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公開番号2024094177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210971
出願日2022-12-27
発明の名称シート状物品の製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B26D 7/18 20060101AFI20240702BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】シートの品質を維持したまま移動し、シート状物品を製造する方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、シート状物品1の製造方法であって、所望の形状を有するシートを形成するか、又は原料シート10Aから所望の形状を有するシート10を切り出すシート形成工程と、シート形成工程で得られたシート10を移載する移載工程とを有しており、シート形成工程では、平面視において、相対的に通気性が高い高通気性領域R1と、相対的に通気性が低い低通気性領域R2とを有するシート10を形成し、移載工程では、吸引装置41に接続された吸着パッド42を、低通気性領域R2に吸着させてシート10を保持し、該シート10を移載先に移動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート状物品の製造方法であって、
所望の形状を有するシートを形成するか、又は原料シートから所望の形状を有するシートを切り出すシート形成工程と、
前記シート形成工程で得られた前記シートを移載する移載工程とを有しており、
前記シート形成工程では、平面視において、相対的に通気性が高い高通気性領域と、相対的に通気性が低い低通気性領域とを有するシートを形成し、
前記移載工程では、吸引装置に接続された吸着パッドを、前記低通気性領域に吸着させて前記シートを保持し、該シートを移載先に移動させる、シート状物品の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記シートは、第1シートと、第1シートの一方の面側に配された第2シートとを有する積層シートであり、
前記シート形成工程では、第2シート上に、第1シートを構成する繊維を不均一に堆積させることにより、前記低通気性領域及び前記高通気性領域を有する前記シートを形成する、請求項1に記載のシート状物品の製造方法。
【請求項3】
前記シート形成工程は、
第2シートの連続体上に、第1シートを構成する繊維を堆積させて、第2シートの連続体に第1シートが積層された積層シートを形成する積層工程と、
前記積層工程後に、前記積層シートにおける前記低通気性領域の位置を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出した前記低通気性領域の位置に基づいて前記積層シートの切断位置を補正する切断位置補正工程と、
前記切断位置補正工程後に、前記積層シートを切断し、所望の平面視形状を有する前記シートを切り出す切断工程とを有しており、
前記移載工程では、前記積層シートの切断位置に基づいて、前記シートにおける前記吸着パッドを吸着させる位置を制御する、請求項2に記載のシート状物品の製造方法。
【請求項4】
前記移載工程では、前記切断工程で切り出された前記シートの外形を検出し、検出された該シートの外形に基づいて、前記シートにおける前記吸着パッドを吸着させる位置を決定する、請求項3に記載のシート状物品の製造方法。
【請求項5】
前記シート形成工程は、
第2シートの連続体上に、第1シートを構成する繊維を堆積させて、第2シートの連続体に第1シートが積層された積層シートを形成する積層工程と、
前記積層工程後に、前記積層シートにおける前記低通気性領域の位置を検出する検出工程とを有しており、
前記移載工程では、検出工程で検出された前記低通気性領域の位置に基づいて、前記シートにおける前記吸着パッドを吸着させる位置を決定する、請求項1又は2に記載のシート状物品の製造方法。
【請求項6】
前記検出工程後に、前記積層シートを切断し、所望の平面視形状を有する前記シートを切り出す切断工程とを有しており、
前記切断工程では、前記検出工程で検出した前記低通気性領域の位置に基づいて前記積層シートの切断位置を決定する、請求項5に記載のシート状物品の製造方法。
【請求項7】
前記低通気性領域は、通気抵抗が0.2kPa・s/m以上25kPa・s/m以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載のシート状物品の製造方法。
【請求項8】
前記移載工程では、前記シートにおける前記吸着パッドを吸着させた部分の真空圧力が-40kPa以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載のシート状物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、原反を切断して所定の形状のシートを形成し、該シートを下流の工程へと移送することが行われている。例えば、特許文献1には、長尺なシート材を所定形状に裁断し、複数のシートを形成する加工装置と、該シートを複数枚集積してシート束を形成し、該シート束を下流の工程まで移送する移送装置とから構成されるシート体加工システムが記載されている。また特許文献2には、原反を所定長さの短冊状に切断して繊維シートを形成し、該繊維シートを搬送コンベヤに供給する供給機構と、該搬送コンベヤ上の繊維シートを積層領域まで移送し、該移送した繊維シートを、該積層領域において既に積層された繊維シート積層体の繊維シート上に積層するロボットとを有する繊維シート積層装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-150181号公報
特開2017-217895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシート体加工システムでは、移送装置は、ロボットハンドによってシート束を把持し、該シート束を移送している。したがって、シート束を構成するシートに、ロボットハンドが把持した痕が付いてしまう恐れがある。
また特許文献2の繊維シート積層装置では、ロボットが有する吸着筒に繊維シートを吸着させ、積層領域まで移送した後、該移送した繊維シートを、既に積層された繊維シート積層体の繊維シートに重ね合わせて押圧しているところ、特許文献2では、繊維シートどうしを重ね合わせた状態において、吸着筒に吸着された繊維シートにレーザー光を照射し加熱することにより溶融させ、繊維シートどうしを溶着させている。したがって、各繊維シートに溶融痕が残ってしまう。
このように、特許文献1及び2の技術では、シートの品質を維持したまま、該シートを移送することは困難である。
【0005】
本発明の課題は、シートの品質を維持したまま移載し、シート状物品を製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、シート状物品の製造方法に関する。
一実施態様において、所望の形状を有するシートを形成するか、又は原料シートから所望の形状を有するシートを切り出すシート形成工程と、
一実施態様において、前記シート形成工程で得られた前記シートを移載する移載工程とを有することが好ましい。
一実施態様において、前記シート形成工程では、平面視において、相対的に通気性が高い高通気性領域と、相対的に通気性が低い低通気性領域とを有するシートを形成することが好ましい。
一実施態様において、前記移載工程では、吸引装置に接続された吸着パッドを、前記低通気性領域に吸着させて前記シートを保持し、該シートを移載先に移動させることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シートの品質を維持したまま移載し、シート状物品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の製造方法の一実施態様に用いられるシート状物品の製造装置の概略を示す斜視図である。
図2は、本実施態様に係るシート形成工程で形成されるシートを模式的に示す平面図である。
図3は、図2のIII-III線断面図である。
図4は、図2に示すシートの斜視図である。
図5は、図2のIII-III線端面図である。
図6(a)及び(b)は、切断位置を補正する方法を説明するための模式平面図であり、図6(a)は、補正前の状態を示す平面図であり、図6(b)は、補正後の状態を示す平面図である。
図7は、グラデーション領域の特定方法の一例を示す平面図である。
図8(a)は、シートにおける吸着パッドが吸着される部分を模式的に示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIb-VIIb線断面図である。
図9(a)及び(b)は、複数の吸着パッドを吸着させる部位の一例を示す平面図であり、図8(a)相当図である。
図10(a)及び(b)は、図2に示すシートの変形例を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明のシート状物品の製造方法の好ましい一実施態様に用いられる製造装置100の概略が示されている。製造装置100は、シート状物品1を製造するものである。
製造装置100は、原料シート10Aから所望の形状を有するシート10を切り出すシート形成部30と、該シート形成部30で得られたシート10を移載する移載部40と、移載部40によって移載されたシート10を加工し、シート状物品1を形成する加工部50とを有している。移載部40は、ロボットアーム(図示せず)及び該ロボットアームの先端部に保持された吸引装置41を有している。吸引装置41は、空気圧源(図示せず)に又は負圧源(図示せず)に接続されている。吸引装置41は、空気圧源から供給された圧縮エアーにより真空エジェクタに生じた力又は負圧源(図示せず)からの負圧を吸着パッド42に伝えて、吸着パッド42に所望の吸引力を付与し得る。吸引装置41は、吸着パッド42に付加する吸引力を制御し得る制御部を備え、シート10を保持させる際には、吸着パッド42に吸引力を付与し、移動先において該吸引力を解除することによってシート10の保持状態を解放することによって、該シート10を移動先に移載し得る。負圧源としては、各種公知の吸引ポンプ等が挙げられる。
【0010】
製造装置100を用いるシート状物品1の製造方法は、原料シート10Aから所望の形状を有するシート10を切り出すシート形成工程と、該シート形成工程で得られたシート10を移載する移載工程とを有する。本実施態様の製造方法は、これらの工程に加えて、加工工程を有している。加工工程は移載工程の後に行う。
(【0011】以降は省略されています)

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