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公開番号2024121165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028117
出願日2023-02-27
発明の名称路面標示板
出願人KTX株式会社,株式会社リンコー,個人,個人
代理人個人
主分類E01F 9/50 20160101AFI20240830BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】全体の薄型化を実現しつつ、強く踏んだり自動車等の重量物が通過したりしても割れの発生を少なく抑え得る路面標示板を提供する。
【解決手段】 ベース0110と、このベース0110上に配置される蓄光層0120と、この蓄光層0120上に配置される靴底にすべり止めの効果を与えるすべり止材を含まない第一透光樹脂層0130と、この第一透光樹脂層0130の上方に配置されるすべり止材を含む第二透光樹脂層0140と、を少なくとも含む路面標示板0100とする。
【選択図】図1B
特許請求の範囲【請求項1】
ベースと、
ベースに配置される蓄光層と、
蓄光層上側に配置される靴底にすべり止めの効果を与えるすべり止材を含まない第一透光樹脂層と、
第一透光樹脂層の上層に配置され前記すべり止材を含む第二透光樹脂層と、
を少なくとも含む路面標示板。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
第一透光樹脂層と、第二透光樹脂層とは、母材が同一材料である請求項1に記載の路面標示板。
【請求項3】
最上層が第二透光樹脂層である請求項1又は請求項2に記載の路面標示板。
【請求項4】
蓄光層と、第一透光樹脂層とは、間に設けられる両面テープ層で固定される請求項1又は請求項2に記載の路面標示板。
【請求項5】
第一透光樹脂層がない場合には、第二透光樹脂層は、靴に踏まれることでひびが入る性質である請求項1又は請求項2に記載の路面標示板。
【請求項6】
ベースを準備するベース準備工程と、
ベースに蓄光層を配置する蓄光層配置工程と、
蓄光層上側に配置される靴底にすべり止めの効果を与えるすべり止材を含まない第一透光樹脂層を配置する第一透光樹脂層配置工程と、
を製品出荷前の工場内で行い、
第一透光樹脂層の上層に配置され前記すべり止材を含む第二透光樹脂層を配置する第二透光層配置工程を、
路面標示板の現場設置工程にて合わせて行うことを特徴とする路面標示板の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、路面や床面に設置されて、主として安全のための注意を喚起したり、緊急時において脱出場所や安全な場所に誘導するための避難経路を標示したりするのに用いる路面標示板に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
路面や床面に設置される誘導案内などのための路面標示板の中には、ガラスビーズや骨材などのすべり止めのための材料(以下、本発明において「すべり止め材」という。)を含む部材を表面側に配置することで、すべりにくくしたものが知られている。
【0003】
このようなすべり止め材を表面側に配置した路面標示板としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。前者の特許文献1に記載された路面標示板は、文字や記号や図等の標示が転写等によって印字されたシートと、このシートの表面に設けられた合成樹脂を含む第1層と、第1層の表面に設けられた粒子状の骨材から成る第2層と、第2層の表面に設けられた合成樹脂を含む第3層とを備えている。この場合、粒子状の骨材から成る第2層は、第1層及び第3層の双方に挟み込まれることで保持されるものとなっている。
【0004】
一方、後者の特許文献2に記載された路面標示板は、 基板と、反射層と、蓄光材層と、表面ガラス層を備えており、基板の上方に反射層,蓄光材層及び表面ガラス層を順次配置してなっている。反射層は、この反射層上に配置される蓄光材層からの光を表面ガラス層方向に反射することで蓄光材層の輝度を増す機能を有している。表面ガラス層は、その下層に配される蓄光材層等の損傷・劣化や汚れを防止する機能を有しているのに加えて、多数の小さな突起を設けることで、すべり止めの役割も果たすようになっている。
この路面標示板において、基板は、その上方に順次配置される反射層,蓄光材層及び表面ガラス層を最下部で支持する都合上、例えば、強化ガラスなどのガラス、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等の硬質樹脂、ステンレスやアルミニウム等の金属、セラミック等の硬く変形しにくい材料が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-044497号公報
特許第7141579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の路面標示板のうち、特許文献1に記載された路面標示板では、粒子状の骨材から成るすべり止めとしての第2層を第1層及び第3層の双方で挟み込んで保持するようにしているので、強く踏んだり自動車等の重量物が通過したりした場合には、割れが生じる虞があった。
【0007】
一方、特許文献2に記載された路面標示板では、反射層,蓄光材層及び表面ガラス層を最下部で支持する基板の材料に、例えば、強化ガラスなどのガラス、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等の硬質樹脂、ステンレスやアルミニウム等の金属、セラミック等の硬く変形しにくいものを用いているので、路面標示板全体の厚みが大きくなってしまうという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題であった。
【0008】
本発明は、これらの課題に着目してなされたものであり、全体の薄型化を実現したうえで、強く踏んだり自動車等の重量物が通過したりしても、割れが生じるといった事態の発生を少なく抑えることが可能である路面標示板を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目標を達成するために、本発明における第一の態様は、ベースと、ベースに配置される蓄光層と、蓄光層上側に配置される靴底にすべり止めの効果を与えるすべり止材を含まない第一透光樹脂層と、第一透光樹脂層の上層に配置され前記すべり止材を含む第二透光樹脂層と、を少なくとも含む路面標示板を提供する。
【0010】
また、第二の態様において、第一透光樹脂層と、第二透光樹脂層とは、母材が同一材料である路面標示板を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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