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公開番号2025027759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132869
出願日2023-08-17
発明の名称被覆管及び複合管
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類F16L 11/11 20060101AFI20250220BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】複合管の被覆管が管継手に装着された状態を安定させる。
【解決手段】管継手30に挿し込まれて接続される可撓性の内管10を被覆する樹脂製の被覆管20は、管継手30の袋ナット34の外周面34yの外径Dyより小さい内径Dxを有し、弾性的に拡径可能である。被覆管20が被覆された内管10と管継手30との接続状態のとき、被覆管20は、その管端部が管継手30の袋ナット34の外周面34yに拡径状態で被さるように、装着可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
管継手に挿し込まれて接続される可撓性の内管を被覆する樹脂製の被覆管であって、
前記管継手の接続側端部の外径より小さい内径を有し、弾性的に拡径可能であり、
被覆した前記内管と前記管継手との接続状態のとき、前記管継手の接続側端部の外周面に、管端部が拡径状態で被さるように装着可能であることを特徴とする被覆管。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記管端部が、前記内径が102%~120%拡径された状態で、前記管継手の接続側端部の外周面に装着可能であることを特徴とする請求項1に記載の被覆管。
【請求項3】
低密度ポリエチレンを主材料として含み、発泡倍率が1.05倍~4倍であることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆管。
【請求項4】
管軸方向に交互に配置された環状の山部及び環状の谷部と、
管軸方向に間隔を空けて配置され、前記谷部よりも径方向内方向に突出するとともに、その先端により前記内管を管軸と実質的に同心に保持して空気層を形成する複数の保持突起と、
を備え、
前記内径が前記谷部の内径であり、前記谷部が前記外周面に拡径状態で装着可能であり、
前記各保持突起に対応して外周面に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆管。
【請求項5】
前記谷部に前記保持突起が設けられており、
この保持突起に対応する凹部が、管軸方向において前記谷部の幅より大きい幅を有し、前記山部の一部を切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項4に記載の被覆管。
【請求項6】
前記保持突起が、周方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項5に記載の被覆管。
【請求項7】
管継手に挿し込まれて接続される可撓性の内管と、この内管を被覆する請求項1又は2に記載の被覆管とを含む複合管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体輸送に好適な可撓性の内管を被覆する被覆管及びこの被覆管と内管とを備えた複合管に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
給水給湯用の可撓管(内管)は、被覆管により保護され複合管となって、管継手に挿し込まれて接続される。
【0003】
下記特許文献1に開示の複合管では、管軸方向に山部と谷部を交互に有する樹脂製の波形被覆管が、管軸方向に伸縮可能に内管を被覆している。この複合管を管継手に接続する場合、被覆管の端部を後退させて内管の端部を露出させた状態で、内管の端部が管継手に挿し込まれる。内管が接続された状態で、元の状態に戻ろうとする被覆管は、その先端が管継手の端面に当接している。
【0004】
下記特許文献2に開示の複合管では、複数の保持突起を有する樹脂製の被覆管が内管を被覆している。各保持突起は、管軸方向に間隔を空けて配置され、径方向内方向に突出するとともに、その先端により内管を管軸と実質的に同心に保持して空気層を形成している。被覆管の管端部であって保持突起のない部分の内径は、管継手の接続側端部の外径より大きく形成されている。複合管の内管が管継手に挿し込まれた接続状態で、被覆管の管端部は、管継手の接続側端部の外周面に被せられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4190923号公報
特開2020-193692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の複合管では、被覆管が斜めに切断されている場合には、被覆管の先端部と管継手の端面との間に隙間が生じ、複合管と管継手の接続部の外観を悪化させ、内管が外部環境にさらされることになる。また、複合管の管端部を上向きにして管継手に接続する場合も、被覆管が下方に移動し、管継手の下端面から離れて隙間を生じさせる恐れがあった。隙間により、内管が外部環境にさらされる場合、内管を流れる水や温水などの保温性の悪化が懸念されていた。
【0007】
特許文献2の複合管では、被覆管の管端部と、この管端部を被せた管継手の外周面とが密着しておらず、被覆管と内管の間の空気層が外部に連通している。そのため、空気層の断熱性を低下させる恐れがあった。また、複合管の管端部を上向きにして管継手に接続する場合には、被覆管が下方に移動し、管継手の下端面から離れて隙間を生じさせる恐れがあった。
【0008】
特許文献1、2の何れの複合管においても、被覆管の管端部と管継手の接続側端部との当接状態や、装着状態が安定していなかった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであって、本発明の一態様に係る被覆管は、
管継手に挿し込まれて接続される可撓性の内管を被覆する樹脂製の被覆管であって、
前記管継手の接続側端部の外径より小さい内径を有し、弾性的に拡径可能であり、
被覆した前記内管と前記管継手との接続状態のとき、前記管継手の接続側端部の外周面に、管端部が拡径状態で被さるように装着可能であることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、被覆管の管端部が管継手の外周面に被さって密着するので、管継手への装着状態を安定して維持できる。例え、被覆管が斜めに切断されていたとしても、管継手の外周面に被さることにより、斜めに切断されたことの影響は小さくなっている。また、管端部を上向きにして管継手に装着する場合でも、管端部が下方に移動することを防ぐことができる。
そのため、被覆管の管端部と管継手の端面との間に隙間を生じさせず、外観の悪化を防止できる。また、内管が外部環境にさらされないので、内管を流れる、水、湯などの流体の保温性の悪化を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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