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公開番号2024095783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2024063401,2023515478
出願日2024-04-10,2022-04-19
発明の名称蓋体
出願人株式会社KY7
代理人
主分類B65D 47/06 20060101AFI20240703BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】紙材料を用いて形成した場合であっても、簡単な構成で貫通孔からの内容物の噴出を低減することが可能な蓋体を提供する。
【解決手段】液状物を収納する容器の口部を開閉可能に形成されており、内外を貫通する貫通孔が形成された紙系素材よりなる天蓋部2と、前記天蓋部2を囲繞して形成された紙系素材よりなる側壁部3と、前記天蓋部2の下面側に形成された内部材4と、を備え、前記内部材4は、前記天蓋部2と前記容器の内面側とに通じる挿通部7と、前記挿通部7の周辺に形成された液避壁8と、を備えた。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液状物を収納する容器の開口部を閉蓋する蓋体であって、
内外を貫通する貫通孔が形成された紙系素材よりなる天蓋部と、
前記天蓋部の下面側に設けられた内部材と、を備え、
前記内部材は、前記天蓋部と前記容器の内面側とに通じる挿通部と、前記挿通部の周辺に形成された液避壁とを備えたことを特徴とする蓋体。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記液避壁は、前記内部材の表面から前記容器の内面側に向けて突出形成されている請求項1記載の蓋体。
【請求項3】
前記挿通部は、前記天蓋部に形成された前記貫通孔の位置と重なる位置に設けられている請求項1又は2記載の蓋体。
【請求項4】
前記天蓋部と前記内部材との間に隙間を有する箇所が少なくとも一部に存在する請求項1から3のいずれかに記載の蓋体。
【請求項5】
前記側壁部が紙製のブランク材により形成されている請求項1から4のいずれかに記載の蓋体。
【請求項6】
前記液避壁は、該液避壁が倒れるのを規制する規制部を有する請求項1から5のいずれかに記載の蓋体。
【請求項7】
前記貫通孔が複数形成されており、
前記液避壁は前記複数の貫通孔に対してそれぞれ形成されている請求項1から6のいずれかに記載の蓋体。
【請求項8】
前記天蓋部には飲み口部が開口形成されており、
前記内部材には、前記飲み口部の位置と重なる位置に飲み口挿通部が形成されるとともに、前記飲み口挿通部の周辺に飲み口用液避壁が形成されている請求項1から7のいずれかに記載の蓋体。
【請求項9】
前記液避壁の下端位置が前記側壁部の下端位置と同じ位置又は前記側壁部の下端位置よりも上方に位置する請求項1から8のいずれかに記載の蓋体。
【請求項10】
前記貫通孔は、ストロー状物を挿し込み可能に形成された差し込み孔、閉蓋時に前記容器内の気体を外部へ放出させる放出孔、又は前記閉蓋時に前記容器内の液状物を流出させる流出孔のいずれか一つを含む請求項1から9のいずれかに記載の蓋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、コンビニエンスストアやスーパーマーケットのような店舗においては、コーヒー等の飲料や総菜などの各種飲食料品を簡易的な容器に入れて販売することが広く行われている。例えば、コンビニエンスストアでは、紙やプラスチックからなるカップ形状の容器にコーヒー等の飲料をその場で入れて販売することが行われている。また、近年は店舗の商品を購入者の希望場所へ届ける宅配サービス(デリバリーサービス)を利用して販売することも増加する傾向にある。容器の中に液状物が入っている場合、持ち運び時に液状物が容器の外に漏れ出てくることが懸念されるため、従来から容器の口部には蓋を取り付けて、持ち運び時に液状物などの内容物が外に漏れ出ることを防止することが行われている。容器の蓋としては、例えば下記に示す特許文献1に開示されているものがある。この蓋は、紙材料により形成されており、閉蓋時には紙コップ等のような円錐台形状を有する容器の内側面と係合する壁面部を有するように形成された側壁部と、この側壁部が囲繞する天蓋部とを備えている。
【0003】
一般に、このような蓋を形成する場合、容器内に入れる内容物が特に熱いものである場合には、閉蓋時に容器内の内圧が上昇することによって蓋体が外れやすくなるといった問題があった。そのため、蓋には、内圧の上昇を低減するための孔が天蓋部に貫通形成されていることが多かった。しかしながら、特に内容物がコーヒー等のような液状物の場合、持ち運び時に容器が揺れることが多く、その揺れに伴って内容物にも揺れが生じる。そのため、揺れた内容物が上記した孔から噴出するといった問題が生じやすかった。
【0004】
このような問題を解決するための蓋としては、下記に示す特許文献2に開示されているものがある。特許文献2に開示されている蓋は、容器の側壁に沿って上昇する内容液及びその上昇した内容液の跳ね返りを防止する防液壁部を備え、この防液壁部の内側に貫通孔を形成している。また、この蓋は合成樹脂の成形体で成形されており、防液壁部は天蓋部に凹部を形成するなどして、該天蓋部に対して直接形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-248530号公報
特許第4943685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した特許文献2に開示された蓋体は、防液壁部を形成することで、貫通孔からの内容物の噴出等の問題をある程度解決することは可能であったものの、合成樹脂を主体としているために近年積極的に行われている環境問題への取り組みに反するといった問題があった。この点、環境にやさしいと言われる生分解性プラスチック材料も種々開発されており、生分解性プラスチック材料を用いることで環境に配慮した蓋体を製造することも可能となりつつある。しかしながら、生分解性プラスチック材料は、従来から広く用いられているプラスチック材料と比較すると高価であり、使用量が増えるとそれだけ製造コストも増加する。特に、上記した蓋体市場の流通量が著しく多いため、蓋体1個あたりの製造コストの増加はわずかなものであったとしても、大量の蓋体となった場合には、製造コストの増加は莫大なものとなる。そのため、環境問題への対応策として高価な生分解性プラスチック材料を蓋体に適用することは、現在のところでは現実的とは言い難かった。
【0007】
このような問題を解決するためには、蓋体を形成する素材として、上記した特許文献1に開示されている蓋体のように、紙材料を利用することも考えられる。しかしながら、紙材料は、プラスチック材料のように、自由な成形加工を行うことが難しいため、紙材料を用いて密閉性の高く、かつ天蓋部に形成された貫通孔からの噴出等を防ぐことのできる蓋体を安価に提供することが容易ではないという問題を有している。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、紙材料を用いて形成した場合であっても、簡単な構成で貫通孔からの内容物の噴出を大きく低減することが可能な蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
(1)液状物を収納する容器の開口部を閉蓋する蓋体であって、内外を貫通する貫通孔が形成された紙系素材よりなる天蓋部と、前記天蓋部の下面側に設けられた内部材と、を備え、前記内部材は、前記天蓋部と前記容器の内面側とに通じる挿通部と、前記挿通部の周辺に形成された液避壁とを備えたことを特徴とする蓋体、
(2)前記液避壁は、前記内部材の表面から前記容器の内面側に向けて突出形成されている上記(1)記載の蓋体、
(3)前記挿通部は、前記天蓋部に形成された前記貫通孔の位置と重なる位置に設けられている上記(1)又は(2)記載の蓋体、
(4)前記天蓋部と前記内部材との間に隙間を有する箇所が少なくとも一部に存在する上記(1)から(3)のいずれかに記載の蓋体、
(5)前記側壁部が紙製のブランク材により形成されている上記(1)から(4)のいずれかに記載の蓋体、
(6)前記液避壁は、該液避壁が倒れるのを規制する規制部を有する上記(1)から(5)のいずれかに記載の蓋体、
(7)前記貫通孔が複数形成されており、前記液避壁は前記複数の貫通孔に対してそれぞれ形成されている上記(1)から(6)のいずれかに記載の蓋体、
(8)前記天蓋部には飲み口部が開口形成されており、前記内部材には、前記飲み口部の位置と重なる位置に飲み口挿通部が形成されるとともに、前記飲み口挿通部の周辺に飲み口用液避壁が形成されている上記(1)から(7)のいずれかに記載の蓋体、
(9)前記液避壁の下端位置が前記側壁部の下端位置と同じ位置又は前記側壁部の下端位置よりも上方に位置する上記(1)から(8)のいずれかに記載の蓋体、
(10)前記貫通孔は、ストロー状物を挿し込み可能に形成された差し込み孔、閉蓋時に前記容器内の気体を外部へ放出させる放出孔、又は前記閉蓋時に前記容器内の液状物を流出させる流出孔のいずれか一つを含む上記(1)から(9)のいずれかに記載の蓋体、
を要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る蓋体は、液状物を収納する容器の開口部を閉蓋する蓋体であって、内外を貫通する貫通孔が形成された紙系素材よりなる天蓋部と、前記天蓋部の下面側に設けられた内部材と、を備え、前記内部材は、前記天蓋部と前記容器の内面側とに通じる挿通部と、前記挿通部の周辺に形成された液避壁とを備えているので、容器内部に収納された液状物に揺れが生じて容器の内壁に沿って液面が上昇したり、液状物が揺れて生じた波同士がぶつかってより大きな波になったり跳ねが生じたとしても、液避壁によって液状物が貫通孔に到達し、該貫通孔から漏れ出るのを防ぐことができる。したがって、本発明に係る蓋体によれば、例えば内容物が収納された容器を持ち運んでいるときや、内容物を容器に収納して車両等で運ぶデリバリー時などにおいても、容器内の液状物が天蓋部の貫通孔から漏出したり吹き出すといったことを防止することが可能になる。
また、本発明に係る蓋体は、天蓋部が環境への負荷を与えるおそれの少ない紙材料によって形成されている。そのため、本発明に係る蓋体によれば、プラスチック製の蓋体のように液漏れを防止するための複雑な形状や構造を成形によって形成することが容易でない紙材料を用いつつ、簡単な構造で容易に液漏れを防止することが可能になる。また、本発明によれば、天蓋部及び側壁部が紙材料によって形成されているため、プラスチック材料を主体とする蓋体に比べて、環境への負荷を低減することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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