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公開番号2024100944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2024083889,2023117775
出願日2024-05-23,2019-09-30
発明の名称マルチラインイントラ予測のためのモードリストを生成する方法、並びにその装置及びコンピュータプログラム
出願人テンセント・アメリカ・エルエルシー
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 19/593 20140101AFI20240719BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 現在ブロックを符号化するために使用されるイントラ予測モードを信号伝達する方法を提供する。
【解決手段】 当該方法は、現在ブロックのゼロ参照ラインに対応する第1の最確モードリスト(MPMリスト)を生成することであって、第1のMPMリストが、第1の複数のイントラ予測モードを含む、第1のMPMリストを生成することと、現在ブロックの1つ以上の非ゼロ参照ラインに対応する第2のMPMリストを生成することであって、第2のMPMリストが、第2の複数のイントラ予測モードを含み、第2の複数のイントラ予測モードが、第1の複数のイントラ予測モードのサブセットを含む、第2のMPMリストを生成することと、現在ブロックを符号化するために使用される参照ラインを示す参照ラインインデックスを信号伝達することと、第1のMPMリストおよび第2のMPMリストのうち、イントラ予測モードを示すイントラモードインデックスを信号伝達することとを含む。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサが実行する、符号化された動画像ビットストリームにおける、現在ブロックを符号化するために使用されるイントラ予測モードを信号伝達する方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記現在ブロックのゼロ参照ラインに対応する第1の最確モードリスト(MPMリスト)を生成するステップであって、前記第1のMPMリストが、第1の複数のイントラ予測モードを含む、ステップと、
前記現在ブロックの1つ以上の非ゼロ参照ラインに対応する第2のMPMリストを生成するステップであって、前記第2のMPMリストが、第2の複数のイントラ予測モードを含み、前記第2の複数のイントラ予測モードが、前記第1の複数のイントラ予測モードのサブセットを含む、ステップと、
前記ゼロ参照ラインおよび前記1つ以上の非ゼロ参照ラインのうち、前記現在ブロックを符号化するために使用される参照ラインを示す参照ラインインデックスを信号伝達するステップと、
前記イントラ予測モードを示すイントラモードインデックスを信号伝達するステップとを含み、
前記参照ラインが前記ゼロ参照ラインであることを前記参照ラインインデックスが示すことに基づいて、前記イントラモードインデックスが、第1のMPMリスト内の前記イントラ予測モードを示す、もしくは、
前記参照ラインが前記1つ以上の非ゼロ参照ラインのうちの1つであることを前記参照ラインインデックスが示すことに基づいて、前記イントラモードインデックスが、前記第2のMPMリスト内の前記イントラ予測モードを示す、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許商標庁に、2018年10月5日に出願された米国仮出願第62/742,252号明細書および2019年7月15日に出願された米国特許出願第16/511,626号明細書による、米国特許法119条による優先権を主張しており、これらの明細書は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
本開示は、高度な動画像符号化技術に関する。より具体的には、本開示は、マルチラインイントラ予測のためのモードリスト生成スキームに関する。
【背景技術】
【0003】
ITU-T VCEG(Q6/16)およびISO/IEC MPEG(JTC 1/SC 29/WG 11)は、H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)規格を、2013年(バージョン1)、2014年(バージョン2)、2015年(バージョン3)、および2016年(バージョン4)に発表した[1]。2015年に、これら2つの標準組織は、共同でJVET(Joint Video Exploration Team)を結成し、HEVCを超える次の動画像符号化規格の開発の可能性を探索した。2017年10月、これらの標準組織は、HEVCを超える性能を備えた動画像圧縮に関する共同提案募集(CfP)を発行した。2018年2月15日までに、標準ダイナミックレンジ(SDR)で合計22のCfPレスポンス、ハイダイナミックレンジ(HDR)で12のCfPレスポンス、360ビデオカテゴリ(360 video categories)で12のCfPレスポンスがそれぞれ提出された。2018年4月に、受領されたすべてのCfPレスポンスが、122 MPEG/第10回JVET会議で評価された。この会議の結果、JVETは、HEVCを超える次世代の動画像符号化の標準化プロセスを正式に開始した。新しい規格はVVC(Versatile Video Coding)と名付けられ、JVETはJoint Video Expert Teamと改名された。
【0004】
HEVCで使用されるイントラ予測モードを図1に示す。HEVCにおいては、合計35のイントラ予測モードがあり、これらのうち、モード10は水平モード、モード26は垂直モードであり、モード2、モード18およびモード34は斜めモードである。イントラ予測モードは、3つの最確モード(most probable mode;MPM)と残りの32のモードによって通知される。
【0005】
イントラモードを符号化するには、サイズ3の最確モード(MPM)リストを、隣接ブロックのイントラモードに基づいて作成する。このMPMリストは、MPMリストまたはプライマリMPMリストと呼ばれる。イントラモードがMPMリストからのものでない場合、イントラモードが選択したモードに属しているか否かを示すフラグが通知される。
【0006】
HEVCのMPMリスト生成プロセスの例を以下に示す。
・If(leftIntraDir==aboveIntraDir&&leftIntraDir>DC_IDX)
MPM[0]=leftIntraDir;
MPM[1]=((leftIntraDir+offset)%mod)+2;
MPM[2]=((leftIntraDir-1)%mod)+2;
・Else if(leftIntraDir==aboveIntraDir)
MPM[0]=PLANAR_IDX;
MPM[1]=DC_IDX;
MPM[2]=VER_IDX;
・Else if(leftIntraDir!=aboveIntraDir)
MPM[0]=leftIntraDir;
MPM[1]=aboveIntraDir;
If(leftIntraDir>0&&aboveIntraDir>0)
・MPM[2]=PLANAR_IDX;
Else
・MPM[2]=(leftIntraDir+aboveIntraDir)<2?VER_IDX:DC_IDX;
【0007】
ここでは、leftIntraDirを使用して左側ブロックのモードを示し、aboveIntraDirを使用して上側ブロックのモードを示す。左側またはブロックが現在使用可能でない場合、leftIntraDirまたはaboveIntraDirはDC_IDXになる。また、変数「offset」および「mod」は定数値で、それぞれ29と32に設定されている。
【0008】
マルチラインイントラ予測は、イントラ予測のためにより多くの参照ラインを使用するために提案され、エンコーダが、イントラ予測器を生成するために使用される参照ラインを決定および通知する。参照ラインインデックスはイントラ予測モードの前に通知され、非ゼロ参照ラインインデックスが通知された場合は、平面(Planar)モード/DCモードはイントラ予測モードから除外される。図2には、4つの参照ラインの例が描かれており、各参照ラインは、左上の参照サンプルとともに、6つのセグメント、すなわち、セグメントA~Fで構成されている。さらに、セグメントAおよびFには、それぞれセグメントBおよびEからの最も近いサンプルが埋め込まれる。
【0009】
マルチラインイントラ予測の場合、非ゼロ参照ラインで使用可能なモードがゼロ参照ラインと同じ場合、マルチラインイントラ予測の符号化の複雑度は非常に高くなる。したがって、非ゼロ参照ラインに使用可能なイントラ予測モードの数を減らす必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態では、少なくとも1つのプロセッサが実行する、符号化された動画像ビットストリームにおける、現在ブロックを符号化するために使用されるイントラ予測モードを信号伝達(本願において、「通知」とも記する)する方法であって、少なくとも1つのプロセッサが、現在ブロックのゼロ参照ラインに対応する第1の最確モード(MPM)リスト(MPMリスト)を生成するステップであって、第1のMPMリストが、第1の複数のイントラ予測モードを含む、ステップと、現在ブロックの1つ以上の非ゼロ参照ラインに対応する第2のMPMリストを生成するステップであって、第2のMPMリストが、第2の複数のイントラ予測モードを含み、第2の複数のイントラ予測モードが、第1の複数のイントラ予測モードのサブセットを含む、ステップと、ゼロ参照ラインおよび1つ以上の非ゼロ参照ラインのうち、現在ブロックを符号化するために使用される参照ラインを示す参照ラインインデックスを信号伝達するステップと、イントラ予測モードを示すイントラモードインデックスを信号伝達するステップとを含み、参照ラインがゼロ参照ラインであることを参照ラインインデックスが示すことに基づいて、イントラモードインデックスが第1のMPMリスト内のイントラ予測モードを示し、もしくは、参照ラインが1つ以上の非ゼロ参照ラインのうちの1つであることを参照ラインインデックスが示すことに基づいて、イントラモードインデックスが、第2のMPMリスト内のイントラ予測モードを示す、方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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