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公開番号2025031694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2024143275
出願日2024-08-23
発明の名称太陽光発電装置の劣化抑制構造
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類H10K 30/50 20230101AFI20250228BHJP()
要約【課題】太陽光発電装置以外の部材を用いることなく、発電部に入射する光の量を少なくできることで、発電電気が消費されないことによる発電部の劣化を、部品点数を抑えつつ抑制可能な太陽光発電装置の劣化抑制構造を提供する。
【解決手段】本発明の劣化抑制構造1は、発電部で発電するために、受光面4側から光を発電部に入射させる太陽光発電装置2を備える。当該太陽光発電装置2は、受光面4の反対側の面6からの光が発電部に入射することを抑制する遮光性を有しており、受光面4の反対側の面6が外側になるように、ロール状に巻かれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発電部で発電するために、受光面側から光を前記発電部に入射させる太陽光発電装置の劣化抑制構造であって、
前記太陽光発電装置は、前記受光面の反対側からの光が前記発電部に入射することを抑制する遮光性を有しており、前記受光面の反対側の面が外側になるように、ロール状に巻かれている太陽光発電装置の劣化抑制構造。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
発電部で発電するために、受光面側から光を前記発電部に入射させる太陽光発電装置の劣化抑制構造であって、
前記発電部は、前記太陽光発電装置の厚さ方向に前記受光面と対向する光入射面を有しており、少なくとも前記光入射面に照射された光は前記発電部に入射し、
前記太陽光発電装置は、光の透過率が入射前の光のピーク波長に対して10%未満である不透光性部材を備えており、
少なくとも対向する前記太陽光発電装置の一対の端部が重なるように前記太陽光発電装置が配置された状態で、前記発電部における少なくとも前記光入射面が前記不透光性部材に覆われている太陽光発電装置の劣化抑制構造。
【請求項3】
前記受光面の反対側の面を構成するバックシートが不透光性を有することで、前記太陽光発電装置は、前記受光面の反対側からの光が前記発電部に入射することを抑制する遮光性を有する請求項1に記載の太陽光発電装置の劣化抑制構造。
【請求項4】
前記ロール状に巻かれた前記太陽光発電装置の端面を覆う不透光性部材が、前記太陽光発電装置の端部に着脱自在に取り付けられる請求項1に記載の太陽光発電装置の劣化抑制構造。
【請求項5】
前記発電部には有機成分が含有される請求項1に記載の太陽光発電装置の劣化抑制構造。
【請求項6】
前記発電部にはペロブスカイト化合物が含有される請求項1に記載の太陽光発電装置の劣化抑制構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発電部に発電を行わせる使用時において、光が受光面側から発電部に入射するように向きが調整される太陽光発電装置の劣化抑制構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、発電部で発電するために、受光面側から光を発電部に入射させる太陽光発電装置が使用されており、当該太陽光発電装置を保管或いは輸送する際などに、受光面の破損防止を主目的として、受光面を覆う部材を備える梱包体が使用されている。例えば特許文献1の梱包体は、筐体部材と、仕切り部材と、筐蓋部材とを備える。筐体部材は、上方に向けて開口した箱状を呈する筐体本体部と、筐体本体部の底面部に設けられる第1緩衝部材とを備える。仕切り部材は、下方に向けて開口した箱状を呈する仕切り本体部と、仕切り本体部の仕切り板部(上面部)に設けられる第2緩衝部材とを備える。蓋部材は、下方に向けて開口した箱状を呈する。太陽光発電装置を梱包する際には、下段の太陽電池装置を第一緩衝部材上に載置することと、下段の太陽電池装置を仕切り部材で覆った状態にすることと、上段の太陽電池装置を第2緩衝部材上に載置することと、上段の太陽電池装置を蓋部材で覆った状態にすることとが、順次行われる。下段及び上段の太陽電池装置は、いずれも受光面が上方を向くように載置されて、下段の太陽光発電装置の受光面は仕切り部材によって覆われ、上段の太陽光発電装置の受光面は蓋部材によって覆われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-41972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで太陽光発電装置を保管或いは輸送する際に、光が発電部に入射して発電部が発電する場合には、発電電気が消費されないことで、発電部に負荷がかかり、太陽光発電装置の性能が低下する虞がある。特に、ペロブスカイト化合物を含む発電部のように、発電部に有機成分が多く含まれる場合には、発電部の耐久性が低いため、太陽光発電装置の性能が著しく低下する虞がある。また複数の発電部が直列に接続されたモノシリック構造体が太陽光発電装置に設けられる場合には、一部の発電部のみに光が入射された場合に、一部の発電部が劣化して、モノシリック構造体の全体で急激な電圧降下を生じる虞がある。
【0005】
また光が発電部に入射することを抑制すべく、特許文献1のように、太陽光発電装置以外の部材によって受光面を覆う場合には、部品点数が多くなる。
【0006】
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであって、その目的は、発電部で発電するために、受光面側から光を前記発電部に入射させる太陽光発電装置の劣化抑制構造であって、太陽光発電装置以外の部材を用いることなく、発電部に入射する光の量を少なくできることで、発電電気が消費されないことによる発電部の劣化を、部品点数を抑えつつ抑制可能な太陽光発電装置の劣化抑制構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、次の項に記載の主題を包含する。
【0008】
項1.発電部で発電するために、受光面側から光を前記発電部に入射させる太陽光発電装置の劣化抑制構造であって、
前記太陽光発電装置は、前記受光面の反対側からの光が前記発電部に入射することを抑制する遮光性を有しており、前記受光面の反対側の面が外側になるように、ロール状に巻かれている太陽光発電装置の劣化抑制構造。
【0009】
項2.発電部で発電するために、受光面側から光を前記発電部に入射させる太陽光発電装置の劣化抑制構造であって、
前記発電部は、前記太陽光発電装置の厚さ方向に前記受光面と対向する光入射面を有しており、少なくとも前記光入射面に照射された光は前記発電部に入射し、
前記太陽光発電装置は、光の透過率が入射前の光のピーク波長に対して10%未満である不透光性部材を備えており、
少なくとも対向する前記太陽光発電装置の一対の端部が重なるように前記太陽光発電装置が配置された状態で、前記発電部における少なくとも前記光入射面が前記不透光性部材に覆われている太陽光発電装置の劣化抑制構造。
【0010】
項3.前記受光面の反対側の面を構成するバックシートが不透光性を有することで、前記太陽光発電装置は、前記受光面の反対側からの光が前記発電部に入射することを抑制する遮光性を有する項1に記載の太陽光発電装置の劣化抑制構造。
(【0011】以降は省略されています)

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