TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024135759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046612
出願日2023-03-23
発明の名称半断面PCaPC床版の製造方法
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240927BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】プレテンション方式の半断面PCaPC床版の製造時の諸条件を合わせることで、一体化する半断面PCa床版同士のそり量や短縮量などの個体差を抑制し、接合部の精度向上を達成することができる半断面PCaPC床版の製造方法を提供する。
【解決手段】橋梁の床版を第1PCaPC床版10と、第2PCaPC床版20に橋軸直角方向に二分割されて第1PCaPC床版10と第2PCaPC床版20が異なる時期に施工されて現地で一体化される半断面PCa床版の製造方法において、第1PCaPC床版10と第2PCaPC床版20を、同一のプレテンション施設で同一緊張材(PC鋼材2)により同一のプレテンション条件で同時にコンクリートを打設して製造する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の床版を第1PCaPC床版と、第2PCaPC床版に橋軸直角方向に二分割されて第1PCaPC床版と第2PCaPC床版が異なる時期に施工されて現地で一体化される半断面PCa床版の製造方法であって、
前記第1PCaPC床版と前記第2PCaPC床版を、同一のプレテンション施設で同一緊張材により同一のプレテンション条件で同時にコンクリートを打設して製造すること
を特徴とする半断面PCaPC床版の製造方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記第1PCaPC床版と前記第2PCaPC床版を、同一の養生施設で養生条件を合わせて養生を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の半断面PCaPC床版の製造方法。
【請求項3】
前記第1PCaPC床版と前記第2PCaPC床版を、接合面で接合した場合に左右対称となる位置でそれぞれ支持して仮置き・保管すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の半断面PCaPC床版の製造方法。
【請求項4】
第1期線施工時に前記第1PCaPC床版を施工する場合には、現地での前記第1PCaPC床版の主桁位置に合わせて、前記第2PCaPC床版の仮置き位置を第1PCaPC床版の主桁位置と接合面で接合した場合に左右対称となる位置で支持して仮置き・保管すること
を特徴とする請求項3に記載の半断面PCaPC床版の製造方法。
【請求項5】
第1PCaPC床版と第2PCaPC床版との接合部に互いに嵌合する凸材と凹材とで仕切り、前記凸材と前記凹材に嵌合する間隔保持材を両者の間に挟んで間隔を保持し、同一のプレテンション施設で同一緊張材により同一のプレテンション条件で同時にコンクリートを打設して製造すること
を特徴とする請求項1に記載の半断面PCaPC床版の製造方法。
【請求項6】
前記凸材と前記凹材とのいずれか一方から突出するガイドピンを設置し、他方に前記ガイドピンと嵌合するピン受けを設置すること
を特徴とする請求項5に記載の半断面PCaPC床版の製造方法。
【請求項7】
前記ガイドピンと前記ピン受けは、腐食しない材料から形成すること
を特徴とする請求項6に記載の半断面PCaPC床版の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半断面PCaPC床版の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、橋梁の床版取替工事において、交通渋滞を避けるために橋梁の床版を橋軸直角方向に二分割し、半断面ずつ取り替えることが行われている。また、その際、一般のRC床版をプレテンション方式の半断面PCaPC(プレキャストプレストレスト)床版に取り替えることも行われており、半断面ずつPCaPC床版に取り替える場合は、これらの半断面PCaPC床版同士の横締めを、現地においてポストテンション方式でプレストレスを付与して連結一体化することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、橋桁上に複数枚のコンクリートプレキャスト床版11を橋軸方向に敷設して道路を構築する場合、コンクリートプレキャスト床版11を橋軸直角方向に二分割して、走行車線用床版11Aと追越車線用床版11Bを形成し、橋軸直角方向で隣り合う前記床版11Aと前記床版11Bをコッター式継手13で連結し、このコッター式継手13の解除により、走行車線用床版11A毎の取替え又は追越車線用床版11B毎の取替えを行うプレキャスト床版の段階施工方法が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0043]~[0072]、図面の図9等参照)。
【0004】
特許文献1のプレキャスト床版の段階施工方法では、走行車線用コンクリートプレキャスト床版毎、或いは追越車線用コンクリートプレキャスト床版毎に簡便に取り替えることができるとされている。
【0005】
また、特許文献2には、プレキャストコンクリート版23の接合端部に接合凸部50を一体に備えるとともに、他方のプレキャストコンクリート版43の接合端部に接合凹部51を一体に形成し、一方のプレキャストコンクリート版43の接合端面に、コンクリートに比べて横弾性係数の低い材料からなるガイドピン55を突出させておき、他方のプレキャストコンクリート版23の接合端面に開口したガイド穴部54にガイドピン55を挿入することにより、接合凸部50を接合凹部51内に案内させるとともに、両プレキャストコンクリート版23,43を所望の位置に案内させて設置することによりコンクリート床版20を構築する高架道路用コンクリート床版の構築方法が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0039]~[0056]、図面の図7~図9等参照)。
【0006】
特許文献2の高架道路用コンクリート床版の構築方法では、両プレキャストコンクリート版に段差が生じることのないように厳密に位置管理を行うことができるとされている。
【0007】
さらに、特許文献3には、道路の幅員方向D2に分割されると共に幅員方向D2に沿って互いに接合される第1プレキャスト床版10及び第2プレキャスト床版20を備えた接合構造1であって、凹部13及び凸部23のいずれかに沿うように配置される緩衝材30と、第1プレキャスト床版10及び第2プレキャスト床版20を緊張する緊張手段50と、第1端面12及び第2端面22の間に充填される充填材40と、を備える接合構造が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0019]~[0046]、図面の図2~図4等参照)。
【0008】
特許文献3の接合構造では、プレキャスト床版の接合の作業を効率良く行うことができると共に、接合部分の剛性を高めて床版の品質を良好にすることができるとされている。
【0009】
しかし、特許文献1のプレキャスト床版の段階施工方法、特許文献2の高架道路用コンクリート床版の構築方法、及び特許文献3の接合構造では、プレテンション方式で工場生産された橋軸直角方向に二分割された半断面のプレキャスト床版の施工時期が異なるため、製造時の違いに起因して接合部に段差や隙間が生じるという問題が解消されていなかった。
【0010】
段差や隙間が生じる要因としては、コンクリートのクリープ及び乾燥収縮に起因する収縮量や撓み、養生条件、仮置き(支点位置など)条件、コンクリート材齢の違い等が想定される。つまり、特許文献1のプレキャスト床版の段階施工方法、特許文献2の高架道路用コンクリート床版の構築方法、及び特許文献3の接合構造では、このようなプレテンション方式で異なる時期に工場生産される橋軸直角方向に二分割された半断面のPCa床版の製造時の違いに起因する前述の諸条件を極力同じ条件にするという発想がなく、接合部に段差や隙間が生じ、対荷性能や耐久性能にも問題が生じてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社松ヶ鼻技術研究所
タラップ
15日前
株式会社大林組
養生幕材
7日前
ニッカル商工株式会社
金属製中空柱体
3日前
鹿島建設株式会社
コンクリート打設方法
今日
株式会社リストラ
通行表示用看板
29日前
鹿島建設株式会社
舗装構造
22日前
株式会社ミツギロン
チェーンポール
今日
株式会社Asuka
横断歩道標示システム
14日前
戸田建設株式会社
底面型枠用テープの選定方法
14日前
株式会社レールテック
火花ガード及びレール削正車
9日前
五洋建設株式会社
コンクリート構造物の構築方法
14日前
KTX株式会社
路面標示板
28日前
本田技研工業株式会社
除雪機
14日前
株式会社NIPPO
サポート車
今日
協立エンジ株式会社
埋設型枠ユニット、及び、壁高欄の施工方法
4日前
アトラス埋込型信号機株式会社
デリネーター
1か月前
株式会社NIPPO
法面作業装置
今日
東京製綱株式会社
防護網及び防護網の施工方法
7日前
オリエンタル白石株式会社
半断面PCaPC床版の製造方法
今日
公益財団法人鉄道総合技術研究所
防振軌道の施工方法及び防振軌道
4日前
公益財団法人鉄道総合技術研究所
防振軌道の施工方法及び防振軌道
4日前
PUMP MAN株式会社
路面成型補助部材、及び、路面成型方法
今日
株式会社NIPPO
舗装表面処理方法
今日
株式会社ニチワ
コンクリート床版の切断機
4日前
株式会社アレン
道床安定剤
4日前
コロングロテック インコーポレイテッド
緩衝性能が向上した人工芝構造体
25日前
積水化学工業株式会社
成型体の補修方法及び成型体構造
4日前
鹿島道路株式会社
舗装材除去装置及びそれを用いる方法
14日前
鉄建建設株式会社
吊り足場及びその組立方法
25日前
株式会社NIPPO
カッターユニット、目地切り装置及び目地切り方法
今日
ニッカル商工株式会社
金属製中空柱体
3日前
信越ポリマー株式会社
着雪低減機器および着雪低減管状構造体
22日前
JFEエンジニアリング株式会社
橋梁上部構造
7日前
積水化学工業株式会社
防音壁ユニット及び防音壁ユニットの組立て方法
1日前
ヤマダインフラテクノス株式会社
鋼橋の保全工法
15日前
ヤマダインフラテクノス株式会社
鋼橋の保全工法
15日前
続きを見る