の他の特徴、目的、および利点は、詳細な説明および図面ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、CEBPA-saRNA分子および少なくとも1つの追加の活性剤を含む医薬組成物が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のsaRNAの機能に関与する核酸部分間の関係を示す概略図である。
実施例4の研究デザインのタイムラインである。
実施例4で考察した腫瘍浸潤ヘルパーTリンパ球の変化を示す。
実施例4で考察した腫瘍浸潤細胞傷害性Tリンパ球の変化を示す。
実施例4で考察したRFA処置を行わない場合の腫瘍浸潤ナチュラルキラーT細胞の変化を示す。
実施例4で考察したRFA処置を行う場合の腫瘍浸潤ナチュラルキラーT細胞の変化を示す。
実施例5で考察した腫瘍体積の変化を示す。
実施例5で考察したAFPの変化を示す。
研究期間にわたる群内の各動物のCT26腫瘍サイズ、ならびに実施例7で考察した研究における18、21および23日目の散布図を示す。
研究期間にわたる群内の各動物のCT26腫瘍サイズ、ならびに実施例7で考察した研究における18、21および23日目の散布図を示す。
研究期間にわたる群内の各動物のCT26腫瘍サイズ、ならびに実施例7で考察した研究における18、21および23日目の散布図を示す。
研究期間にわたる群内の各動物のCT26腫瘍サイズ、ならびに実施例7で考察した研究における18、21および23日目の散布図を示す。
MTL-CEBA+Nexavar(登録商標)(左パネル)およびMTL-CEBPA+抗PD1(右パネル)処置動物の第3週の腫瘍重量を示す。
MTL-CEBA+抗PD1(上部パネル)およびMTL-CEBPA+Nexavar(登録商標)(下部パネル)処置動物の第3週の腫瘍体積を示す。
MTL-CEBA+抗PD1(上部パネル)およびMTL-CEBPA+Nexavar(登録商標)(下部パネル)処置動物の第3週の腫瘍体積を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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