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公開番号2024098669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002291
出願日2023-01-11
発明の名称固定部材及び壁
出願人JFE建材株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類E01F 8/00 20060101AFI20240717BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】固定部材による壁構造体の固定時の作業負担を軽減する固定部材及び壁を提供する。
【解決手段】本発明に係る固定部材は、第1方向に沿って溝が形成された支柱の溝の内側に挿入された壁構造体に固定され、2つの面のうち一方を押した反力により壁構造体を他方に押し付けて設置する板状の弾性部材である固定部材であって、一方の端部に、押圧部と、他方の端部に、壁構造体に設けられた固定面に沿わせた状態で固定される固定部と、押圧部及び固定部を接続する支点部と、を備える。固定部は、支点部が壁構造体に当接し、押圧部が2つの面のうち一方に当接した状態または当該固定部の先端が固定面に当接した状態において、当該固定部の第1方向に垂直な第1断面における断面形状の支点部から当該固定部の先端の間の中央部が、固定面と離間するように構成され、かつ貫通孔を備え、固定部の中央部の接線は、固定面又は固定面のうち接合部材が接合される接合部における接線と平行である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って溝が形成された支柱の前記溝の内側に挿入された壁構造体に接合部材により固定され、前記溝の対向する2つの面のうち一方を押した反力により前記壁構造体を前記2つの面うち他方に押し付けて設置する板状の弾性部材である固定部材であって、
一方の端部に、前記2つの面のうち一方に押し付けられる押圧部と、
他方の端部に、前記壁構造体に設けられた固定面に沿わせた状態で固定される固定部と、
前記押圧部及び前記固定部を接続する支点部と、を備え、
前記押圧部は、
前記2つの面のうち一方と前記壁構造体との間に形成される隙間に挿入され、
前記2つの面のうち一方と前記壁構造体に当接した前記支点部との間で前記壁構造体を前記2つの面のうち他方に押し付けるように付勢するものであり、
前記固定部は、
前記支点部が前記壁構造体に当接し、前記押圧部が前記2つの面のうち一方に当接した状態または当該固定部の先端が前記固定面に当接した状態において、当該固定部の第1方向に垂直な第1断面における断面形状の前記支点部から当該固定部の先端の間の中央部が、前記固定面と離間するように構成され、かつ前記中央部が貫通孔を備え、
前記第1断面において、前記固定部の前記中央部の接線は、
前記固定面又は前記固定面のうち前記接合部材が接合される接合部における接線と平行である、固定部材。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記固定部は、
前記第1断面において、前記壁構造体の前記固定面に対向する凹面を備える、請求項1に記載の固定部材。
【請求項3】
前記固定部の前記凹面は、
中央部に頂点を有する、請求項2に記載の固定部材。
【請求項4】
前記固定部の前記凹面は、
前記第1断面において、弧状である、請求項2又は3に記載の固定部材。
【請求項5】
前記固定部の前記凹面は、
前記第1断面において、中央部で2つの平面を接続した形状である、請求項2又は3に記載の固定部材。
【請求項6】
前記押圧部は、
前記固定部の前記凹面を前記支点部から延長した仮想面とは異なる方向に延びる、請求項2又は3に記載の固定部材。
【請求項7】
前記押圧部は、
前記固定部の前記凹面を前記支点部から延長した仮想面に対し外側に向かって延びる、請求項2又は3に記載の固定部材。
【請求項8】
前記支点部は、
前記壁構造体に向かう突出部が形成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の固定部材。
【請求項9】
板面に弾性力を増加させるための凸形状を更に備える、請求項1~3の何れか1項に記載の固定部材。
【請求項10】
前記壁構造体に仮固定するための係止部を更に備える、請求項1~3の何れか1項に記載の固定部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、道路又は鉄道に設置される壁に用いられる固定部材及び壁の構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鉄道の軌道や道路を走行する車両による騒音の抑制のために鉄道や道路などに沿って壁が設置されている。壁は、例えば鉄道においては、軌道の側方に設けられており、軌道を走行する車両の騒音が軌道の外部に漏れるのを抑制するものである。
【0003】
鉄道の軌道に沿って設置されている壁は、軌道の側方に立設されている2つのH形支柱のそれぞれのフランジ部の間に壁構造体を挿入して構成されている。壁構造体の厚さは、H形支柱のフランジ部の間の寸法よりも薄い。壁構造体とフランジ部との間に生じる隙間には弾性を有する固定部材が挿入され、固定部材の弾性による反発力により壁構造体をフランジ部に押し付けて位置が固定される。固定部材は、壁構造体にボルト及びナットを用いて固定される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
固定部材は、一方の端部が壁構造体とH形支柱のフランジとの間に挿入され、他方の端部が壁構造体に設けられた固定部にボルトにより固定されている。固定部材は、平板状のバネ材を折り曲げて成形されたものであり、自由状態で断面形状が略「く」の字形状に屈曲されている。一方の端部と他方の端部との間が屈曲部となっており、他方の端部をボルトにより壁構造体の固定面に押し付けた状態で固定することにより、固定部材の一方の端部は、H形支柱の一方のフランジの裏面に押し付けられる。壁構造体は、固定部材の一方の端部が一方のフランジに押し付けられる反力により固定部材を介して他方のフランジ側に押し付けられ、H形支柱のフランジの間に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-177044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されている固定部材は、固定部が平板状に形成されているため、ボルト又はねじなどの固定部材を設置する前の状態においては、固定部と壁構造体の固定面との間にくさび状の隙間が生じる(図7参照)。この状態において、ボルトで固定部を固定面に緊結固定するには、固定部に設けられた貫通孔にボルトを挿通した状態で、固定面の裏側に設置されたナットのねじ孔にボルトを螺合させ締め込む作業が必要になる。ボルトを締め込む前の状態において、固定部の平面と壁構造体の固定面とは互いに交差した位置関係になっており、ボルトを貫通孔に挿通させたままねじ孔に螺合させるためには、貫通孔を大きくする必要があった。
【0007】
また、固定部材により壁構造体を強固に固定するためには、交差した位置関係にある固定部材の固定部の平面と壁構造体の固定面との成す角度がなるべく大きくなる様に設定される。このとき、固定面の法線方向からの視点において、ボルトを螺合させるねじ孔と固定部材の貫通孔とがずれて位置するため、ボルトをねじ孔に螺合させるには、固定部材の固定部に荷重を掛けて貫通孔の位置をねじ孔に近づけながらボルトを挿通させる必要があった。このように、特許文献1に開示されている固定部材は、ボルトによる緊結作業が困難であるという課題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、固定部材による壁構造体の固定時の作業負担を軽減する固定部材及び壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る固定部材は、第1方向に沿って溝が形成された支柱の前記溝の内側に挿入された壁構造体に接合部材により固定され、前記溝の対向する2つの面のうち一方を押した反力により前記壁構造体を前記2つの面うち他方に押し付けて設置する板状の弾性部材である固定部材であって、一方の端部に、前記2つの面のうち一方に押し付けられる押圧部と、他方の端部に、前記壁構造体に設けられた固定面に沿わせた状態で固定される固定部と、前記押圧部及び前記固定部を接続する支点部と、を備え、前記押圧部は、前記2つの面のうち一方と前記壁構造体との間に形成される隙間に挿入され、前記2つの面のうち一方と前記壁構造体に当接した前記支点部との間で前記壁構造体を前記2つの面のうち他方に押し付けるように付勢するものであり、前記固定部は、前記支点部が前記壁構造体に当接し、前記押圧部が前記2つの面のうち一方に当接した状態または当該固定部の先端が前記固定面に当接した状態において、当該固定部の第1方向に垂直な第1断面における断面形状の前記支点部から当該固定部の先端の間の中央部が、前記固定面と離間するように構成され、かつ前記中央部が貫通孔を備え、前記第1断面において、前記固定部の前記中央部の接線は、前記固定面又は前記固定面のうち前記接合部材が接合される接合部における接線と平行である。
【0010】
本発明に係る壁は、第1方向に沿って溝が形成された支柱と、前記溝の内側に挿入された壁構造体と、前記壁構造体に固定された上記の固定部材と、を備え、前記固定部材は、前記壁構造体に設けられた前記固定面に、前記固定部が沿うように変形された状態で固定されたものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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