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公開番号2024157445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071819
出願日2023-04-25
発明の名称セルトレー用孔開きプレート具
出願人株式会社種兵
代理人個人
主分類A01G 9/02 20180101AFI20241030BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】セルトレーを用いて、簡単にスペーシング作業ができるセルトレー用孔開きプレート具を提供する。
【解決手段】平板状の上板部7に平面視で縦横方向に複数設けた開口を上面開口70として、この各開口縁701から下方へ延在する有底筒状で且つ底部分82に通孔820を設けた鉢部8が、平面視で縦横方向に並設されたセルトレー6に対し、別体の板状体であって、前記セルトレー6の前記上板部7に該板状体の平板主部21を載置することにより、前記各上面開口70との該平板主部21の対向面にその上面開口70の面積よりも小さい孔面積の透孔22が有り又は無しに選択形成されて、前記鉢部8の個数よりも少ない個数の該透孔22が配設されてなる孔開きプレート部2を具備する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
平板状の上板部に平面視で縦横方向に複数設けた開口を上面開口として、この各開口縁から下方へ延在する有底筒状で且つ底部分に通孔を設けた鉢部が、平面視で縦横方向に並設されたセルトレーに対し、
別体の板状体であって、前記セルトレーの前記上板部に該板状体の平板主部を載置することにより、前記各上面開口との該平板主部の対向面にその上面開口の面積よりも小さい孔面積の透孔が有り又は無しに選択形成されて、前記鉢部の個数よりも少ない個数の該透孔が配設されてなる孔開きプレート部を具備することを特徴とするセルトレー用孔開きプレート具。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記各上面開口との前記平板主部の対向面に前記透孔が有りと無しに交互に選択形成されて、縦横方向に並設する前記各鉢部の一つ置きに該透孔が配設される請求項1に記載のセルトレー用孔開きプレート具。
【請求項3】
前記孔開きプレート部の平面視外形を前記セルトレーの平面視矩形に合わせた矩形状の板部にして、その長辺部分又は/及び短辺部分の周縁から該孔開きプレート部の表面に対し、それぞれ裏面側へ折曲して延在するように設けられる鍔部を、さらに具備し、
前記セルトレーの前記上板部に前記孔開きプレート部を載置することにより、対向する一対の前記鍔部が該セルトレーの上部を挟むように配設される請求項2記載のセルトレー用孔開きプレート具。
【請求項4】
前記矩形状の板部の長辺部分及び短辺部分に係る四カ所の周縁の夫々から前記鍔部が延在して、前記セルトレーの前記上板部に前記孔開きプレート部を載置することにより、前記鍔部が該セルトレーの上部に嵌り込むよう配設され、且つ前記鉢部に係る前記上面開口の穴数が、32穴,50穴,72穴,128穴,162穴,200穴,288穴,406穴,又は512穴である請求項3記載のセルトレー用孔開きプレート具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セルトレーの縦横方向に多数並ぶ鉢部の全てに培土を注入せずに、植物のスペース確保のために、多数ある鉢部のうち必要箇所に限定して培土注入するセルトレー用孔開きプレート具に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、図4や図9(ハ)のような汎用セルトレー6がある。種を露地植えすれば発芽,生育が自然環境に直接影響を受けるが、セルトレー6を用いることによって、発芽,育苗の扱いが難しい時期を管理し易い場所で効率的に育てることができる。こうしたことから、セルトレー6による栽培が普及している。
ただ、セルトレー6を用いると、生育して隣の葉と触れるようになっても、間隔を広げることができない。隣の葉と触れるようになると、夫々の苗は太陽の光を求めて、茎が細い状態で必要以上に上へ延びる徒長と呼ばれる不具合を招く。採光確保や通風を良くすることが困難になり、本来、茎を太く葉を厚くしなければならないところ、いちど徒長してしまうと、くせがついて生育不良に陥る。よって、育苗では温度管理や水やりに勝るとも劣らず、スペーシングが重要になっている。
こうしたことから、スペーシングが可能な植物苗用トレーが提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-70229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1はその請求項1に記載のごとく「縦または横、もしくは縦横方向に、一定間隔毎に同径の開口部を設けて開設するとともに、各開口部のうち、間欠箇所にある開口部には有底のポット受けを形成したトレーを複数用意し、一方のトレーにおける各有底ポット受けが他方のトレーにおける、有底ポット受けを有しない開口部内に入り込ませて相互に重ね合されるようにしたことを特徴とする植物用トレー。」であり、二つのトレーを要するだけでなく、有底ポット受けを有しない開口部が多数設けられるので、トレーの機械的強度が弱まり壊れ易くなる虞がある。そして、二つのトレーを引き離す際に加えられる外力等によって一層壊れ易くなっている。
さらに、段落0013の「一定期間の育成後、…上方のトレー21を下方のトレー11から引き離してスペーシング作業を実施し」とあるように、上方のトレー21を下方のトレー11から引き離す労力負担大の作業が必要になっていた。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するもので、セルトレーを用いて、簡単にスペーシング作業ができるセルトレー用孔開きプレート具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明の第一態様は、平板状の上板部に平面視で縦横方向に複数設けた開口を上面開口として、この各開口縁から下方へ延在する有底筒状で且つ底部分に通孔を設けた鉢部が、平面視で縦横方向に並設されたセルトレーに対し、別体の板状体であって、前記セルトレーの前記上板部に該板状体の平板主部を載置することにより、前記各上面開口との該平板主部の対向面にその上面開口の面積よりも小さい孔面積の透孔が有り又は無しに選択形成されて、前記鉢部の個数よりも少ない個数の該透孔が配設されてなる孔開きプレート部を具備することを特徴とするセルトレー用孔開きプレート具にある。
本発明の第二態様は、第一態様で、各上面開口との前記平板主部の対向面に前記透孔が有りと無しに交互に選択形成されて、縦横方向に並設する前記各鉢部の一つ置きに該透孔が配設されることを特徴とする。本発明の第三態様は、第二態様で、孔開きプレート部の平面視外形を前記セルトレーの平面視矩形に合わせた矩形状の板部にして、その長辺部分又は/及び短辺部分の周縁から該孔開きプレート部の表面に対し、それぞれ裏面側へ折曲して延在するように設けられる鍔部を、さらに具備し、 前記セルトレーの前記上板部に前記孔開きプレート部を載置することにより、対向する一対の前記鍔部が該セルトレーの上部を挟むように配設されることを特徴とする。本発明の第四態様は、第三態様で、矩形状の板部の長辺部分及び短辺部分に係る四カ所の周縁の夫々から前記鍔部が延在して、前記セルトレーの前記上板部に前記孔開きプレート部を載置することにより、前記鍔部が該セルトレーの上部に嵌り込むよう配設され、且つ前記鉢部に係る前記上面開口の穴数が、32穴,50穴,72穴,128穴,162穴,200穴,288穴,406穴,又は512穴であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のセルトレー用孔開きプレート具は、構造が比較的シンプルにして低コスト化を実現でき、それでいて、一定期間の育成後にスペース確保のために、上方のトレーを下方のトレーから引き離す等の労力負担作業はいらず、さらに汎用セルトレーを用いて簡単にスペーシング作業ができるなど多大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1のセルトレー用孔開きプレート具の平面図である。
図1のセルトレー用孔開きプレート具の右側面図である。
図1のセルトレー用孔開きプレート具の正面図である。
セルトレーに図1の孔開きプレート具を載置しようとする様子の拡大斜視図である。
セルトレーに孔開きプレートを載置し終えた正面図である。
図1のVI-VI線矢視図にセルトレーを付加した説明断面図である。
図6のセルトレーに孔開きプレート具を載置して土入れした説明断面図である。
実施形態2の説明斜視図である。
実施形態3で、(イ),(ロ)が孔開きプレートの平面図、(ハ)がセルトレーの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るグレーチングについて詳述する。
図1は実施形態1のセルトレー用孔開きプレート具(以下、単に「孔開きプレート具」ともいう。)の平面図、図2は図1の右側面図、図3は図1の正面図、図4はセルトレーに孔開きプレート具を載置しようとする拡大斜視図、図5はセルトレーに孔開きプレートを載置した正面図、図6は図1のVI-VI線矢視図にセルトレーを付加した説明断面図、図7はセルトレーに孔開きプレート具を載置して土入れした断面図、図8は実施形態2の説明斜視図、図9は(イ),(ロ)が孔開きプレートの平面図、(ハ)がセルトレーの平面図を示す。尚、各図は判り易くするため、要部を強調図示し、図6,図7では断面表示のハッチングを省く。また本発明と直接関係しない部分を省略する。
【0010】
(1)実施形態1
セルトレー用孔開きプレート具1は、孔開きプレート部2と鍔部3とを具備する(図1~図7)。図4~図7のようなセルトレー6に適用する孔開きプレート具1になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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