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公開番号2025027758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132868
出願日2023-08-17
発明の名称波形被覆管及び複合管
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類F16L 11/11 20060101AFI20250220BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】波形被覆管を内管と同時に切断する際に、内管が斜めに切断されることを抑制する。
【解決手段】可撓性の内管10を被覆する波形被覆管20は、管軸方向に交互に配置された環状の山部21及び環状の谷部22と、管軸方向に間隔を空けて配置され、前記谷部よりも径方向内方向に突出するとともに、その先端により前記内管を管軸と実質的に同心に保持する複数の保持突起23と、を備える。波形被覆管20の外周面には各保持突起23に対応する凹部25が形成されている。波形被覆管20が内管10を被覆した状態で、凹部25の管軸方向の間隔Dの中央にパイプカッター40の刃部44が管軸に垂直に押し当てられることにより切断されるとき、刃部44に保持突起23が干渉しないように保持突起23の管軸方向の配置間隔Dが設定されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
可撓性の内管を被覆する波形被覆管であって、
管軸方向に交互に配置された環状の山部及び環状の谷部と、
管軸方向に間隔を空けて配置され、前記谷部よりも径方向内方向に突出するとともに、その先端により前記内管を管軸と実質的に同心に保持する複数の保持突起と、
を備え、
外周面には前記各保持突起に対応する凹部が形成されており、
前記内管を被覆した状態で、前記凹部の管軸方向の間隔の中央に切断工具の刃部が管軸に垂直に押し当てられることにより切断されるとき、前記刃部に前記保持突起が干渉しないように前記保持突起の管軸方向の配置間隔が設定されていることを特徴とする波形被覆管。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記切断されるときには、前記切断工具の管支持部に支持され、
前記保持突起の管軸方向の配置間隔が、前記管支持部の幅と、前記管支持部の一側方にある前記保持突起の突出長さと、他側方にある前記保持突起の突出長さとを合わせた長さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の波形被覆管。
【請求項3】
前記保持突起の管軸方向の配置間隔が50mm~70mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の波形被覆管。
【請求項4】
前記保持突起が、周方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波形被覆管。
【請求項5】
前記谷部に前記保持突起が設けられており、
この保持突起に対応する凹部が、管軸方向において前記谷部の幅より大きい幅を有し、前記山部の一部を切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波形被覆管。
【請求項6】
発泡倍率1.05倍~4倍の発泡樹脂を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の波形被覆管。
【請求項7】
低密度ポリエチレンを主成分とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の波形被覆管。
【請求項8】
可撓性を有する内管と、前記内管を被覆する請求項1又は2に記載の波形被覆管を含む複合管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体輸送に好適な可撓性の内管に被せる波形被覆管及びこの波形被覆管と内管とを備えた複合管に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
給水給湯用の可撓管(内管)を保護する可撓性の被覆管として、山部と谷部が交互に配置された波形被覆管は公知である。この波形被覆管は、内管を継手に接続する際に内管を露出させる必要があるため、管軸方向に伸縮し易くなっている。
【0003】
下記特許文献1には、山部と谷部を有する波形被覆管を内管に被せた複合管が開示されている。この複合管の波形被覆管は、内管に接触しない第1谷部と、第1谷部より径方向内方向に突出して内管に接触する第2谷部とを有している。第2谷部は、管軸方向に複数の第1谷部と山部とを間において配置され、先端により内管を波形被覆管の管軸と同心に保持している。すなわち、第2谷部は、保持突起として機能している。
【0004】
特許文献1の複合管では、波形被覆管の伸縮性と、保持突起により波形被覆管と内管との接触面積を小さくしたこととにより、内管が熱膨張で管軸方向に移動しても、内管の動きに波形被覆管を追従させるとともに、波形被覆管と内管の摩擦を小さくして、異音の発生を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-210041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の複合管は、内管を継手に挿し込むことにより、継手に接続される。内管の先端が斜めに切断されていると、内管と継手内の止水ゴムリングとの止水面が安定しないため、漏水等の不具合を発生させる恐れがある。そのため、内管は管軸と垂直に切断されていることが望ましい。
【0007】
内管を波形被覆管ごと、すなわち複合管を、手動のパイプカッターで切断する際には、一方の手で複合管を掴み、他方の手でパイプカッターを操作することになる。波形被覆管に刃が入るとき、刃の付近に保持突起があると、保持突起付近では波形被覆管が不均一に潰され、波形被覆管と内管とが同心でなくなる。そのまま内管に刃が入ると、内管は斜めに切断されることになる。特に、保持突起が刃に干渉すると、刃が傾き内管はより大きく斜めに切断されることになる。
【0008】
そのため、複合管の切断時には、保持突起付近を避けて切断するべきであるが、特許文献1の複合管では、どこに保持突起があるのか視認が難しかった。その結果、保持突起付近で切断してしまい、内管が斜めに切断される恐れがあった。内管の管端が大きな斜め切れになっていると、切り直しが必要になるため、その手間を減らす工夫が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであって、本発明の一態様に係る波形被覆管は、
可撓性の内管を被覆する波形被覆管であって、
管軸方向に交互に配置された環状の山部及び環状の谷部と、
管軸方向に間隔を空けて配置され、前記谷部よりも径方向内方向に突出するとともに、その先端により前記内管を管軸と実質的に同心に保持する複数の保持突起と、
を備え、
外周面には前記各保持突起に対応する凹部が形成されており、
前記内管を被覆した状態で、前記凹部の管軸方向の間隔の中央に切断工具の刃部が管軸に垂直に押し当てられることにより切断されるとき、前記刃部に前記保持突起が干渉しないように前記保持突起の管軸方向の配置間隔が設定されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、波形被覆管の外周面に形成された凹部により、保持突起の配置位置を波形被覆管の外側から確認することができ、保持突起を避けて切断することができる。また、内管を被覆した状態で、保持突起の管軸方向の配置間隔の中央で切断されれば、切断工具の刃部に保持突起が干渉しないため、内管が斜めに切断されることを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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