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公開番号2024134078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044184
出願日2023-03-20
発明の名称防音壁ユニット及び防音壁ユニットの組立て方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E01F 8/00 20060101AFI20240926BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】吸音板を容易に着脱するとともに、支柱と吸音板との固定が解除された場合でも、支柱から吸音板が外れるのを抑制した防音壁ユニットを提供する。
【解決手段】防音壁ユニット10は、吸音材を有する吸音板11と、上下方向Zに沿って延び、吸音板を、上下方向に交差する第1交差方向Xに挟む支柱22A,22Bと、支柱の下端部に接続されたベース部材41と、を備え、上下方向及び第1交差方向にそれぞれ交差する方向を、第2交差方向Yと規定したときに、それぞれの支柱は、吸音板における第2交差方向の第1側を向く第1面を支持する第1片23A,23Bと、吸音板における第2交差方向の第2側を向く第2面を支持する第2片24A,24Bと、吸音板における第1交差方向を向く第3面を支持する第3片25A,25Bと、を有し、一対の支柱の一方である第1支柱22Aでは、第2片及び第3片は、第1片よりも上方にそれぞれ延びている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸音材を有する吸音板と、
上下方向に沿って延び、前記吸音板を、前記上下方向に交差する第1交差方向に挟む一対の支柱と、
前記一対の支柱の下端部にそれぞれ接続されたベース部材と、
を備え、
前記上下方向及び前記第1交差方向にそれぞれ交差する方向を、第2交差方向と規定したときに、
それぞれの前記支柱は、
前記吸音板における前記第2交差方向の第1側を向く第1面を支持する第1片と、
前記吸音板における前記第2交差方向の第2側を向く第2面を支持する第2片と、
前記吸音板における前記第1交差方向を向く第3面を支持する第3片と、
を有し、
前記一対の支柱の一方である第1支柱では、前記第2片及び前記第3片は、前記第1片よりも上方にそれぞれ延びている、防音壁ユニット。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記一対の支柱の他方である第2支柱では、前記第2片及び前記第3片は、前記第1片よりも上方にそれぞれ延びている、請求項1に記載の防音壁ユニット。
【請求項3】
前記吸音板と前記一対の支柱とを固定する締結部材を備える、請求項1又は2に記載の防音壁ユニット。
【請求項4】
前記一対の支柱の少なくとも一方に設けられ、前記吸音板を、前記吸音板の下方から支持する規制部材を備える、請求項1又は2に記載の防音壁ユニット。
【請求項5】
前記吸音板は、前記吸音材が収容された収容部を有し、
前記収容部における前記第2交差方向の前記第2側の側壁には、開口が形成されている、請求項1又は2に記載の防音壁ユニット。
【請求項6】
前記第1支柱は、第1嵌合部を有し、
前記一対の支柱の他方である第2支柱は、前記第1嵌合部と嵌め合う第2嵌合部を有する、請求項1又は2に記載の防音壁ユニット。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の防音壁ユニットを組立てる防音壁ユニットの組立て方法であって、
前記ベース部材を設置場所上に配置する配置ステップと、
前記第1支柱における、前記第1片よりも上方、かつ、前記第2片及び前記第3片の上端の高さよりもそれぞれ下方の部分を通して、一対の支柱の間に前記吸音板を挿入する挿入ステップと、
前記設置場所に前記ベース部材を、締結具で固定する固定ステップと、
を行う、防音壁ユニットの組立て方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防音壁ユニット及び防音壁ユニットの組立て方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、軌道等に設置される防音壁ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の防音壁ユニットは、防音パネル(吸音板)と、一対の縦材(支柱)と、ベース部材と、を備える。
各縦材には、水平断面がコの字型の溝形鋼が用いられている。一対の縦材は、開口同士が対向するように配置されている。一対の縦材における前壁と後壁との間には、防音パネルの左右の縁部が嵌め入れられている。
ベース部材は、一対の縦材の端部にそれぞれ接続されている。ベース部材は、アンカーボルトにより構造物に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-010452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、防音パネルは一対の縦材にそれぞれ嵌め入れられている。このため、例えば、一対の縦材間に防音パネルを挿入するには、吸音板を一対の縦材の上端よりも上方に持ち上げる必要がある。従って、設置された状態において一対の縦材に防音パネルを着脱するのは、困難である。
また、一対の縦材から防音パネルを離脱させやすくすると、一対の縦材から防音パネルが外れる虞がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、一対の支柱が軌道に設置された状態であっても吸音板を容易に着脱するとともに、一対の支柱と吸音板との固定が解除された場合でも、一対の支柱から吸音板が外れるのを抑制した防音壁ユニット、及びこの防音壁ユニットの組立て方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、吸音材を有する吸音板と、上下方向に沿って延び、前記吸音板を、前記上下方向に交差する第1交差方向に挟む一対の支柱と、前記一対の支柱の下端部にそれぞれ接続されたベース部材と、を備え、前記上下方向及び前記第1交差方向にそれぞれ交差する方向を、第2交差方向と規定したときに、それぞれの前記支柱は、前記吸音板における前記第2交差方向の第1側を向く第1面を支持する第1片と、前記吸音板における前記第2交差方向の第2側を向く第2面を支持する第2片と、前記吸音板における前記第1交差方向を向く第3面を支持する第3片と、を有し、前記一対の支柱の一方である第1支柱では、前記第2片及び前記第3片は、前記第1片よりも上方にそれぞれ延びている、防音壁ユニットである。
【0007】
この発明では、例えば、一対の支柱と吸音板との固定が解除された場合でも、一対の支柱における、それぞれの第1片により吸音板は第2交差方向の第1側に移動するのが規制され、それぞれの第2片により吸音板は第2交差方向の第2側に移動するのが規制される。さらに、それぞれの第3片により吸音板は第1交差方向に移動するのが規制される。
以上のように、吸音板は、上下方向に交差する第1交差方向及び第2交差方向にそれぞれ移動するのが規制されるため、一対の支柱から吸音板が外れるのを抑制することができる。
また、一対の支柱に吸音板を装着する場合には、第1支柱における、第1片よりも上方、かつ、第2片及び第3片の上端の高さよりもそれぞれ下方に位置する第1切欠き部分を通して、一対の支柱の間に吸音板を挿入する。一方で、一対の支柱から吸音板を離脱する場合には、前記第1切欠き部分を通して、一対の支柱の間から吸音板を取外す。このため、着脱時に吸音板を持ち上げる高さが抑えられ、一対の支柱に吸音板を容易に着脱することができる。
【0008】
(2)本発明の態様2は、前記一対の支柱の他方である第2支柱では、前記第2片及び前記第3片は、前記第1片よりも上方にそれぞれ延びている、(1)に記載の防音壁ユニットであってもよい。
この発明では、第2支柱にも、第1支柱における第1切欠き部分と同様の、第1片よりも上方、かつ、第2片及び第3片の上端の高さよりもそれぞれ下方に位置する第2切欠き部分が形成される。このため、吸音板の着脱時に、第1切欠き部分だけでなく第2切欠き部分を吸音板が通ることで、着脱時に吸音板を持ち上げる高さがより確実に抑えられ、一対の支柱に吸音板をより容易に着脱することができる。
【0009】
(3)本発明の態様3は、前記吸音板と前記一対の支柱とを固定する締結部材を備える、(1)又は(2)に記載の防音壁ユニットであってもよい。
この発明では、締結部材により、吸音板と一対の支柱とを固定することができる。
【0010】
(4)本発明の態様4は、前記一対の支柱の少なくとも一方に設けられ、前記吸音板を、前記吸音板の下方から支持する規制部材を備える、(1)から(3)のいずれか一に記載の防音壁ユニットであってもよい。
この発明では、規制部材により、吸音板を、吸音板の下方から支持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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