TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024102122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2024068187,2021540953
出願日2024-04-19,2020-08-18
発明の名称化学構造発生装置、化学構造発生プログラム、及び化学構造発生方法
出願人JSR株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類G16C 20/00 20190101AFI20240723BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】機械学習の学習用データとして用いられるのに適切な分子構造を効率的に発生させる化学構造発生装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】化学構造発生装置1において、発生機能100aは、1以上の化合物からなる反応物リストと、化学反応リストとに基づいて、1以上の化合物からなる生成物リストを生成する。制御機能100bは、生成物リストを新たな反応物リストとして発生部に与えるとともに、反応物リストと生成物リストとのうち少なくとも一方のリストを有するデータベースの更新を行い、新たな反応物リスト及び化学反応リストに基づいて発生機能100aに新たな生成物リストを生成させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1以上の化合物からなる反応物リストと、化学反応リストとに基づいて、1以上の化合物からなる生成物リストを生成する発生部と、
前記生成物リストを新たな反応物リストとして前記発生部に与えるとともに、前記反応物リストと前記生成物リストとのうち少なくとも一方のリストを有するデータベースの更新を行い、前記新たな反応物リスト及び前記化学反応リストに基づいて前記発生部に新たな生成物リストを生成させる制御部とを備える、化学構造発生装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記発生部は、前記反応物リストから、1以上の化合物を抽出し、前記化学反応リストから、前記1以上の化合物が反応物になるような化学反応を抽出し、前記化学反応の生成物を前記1以上の化合物からなる生成物リストに追加する、請求項1に記載の化学構造発生装置。
【請求項3】
前記発生部は、生成される前記生成物リストから除外される生成物、又は前記化学反応リストから除外される化学反応を定める規則である禁止規則に更に基づいて、前記生成物リストを生成する、請求項1又は2に記載の化学構造発生装置。
【請求項4】
前記発生部は、前記生成物リストの候補となる化合物が、以前に生成された生成物リストの中に含まれているか否かを判定し、前記候補となる化合物が、以前に生成された生成物リストの中に含まれていると判定した場合、前記候補となる化合物を、前記生成物リストに含めない、請求項1~3のいずれか一つに記載の化学構造発生装置。
【請求項5】
前記反応物のそれぞれには、情報が対応づけられ、
前記発生部は、前記生成物リストの候補となる化合物を生成する際に、前記候補となる化合物それぞれに対応する情報を更に算出し、算出した前記情報に基づいて、前記候補となる化合物を、前記生成物リストに含めるか否かを決定する、請求項1~4のいずれか一つに記載の化学構造発生装置。
【請求項6】
前記反応物のそれぞれに対応づけられる前記情報は、数値情報である、請求項5に記載の化学構造発生装置。
【請求項7】
前記反応物のそれぞれに対応づけられる前記数値情報は、前記反応物のそれぞれの生成物としてのコストを表す情報であり、
前記発生部は、前記候補となる化合物それぞれに対応する数値情報を、当該候補となる化合物の原料となる前記反応物のコストと、当該反応物から当該候補となる化合物を生成する化学反応に係るコストとの和を用いて生成する、請求項6に記載の化学構造発生装置。
【請求項8】
前記反応物のそれぞれには、数値情報が対応づけられ、
前記発生部は、前記数値情報に基づく優先順位に従って、前記生成物リストの候補を発生させる、請求項1~4のいずれか一つに記載の化学構造発生装置。
【請求項9】
前記反応物のそれぞれには、前記反応物のコストを表す情報が対応づけられ、
前記発生部は、前記反応物のコストを表す情報に基づいて、前記生成物リストの候補となる化合物のコストを算出し、算出した前記生成物リストの候補となる化合物のコストを予め設定された閾値と比較し、
前記コストが前記閾値を上回る場合、前記候補となる化合物を、前記生成物リストに含めない、請求項5又は6に記載の化学構造発生装置。
【請求項10】
前記反応物リストは、化合物を選択しない操作を、要素として含み、
前記発生部は、前記反応物リストから、化合物の抽出に代えて前記要素を抽出することで、前記要素を抽出しなかった時と比較して少ない個数の反応物に係る化学反応により得られる化合物を前記生成物リストに追加する、請求項1~9のいずれか一つに記載の化学構造発生装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化学構造発生装置、化学構造発生プログラム、及び化学構造発生方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コンピューターシミュレーションを用いて、機械学習により有用な性質をもつ分子を設計する方法に興味が持たれている。一例として、まず学習フェーズにおいて学習用のデータセットを用いて例えば深層学習等の機械学習により学習済モデルを生成し、続いて実行フェーズにおいて、学習フェーズにおいて生成された学習済モデルを用いて、例えば物性値の予測や、所望の物性を有する分子の探索を行う。
【0003】
ここで、例えば深層学習等の機械学習を行うためには大量の学習用データ(訓練データ)が必要になることから、質の良い学習用データをどのように効率よく生成するかが重要となる。このような観点から、機械学習の学習用データとして用いることが適切であるような分子の構造を自動的に発生させる化学構造発生装置が重要となる。
【0004】
ここで、原子数に対して可能な分子構造の数は、原子数が増大するにしたがって指数関数的に増大し、組み合わせ爆発がおこるため、候補となる分子の構造を網羅的に発生させるのは現実的には不可能である。加えて、利用可能な分子、すなわち、実際に安定に存在し、商業的に利用可能な分子の数の、ありうる分子構造の数に対する比は、原子数が増加すると急激に減少する。機械学習を行う上で、商業的に利用可能ではない分子構造を多数含む学習用データを用いることは時間的にも経済的にも極めて非効率的である。従って、商業的に利用可能であり価値の高い分子だけを効率的に発生させることのできる化学構造発生装置が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第9501606号
米国特許出願公開第2018/096100号明細書
特開2001-058962号公報
国際公開第9736252号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、機械学習の学習用データとして用いられるのに適切な分子構造を効率的に発生させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る化学構造発生装置は、発生部と、制御部とを備える。発生部は、1以上の化合物からなる反応物リストと、化学反応リストとに基づいて、1以上の化合物からなる生成物リストを生成する。制御部は、生成物リストを新たな反応物リストとして発生部に与えるとともに、反応物リストと生成物リストとのうち少なくとも一方のリストを有するデータベースの更新を行い、新たな反応物リスト及び化学反応リストに基づいて発生部に新たな生成物リストを生成させる。
【0008】
また、本発明に係る化学構造発生プログラムは、1以上の化合物からなる反応物リストと、化学反応リストとに基づいて、1以上の化合物からなる生成物リストを生成する処理と、生成物リストを新たな反応物リストとして与える処理と、反応物リストと生成物リストとのうち少なくとも一方のリストを有するデータベースの更新を行う処理と新たな反応物リスト及び化学反応リストに基づいて新たな生成物リストを生成させる処理と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0009】
また、本発明に係る化学構造発生方法は、化学構造発生装置により実行される化学構造発生方法であって、1以上の化合物からなる反応物リストと、化学反応リストとに基づいて、1以上の化合物からなる生成物リストを生成し、生成物リストを新たな反応物リストとして与え、反応物リストと生成物リストとのうち少なくとも一方のリストを有するデータベースの更新を行い、新たな反応物リスト及び化学反応リストに基づいて新たな生成物リストを生成させる方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、機械学習の学習用データとして用いられるのに適切な分子構造を効率的に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社リンク
心理分析システム
26日前
花王株式会社
美容システム
3か月前
個人
支援システム、支援プログラム
3か月前
個人
自動車乗員の健康管理システム
3日前
TOTO株式会社
排泄情報管理システム
5か月前
TOTO株式会社
生体情報管理システム
5か月前
住友化学株式会社
組成提案装置
3か月前
株式会社アルメックス
遠隔医療システム
3か月前
学校法人近畿大学
腫瘍の分類推定システム
5か月前
富士通株式会社
介入方法及び介入プログラム
18日前
トヨタ自動車株式会社
方法
4か月前
住友化学株式会社
学習装置及び予測装置
3か月前
株式会社レイヤード
情報処理システム
5か月前
株式会社BiPSEE
情報処理装置及びプログラム
18日前
株式会社医療情報技術研究所
医療機関受付システム
3か月前
株式会社レイヤード
患者管理システム及びプログラム
3か月前
日本電気株式会社
児童支援システム及び児童支援方法
2か月前
富士通株式会社
機器特定方法及び機器特定プログラム
26日前
株式会社医用工学研究所
手術時間比較システム
4か月前
富士通株式会社
表示制御方法及び表示制御プログラム
2か月前
三幸電子株式会社
医薬品販売管理システム
19日前
アサイクル株式会社
管理方法、管理システム、管理装置
2か月前
株式会社 サン・システム
手術器材セット管理システム
2か月前
個人
プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
4か月前
個人
アミデーション反応のシミュレーション方法
2か月前
株式会社ミラボ
スケジュール案内装置、及びプログラム
6日前
株式会社ウェルナス
健康管理システム
2か月前
日清食品ホールディングス株式会社
シニアの健康状態の改善方法
今日
タカラベルモント株式会社
リハビリ支援装置
4か月前
日本アルテミス株式会社
生体情報管理システム
2か月前
株式会社100
サービス提供サーバおよびサービス提供方法
21日前
富士フイルム株式会社
プログラム
5か月前
KDDI株式会社
情報処理装置、方法及びプログラム
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
3か月前
TOTO株式会社
排泄情報処理装置、プログラム及びシステム
5か月前
グリムテック株式会社
処方せん医薬品用遠隔自動販売システム
2か月前
続きを見る