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公開番号
2025028238
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2024220103,2021037787
出願日
2024-12-16,2021-03-09
発明の名称
ポリウレタンフォームの製造方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/00 20060101AFI20250220BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリオール組成物とポリイソシアネート組成物との混合性が良好であり、かつポリウレタンフォーム形成時の初期反応性に優れるポリウレタンフォームの製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、ポリオール及びカルボン酸金属塩を含む触媒を含有するポリオール組成物と、ポリイソシアネートを含有するポリイソシアネート組成物とを混合して反応させ、発泡及び硬化させることによりポリウレタンフォームを製造する方法に関する。該製造方法は、前記ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物とは別系統で発泡剤Aを供給する工程を有し、前記発泡剤Aは、二酸化炭素と沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンの混合物を含む。前記発泡剤Aは、ポリオール組成物中のポリオール100質量部に対して0.01~4質量部の割合で、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物の少なくとも一方に添加され、該添加後に前記反応が進行する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオール及び触媒を含有するポリオール組成物と、ポリイソシアネートを含有するポリイソシアネート組成物とを混合して反応させ、発泡及び硬化させることによりポリウレタンフォームを製造する方法であって、
前記触媒がカルボン酸金属塩を含み、
前記ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物とは別系統で発泡剤Aを供給する工程を有し、
前記発泡剤Aは、二酸化炭素と沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンの混合物を含み、
前記発泡剤Aは、ポリオール組成物中のポリオール100質量部に対して、0.01~4質量部の割合で、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物の少なくとも一方に添加され、該添加後に前記反応が進行する、ポリウレタンフォームの製造方法。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンがHFO-1234zeである、請求項1に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項3】
前記カルボン酸金属塩が、カルボン酸ビスマス塩、カルボン酸鉛塩、カルボン酸錫塩、及びカルボン酸亜鉛塩からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項4】
前記カルボン酸金属塩が、カルボン酸ビスマス塩である、請求項1~3のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項5】
前記発泡剤Aに含まれる二酸化炭素が、超臨界、亜臨界又は液状の二酸化炭素である、請求項1~4のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項6】
前記ポリオール組成物が発泡剤Bを含有する、請求項1~5のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法
【請求項7】
前記発泡剤Bがハイドロフルオロオレフィンを含有する、請求項6に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ポリウレタンフォームは、自動車などの車両、建具などにおいて断熱材として使用されている。一般に、ポリウレタンフォームは別々の容器に充填されたポリオール組成物とポリイソシアネート組成物とを吐出し混合することにより形成される。
【0003】
ポリウレタンフォームの製造方法に関して、種々の方法が知られているが、例えば、ポリオール組成物に予め発泡剤を含有させておき、製造現場において、該ポリオール組成物とポリイソシアネート組成物とを混合して、発泡及び硬化させることにより製造する方法がある。これに対して、製造現場において、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物のいずれかに発泡剤を添加するシステムを利用する、ポリウレタンフォームの製造方法が知られている。
例えば、特許文献1では、ポリウレタンフォームの製造現場において、二酸化炭素(超臨界、亜臨界又は液状の二酸化炭素)を発泡剤として、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物の少なくとも一方に一定量添加して、ポリウレタンフォームを製造する方法が開示されている。さらに、実施例では、液化二酸化炭素類とHFO-1234ze(1,3,3,3-テトラフルオロプロペン)の混合物を発泡剤として添加する態様も開示されている。このような方法によりポリウレタンフォームを製造することで、両組成物の混合性などが改善され、難燃剤として使用する赤燐などのフォーム中の偏在が防止されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-70409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した二酸化炭素とHFO-1234zeの混合物を発泡剤として、フォームの製造現場でポリオール組成物及び/又はポリイソシアネート組成物に添加する方法を利用すると、両組成物の混合性が良好となり、また発泡倍率が高まり、さらに断熱性も向上する。
しかしながら、上記した二酸化炭素とHFO-1234zeの混合物を発泡剤として使用する方法においては、フォーム形成時の初期反応性が悪く、そのため接着性が低くなるという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明は、ポリオール組成物とポリイソシアネート組成物との混合性が良好であり、かつポリウレタンフォーム形成時の初期反応性に優れる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、二酸化炭素と沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンとの混合物を含む発泡剤を、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物とは別系統で供給する工程を含むポリウレタンフォームの製法において、ポリオール組成物に触媒としてカルボン酸金属塩を含ませることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下の[1]~[7]である。
【0008】
[1]ポリオール及び触媒を含有するポリオール組成物と、ポリイソシアネートを含有するポリイソシアネート組成物とを混合して反応させ、発泡及び硬化させることによりポリウレタンフォームを製造する方法であって、前記触媒がカルボン酸金属塩を含み、前記ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物とは別系統で発泡剤Aを供給する工程を有し、前記発泡剤Aは、二酸化炭素と沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンの混合物を含み、前記発泡剤Aは、ポリオール組成物中のポリオール100質量部に対して、0.01~4質量部の割合で、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物の少なくとも一方に添加され、該添加後に前記反応が進行する、ポリウレタンフォームの製造方法。
[2]前記沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンがHFO-1234zeである、上記[1]に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
[3]前記カルボン酸金属塩が、カルボン酸ビスマス塩、カルボン酸鉛塩、カルボン酸錫塩、及びカルボン酸亜鉛塩からなる群から選択される少なくとも1種である、上記[1]又は[2]に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
[4]前記カルボン酸金属塩が、カルボン酸ビスマス塩である、上記[1]~[3]のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
[5]前記発泡剤Aに含まれる二酸化炭素が、超臨界、亜臨界又は液状の二酸化炭素である、上記[1]~[4]のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
[6]前記ポリオール組成物が発泡剤Bを含有する、上記[1]~[5]のいずれかに記載のポリウレタンフォームの製造方法。
[7]前記発泡剤Bがハイドロフルオロオレフィンを含有する、上記[6]に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリウレタンフォームの製造方法によれば、ポリオール組成物とポリイソシアネート組成物との混合性が良好であり、かつポリウレタンフォーム形成時の初期反応性に優れることで、接着性に優れるポリウレタンフォームが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のポリウレタンフォームの製造方法は、ポリオール及び触媒を含有するポリオール組成物と、ポリイソシアネートを含有するポリイソシアネート組成物とを混合して反応させ、発泡及び硬化させることによりポリウレタンフォームを製造する方法に関する。
本発明においては、前記ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物とは別系統で発泡剤Aを供給する工程を有する。前記発泡剤Aは、二酸化炭素と沸点0℃以下のハイドロフルオロオレフィンの混合物を含み、前記発泡剤Aがポリオール組成物中のポリオール100質量部に対して、0.01~4質量部の割合で、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物の少なくとも一方に添加され、該添加後に前記反応が進行する。本発明においては、前記触媒がカルボン酸金属塩を含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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