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公開番号
2024096282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-12
出願番号
2024073834,2020182584
出願日
2024-04-30,2020-10-30
発明の名称
薬剤揮散装置、及び、薬剤揮散方法
出願人
アース製薬株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
A01M
1/20 20060101AFI20240705BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】容器内への水の侵入が抑制される、防水性の高い薬剤揮散装置の提供。
【解決手段】常温揮散性の薬剤を保持した薬剤揮散体2と、薬剤揮散体2を内部に収容し且つ薬剤揮散体2を外部に露出させる開口部(A1~A22)を有する容器と、を備え、容器(3,103,203)が、少なくとも一端が容器(3,103,203)の周縁部分(21,121,221)と連続し且つ開口部(A1~A22)に沿うように延びる凸条部(23,123,223)と、容器(3,103,203)の表面が厚さ方向に容器(3,103,203)の内側に窪み凸条部に隣接する凹部(22,122,222)と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
常温揮散性の薬剤を保持した薬剤揮散体と、前記薬剤揮散体を内部に収容し且つ前記薬剤揮散体を外部に露出させる開口部を有する容器と、を備えた薬剤揮散装置であって、
前記容器は、
少なくとも一端が該容器の周縁部分と連続し且つ前記開口部に沿うように延びる凸条部と、
該容器の表面が厚さ方向に該容器の内側に窪み前記凸条部に隣接する凹部と、を有する、
薬剤揮散装置。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の薬剤揮散装置において、
前記凸条部の表面の粗さと前記凹部の表面の粗さとが異なる、
薬剤揮散装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の薬剤揮散装置において、
前記容器は、
前記薬剤揮散体を内部に収容する内側容器と、
前記内側容器を内部に収容する外側容器と、を有するように構成される、二重構造を有し、
前記内側容器、及び、前記外側容器は、
前記内側容器が前記外側容器の内部に収容されている閉状態と、前記内側容器の一部が前記外側容器の外部へと突出している開状態と、の間を相対移動可能なように構成され、
前記閉状態では、前記内側容器及び前記外側容器によって、前記開口部が塞がれて、
前記開状態では、前記内側容器及び前記外側容器によって、前記開口部が画成される、
薬剤揮散装置。
【請求項4】
薬剤揮散装置を用いた薬剤揮散方法であって、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の薬剤揮散装置を用いて、常温揮散性の薬剤を揮散させる工程を含む、
薬剤揮散方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、常温揮散性の薬剤を保持した薬剤揮散体と、薬剤揮散体を内部に収容し且つ薬剤揮散体を外部に露出させる開口部を有する容器と、を備えた薬剤揮散装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、害虫防除などを目的として、薬剤を保持した薬剤揮散体を容器内に収容した薬剤揮散装置が用いられている。この種の薬剤揮散装置は、一般に、薬剤揮散体を外部に露出させる開口部を容器に設けることで、薬剤揮散体から自然蒸散した薬剤を薬剤揮散装置の周辺を流れる空気(風)中に揮散させるようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。具体的には、特許文献1の薬剤揮散装置では、ろ紙状の紙に薬剤を含侵させて、ろ紙状の紙から、自然下において薬剤を揮散させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-504627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の薬剤揮散装置では、屋外での使用時には、降雨等により容器に水が付着することがある。従来の薬剤揮散装置では、容器に付着した水が容器の表面を伝って開口部から容器の内部に水が浸入することがあった。例えば、特許文献1のように、ろ紙状の紙に薬剤を含侵させている場合においては、容器の内部に侵入した水が、薬剤含侵体から薬剤を流出させる可能性があるため、従来の薬剤揮散装置では、含侵体が耐水性のものに限定されてしまうことがあった。このため、薬剤揮散装置は、降水等によって容器に付着した水の容器の内部への侵入が抑制されることが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、容器内への水の侵入が抑制される、防水性の高い薬剤揮散装置、及び、薬剤揮散方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る薬剤揮散装置、及び、薬剤揮散方法は、下記[1]~[4]を特徴とする。
[1]
常温揮散性の薬剤を保持した薬剤揮散体と、前記薬剤揮散体を内部に収容し且つ前記薬剤揮散体を外部に露出させる開口部を有する容器と、を備えた薬剤揮散装置であって、
前記容器は、
少なくとも一端が該容器の周縁部分と連続し且つ前記開口部に沿うように延びる凸条部と、
該容器の表面が厚さ方向に該容器の内側に窪み前記凸条部に隣接する凹部と、を有する、
薬剤揮散装置であること。
[2]
上記[1]に記載の薬剤揮散装置において、
前記凸条部の表面の粗さと前記凹部の表面の粗さとが異なる、
薬剤揮散装置であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の薬剤揮散装置において、
前記容器は、
前記薬剤揮散体を内部に収容する内側容器と、
前記内側容器を内部に収容する外側容器と、を有するように構成される、二重構造を有し、
前記内側容器、及び、前記外側容器は、
前記内側容器が前記外側容器の内部に収容されている閉状態と、前記内側容器の一部が前記外側容器の外部へと突出している開状態と、の間を相対移動可能なように構成され、
前記閉状態では、前記内側容器及び前記外側容器によって、前記開口部が塞がれて、
前記開状態では、前記内側容器及び前記外側容器によって、前記開口部が画成される、
薬剤揮散装置であること。
[4]
薬剤揮散装置を用いた薬剤揮散方法であって、
上記[1]から上記[3]の何れか一項に記載の薬剤揮散装置を用いて、常温揮散性の薬剤を揮散させる工程を含む、
薬剤揮散方法であること。
【0007】
上記[1]の構成の薬剤揮散装置によれば、容器は、薬剤揮散体を外部に露出させる厚さ方向に貫通した開口部と、少なくとも一端が容器の周縁部分と連続し且つ開口部に沿うように延びる凸条部と、容器の表面が厚さ方向沿って容器の内側に窪み且つ凸条部に隣接する凹部と、を有する。降雨等によって凸条部に付着した水は、表面張力の働き等により、凸条部から凹部に流れ込むよりも凸条部の上に留まり易い傾向がある。更に、凸条部の上に留まった水は、開口部に沿って延びる凸条部を伝って流れ、容器の周縁部分に向けて案内される。一方、凹部に付着した水は、凹部の窪み内に溜まることで開口部に向けて容易には流れ難く、且つ、凹部の窪みから溢れ出たとしても凹部に隣接する凸条部を伝って上記同様に周縁部分に案内される。このように、凸条部による排水と凹部による貯留との相乗効果により、開口部への水の流入を抑制できる。この結果、本構成の薬剤揮散装置は、従来の薬剤揮散装置に比べ、防水性に優れている。
【0008】
上記[2]の構成の薬剤揮散装置によれば、凸条部の表面の粗さと凹部の表面の粗さとが異なるように構成される。発明者による検討等によれば、形状上の凹凸に加えて表面粗さの点でも凸条部と凹部との差異を際立たせることで、上述した凸条部による排水と凹部による貯留との相乗効果を更に効果的に発揮できる。特に、上述した凸条部による排水効果を高める観点では、凸条部の表面の粗さが凹部の表面の粗さよりも小さい(即ち、滑らか)であることが好ましい。この結果 、本構成の薬剤揮散装置は、更に防水性に優れている。
【0009】
上記[3]の構成の薬剤揮散装置によれば、容器が薬剤揮散体を内部に収容する内側容器と、内側容器を内部に収容する外側容器と、を有する二重構造を有することで、二重構造を有していない場合に比べ、容器の内部へと水が浸入し難くなる。この結果、本構成の薬剤揮散装置は、容器内への水の侵入が抑制されて、より防水性が向上される。
また、容器が、内側容器が外側容器の内部に収容されている閉状態と、内側容器の一部が外側容器の外部へと突出している開状態と、の間を相対移動可能なように構成されることで、薬剤揮散装置の使用状況によって閉状態と開状態とを切り替えることができる。具体的には、閉状態では内側容器及び外側容器によって開口部が塞がれて、開状態では内側容器及び外側容器によって開口部が画成されるため、天候に合わせて閉状態と開状態を切り替えることで開口部から直接侵入する水を抑制できる。なお、上述した閉状態及び開状態について、具体的には、閉状態では薬剤揮散体を外部に露出させず、開状態では薬剤揮散体を外部に露出させる、ように構成されている。
【0010】
上記[4]の構成の薬剤揮散方法によれば、上記[1]~上記[3]のように防水性が高い薬剤揮散装置を使用することで、薬剤を揮散させるとき、容器の内部へと水が浸入し難い。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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